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NTT、情報家電とネットワークを融合させる基本ソフト『コミュニケーション サービス コンシェルジェ』を開発

2002年02月27日 22時56分更新

文● 編集部

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日本電信電話(株)は27日、情報家電とネットワークを融合させる基本ソフト『コミュニケーション サービス コンシェルジェ』(CSC:Communication Service Concierge)を開発したと発表した。これは同社の未来ねっと研究所が開発したもので、情報家電機器、ホームゲートウェイ、ルーター、コンテンツサーバーなどの通信機器が相互に対話する仕組みを提供する機能を持つソフト。

“CSC”の構成
“CSC”の構成。コアモジュールとプラグインモジュールで構成される

“CSC”は、基本機能を実行する小規模な“コアモジュール”と、各種の通信機能を持つ部品“プラグインモジュール”の2種類のプログラムで構成される。モジュールはJava技術を利用しており、コアモジュールは情報家電やホームゲートウェイ、ルーターなどに常駐して、ネットワークを経由したプラグインモジュールのダウンロードや、通信データの流れ(フロー)の識別などを行なう。これにより、情報家電やホームゲートウェイ、サーバーなどのプラグインモジュール同士が相互に情報交換できるようになるため、情報家電からネットワークに対して混雑具合を問い合わせたり、優先度を設定したりすることが可能になるという。

仕組み
“CSC”の仕組み。エンドユーザーのビデオ閲覧リクエストに応じて、映像サーバー、ルーター、情報家電機器にそれぞれ最適なプラグインモジュールが自動的にダウンロードされる。そして、アクセス回線種別、ネットワークや映像サーバーの混雑具合などに応じて、映像の圧縮符号化(データ加工)やネットワーク内のパケット優先制御(通信制御)などが行なわれる

同社では、CSCのAPI(アプリケーションインターフェース)を提供することでアプリケーション開発をサポートするとしており、今後、標準化団体への提案などによりオープンな仕様化に取り組む予定としている。

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