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レベルスリー、日米間を結ぶ“Japan-USケーブル ネットワーク”を運用開始――2002年には400Gbpsに

2001年09月05日 04時24分更新

文● 編集部 中西祥智

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レベルスリー・コミュニケーションズ(株)は4日、日米間を結ぶ海底光ファイバーケーブル、“Japan-USケーブル ネットワーク”の運用を開始したと発表した。

Japan-USケーブル ネットワーク
Japan-USケーブル ネットワーク

“Japan-USケーブル ネットワーク”は、総延長2万1800km、日米間をリング状に接続する。日本側の陸揚げ拠点は茨城県北茨城、三重県志摩、千葉県丸山の3ヵ所、アメリカ側はマンテェスター、モローベイ、ハワイ州マカハの3ヵ所。ケーブル内には4本の光ファイバーがペアになっており(合計8本)、サービス開始時の回線容量は80Gbps(電話回線に換算すると約96万8000回線)。2002年初頭には400Gbps(約484万回線)に拡張する予定。また、将来的にはWDM(Wavelength Division Multiplex)技術によって640Gbps(約774万1000回線)まで拡張する。

同ケーブルは複数の企業のコンソーシアムで建設する“クラブケーブル”で、レベルスリーのほかにエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株)、日本テレコム(株)、ケイディーディーアイ(株)、concert社、米Qwest社、米ワールドコ(WorldCom)社、英ケーブル&ワイヤレス(Cable & Wireless)社など、合計44の通信事業者が名を連ねる。総建設費は、約10億ドル(約1200億円)。

容量80Gbpsの内でレベルスリーの所有権は約11%と、参加事業者中第3位のシェアを持つ。NTTコミュニケーションズと日本テレコムはそれぞれ3.4Gbps、KDDIのシェアは3.7Gbpsとなっている。

レベルスリーでは、日米間でSTM-1(155Mbps)などの国際回線サービスのほか、波長単位での販売も行なうという。同社では、2002年第1四半期に台湾、2002年第2四半期で韓国までネットワークを拡大する。

NTTコミュニケーションズと日本テレコム、KDDIは8月28に、すでに同ケーブルの運用を開始している。

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