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ボーダフォンの新名称は“ソフトバンクモバイル株式会社”に決定

2006年05月18日 19時06分更新

文● 編集部 橋本 優

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ソフトバンク(株)は18日、同社子会社のボーダフォン(株)の名称を“ソフトバンクモバイル株式会社”とすることを発表した。社名の変更は10月1日を予定しているが、“携帯電話番号ポータビリティー”への対応などにより、若干日程が前後する可能性もあるという。

ボーダフォン(株)の新機種『Vodafone 905SH』を手にする、ソフトバンク(株)の代表取締役社長兼、ボーダフォン取締役社長である孫 正義氏

会見に臨んだソフトバンクの代表取締役社長兼、ボーダフォン取締役社長である孫 正義氏は「名称の候補は2000ほどあった」と説明。その上で「ソフトバンクのブランド名でいくか、まったく別のブランド名でいくかは、社内、社外でアンケート調査を実施し、その投票の結果、ソフトバンクブランドでいくことになった」とその経緯を説明した。

また、グループ全体の相乗効果をアップさせるとともに、「不退転の覚悟で取り組んでいく」という決意のあかしでもあるという。

ソフトバンクと英ボーダフォンのジョイントベンチャー新会社設立も発表。出資比率は1対1

同時に、ソフトバンクと英ボーダフォン(Vodafone)社は、全世界的な戦略的提携および合弁ジョイントベンチャー新会社の設立で合意したと発表した。新会社の名称・設立時期などは明らかにしなかったが、出資比率は1対1で、資本金は最大で110億円。取締役には孫氏や、ボーダフォンの元代表取締役社長で現取締役のビル・モロー(Bill Morrow)氏、英ボーダフォングループのCEOであるアルン・サリーン(Arun Sarin)氏が就任するという。

戦略的提携の具体的な内容は

  • 携帯電話機の共同開発および調達
  •     
  • サービスプラットフォームの開発
  •     
  • コンテンツの共同調達および配信

の3つ。また、合弁会社設立の目的は、国内の優良なコンテンツや、開発した携帯電話機を海外で展開することが狙いだという。孫氏は「(端末数の)ボリュームという意味では(国内の携帯電話キャリアーに)決して負けない」と、国内のみならず世界市場に向けて携帯電話を大量生産できる強みに自信を見せた。さらに「音声よりもさまざまなデジタルコンテンツが収入の大変重要なものになる。他社との差別化においても重要」と、音声サービスだけではなく、それに付随するコンテンツサービスの重要性を強調した。

ボーダフォンの元代表取締役社長で現取締役のビル・モロー氏英ボーダフォングループのCEOであるアルン・サリーン氏

会見に同席したビル・モロー氏は「ヨーロッパ(のユーザー)は、日本で発売される最先端のものに注目しており、その意味で日本の皆さんを世界が見ていくことになる」と語った。またアルン・サリーン氏は「日本経済の一部はモバイルとインターネット事業で成り立っている」と日本の先進性を評価し、さらに「孫氏の企業家精神を高く評価しており、こうして手を組めたことをうれしく思う」と語った。

なお、一部報道がなされた米アップルコンピュータ社との協業についてや、今後の具体的なサービスなどについての記者からの質問に対し、孫氏は「ノーコメント」を貫いた。

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