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トリプレットゲート、複数の公衆無線LANサービスを連携して利用可能にするアグリゲーション・サービスを発表


2004年10月6日
代表取締役CEOの池田武弘氏
記者説明会でWireless Gateを紹介する代表取締役CEOの池田武弘氏

(株)トリプレットゲートは6日、東京・大手町のアーバンネット大手町で記者説明会を開催し、複数の公衆無線LANサービスを連携して、最寄の無線LANスポット(接続可能エリア)を検索、利用可能にするアグリゲーション・サービス(使用許諾提供)“Wireless Gate(ワイヤレスゲート)”を本日提供開始すると発表した。利用料金は、月額基本料が210円(2004年12月末まではキャンペーンとして無料)、回線使用料は1回(2時間)利用ごとに請求する都度課金で接続先によって異なるが315円もしくは399円程度。決済にはクレジットカードが必要となる。



取締役COOの原田 実氏
取締役COOの原田 実氏

説明会には代表取締役CEO(最高経営責任者)の池田武弘氏、取締役COO(最高執行責任者)の原田 実氏らが出席し、サービスの概要やビジネスモデル、将来の展望などについて説明した。

無線LANスポット数の推移
プレゼンテーション資料として使われた無線LANスポット数の推移。数値は、2004年3月までの(財)インターネット協会調べ『インターネット白書2004』に、トリプレットゲート独自の直近までの調査結果を加えたもの

Wireless Gateは、日本初(2004年10月6日現在、同社調べ)の公衆無線LANアグリゲーション・サービスで、ISP(インターネットサービスプロバイダー)らが提供する公衆無線LANサービスにおける

  • 料金体系が月極めで使いにくい
  • 無線LANスポットの数が少ない
  • 無線LANスポットの場所がわかりにくい

などの不満を解消するべく開発・提供する新サービスだという。具体的には、複数の公衆無線LANサービス(※1)を連携し、1回接続(2時間利用)ごとに精算するシステムを導入。さらに、携帯電話から自分の位置を入力することで、提携している公衆無線LANサービスの無線LANスポットの中から最寄のスポットとその場所に至るまでの地図情報、ならびに無線LANを利用するためのESS ID/WEPキー、決済用のID/パスワードを表示。無線LANスポットに到着したら無線LAN機能搭載のノートパソコンなどからESS ID/WEPキーとID/パスワードを入力することで、事前にISPなどと契約していなくとも公衆無線LANサービスが利用可能になるというもの。

※1 サービス開始当初はエヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム(株)(NTT-BP)の“無線LAN倶楽部”、日本テレコム(株)の“モバイルポイント”、みあこネット(運営:特定非営利活動法人・日本サスティナブル・コミュニティ・センター)の“公衆無線インターネットプロジェクト”の3社が提携を発表し、日本全国で約550スポットが利用可能。今年中に2000スポット以上への拡大を予定しているという

Wireless Gateにおけるビジネスモデル
Wireless Gateにおけるビジネスモデル
Wireless Gateの利用手順
Wireless Gateの利用手順
Wireless Gateで利用可能な無線LANスポットの分布
Wireless Gateで利用可能な無線LANスポットの分布

携帯電話からの位置入力は、駅/ランドマーク/住所/電話番号などで指定し、近くに複数の無線LANスポットがある場合は、同社が独自に算出した“AP rank(アクセスポイントランク)”によってレーティングされた指標とともに“お勧めの無線LANスポット”を掲出する。AP rankは、“利用者が多い無線LANスポットは、より有効であろう”という基本的な考え方をベースに、ユーザーの位置からの距離/料金などを重み付けして数値化したもの。表示される情報には、業態(ショッピング施設、駅など)、距離(メートル単位)、料金などが含まれる。

Wireless Gateのプロモーション戦略
Wireless Gateのプロモーション戦略
将来の事業展開
将来の事業展開。利用者の拡大の次に、ユーザーの利用場所を特定できる強みを活かした広告展開を計画しているという
具体的な事業計画
具体的な事業計画

池田氏はWireless Gateのユーザーベネフィット(利用者の利点)として、「複数の公衆無線LANサービスを連携することで、さまざまなエリアで高速インターネット接続を手ごろな料金で利用できる。従来の公衆無線LANサービスは、何回使うかわからないのに毎月1500円程度もかかって、事業者が提供するエリアでしか使えなかった。また、PHSのデータ通信サービスと比べて最高11Mbpsと高速で、営業用ファイルなど大容量データのダウンロード/アップロードや動画コンテンツの閲覧、ビデオチャットなどにも利用できる」などと具体例を挙げながら紹介した。

このサービスのプロモーション展開としては、「個人ユーザー向けには、潜在的なターゲット層となる推定約974万人のビジネスマンやSOHOワーカーなどに、(株)アスキーと提携して“ASCII24 Wireless Gate(アスキー24・ワイヤレスゲート)”として、ウェブサイトや雑誌などを通じてアピール。さらに就職活動中の大学生、推定約50万人に向け、“日経ナビ”“digit”とタイアップしてコミュニティーを通じたサービス訴求を行なう。法人ユーザー向けには、外出先からオフィス内業務の円滑な遂行を行なうメリットを提案し、法人向け販売に実績のある企業を通じてOEM販売を行なう」と、詳細な計画を明らかにした。

また、今後の展開については、「ユーザーの利用場所を特定できることを強みととらえ、将来は広告配信ビジネスに軸足を移していきたい。具体的には、ユーザーが利用する場所に効果的な広告配信を行なう。さらに利用者がより便利にアクセスするための“無線LAN接続ソフト”を開発・提供し、これをコンテンツ配信の窓口としたい。接続ソフトは今年度(12月)中に提供予定だ」と話した。

トリプレットゲートが目指す社会
トリプレットゲートが目指す社会。社名のトリプレットゲート(TripletGate)は、家(Home)/会社(Office)/公共の場(Public)の3つの入り口を示す造語だという

具体的な事業計画は、2004年度(2004年12月)中に2万5000ユーザーを確保し、売上2000万円を見込む。その後、2006年度にはユーザー数を35万人、無線LAN接続による売上8億円、広告配信などの付加価値事業での売上2億円を目標とし、2007年のIPO(株式公開)を目指す、と将来の展望を語った。

(編集部 佐久間康仁)


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