このページの本文へ

アスク、ASUS製ネットワーク機器の日本語版販売を発表――新製品の無線LAN対応HDDケースなども展示

2004年11月24日 21時56分更新

文● 編集部 小西利明

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
アスクが販売するASUS製無線LAN機器。パッケージはもちろん、マニュアルやソフトウェアも日本語化される ASUS製ネットワーク機器の日本語版販売について説明する(株)アスク代表取締役の武藤和彦氏
アスクが販売するASUS製無線LAN機器。パッケージはもちろん、マニュアルやソフトウェアも日本語化されるASUS製ネットワーク機器の日本語版販売について説明する(株)アスク代表取締役の武藤和彦氏

(株)アスクは24日、台湾ASUSTeK Computer社(以下ASUS)のネットワーク機器の日本語版を販売することを発表した。同日開催された記者説明会では、新製品の小型無線LANルーターや無線LAN対応2.5インチHDDケースなども発表された。ASUSと言えば、マザーボードやグラフィックスカードの大手ベンダーとして、自作派パソコンユーザーには非常に高い知名度を誇る。しかし同社のネットワーク関連機器は、これまで国内では流通量も少なく、目立たない存在だった。そのASUSが、マザーボードやグラフィックスカード、最近では水冷キットなどの販売代理店として名高いアスクと組むことによって、日本市場でもネットワーク関連機器を本格的に販売する体制を整えたといえる。アスク経由で販売される製品は、パッケージやマニュアル、ソフトウェアの設定画面などが日本語化されて出荷される(ネットワークスイッチの一部製品のみ英語版の製品もあり)。

アスクが取り扱うASUS製ネットワーク関連機器は、コンシューマー向けの無線LAN製品から、エンタープライズ分野もカバーするギガビットスイッチといったコーポレート向け製品まで多岐に渡る。しかし中でも力を入れているのは、やはりコンシューマー・SOHO向けのIEEE 802.11b/g対応無線LAN製品群であろう。一方のコーポレート向け製品も、販売チャンネルやサポート体制の拡充を行ない、同社代表取締役の武藤和彦氏によれば、1年後には売上比率で、コンシューマー向けとコーポレート向けが50%ずつの割合になることを目標としているという。

アスクが販売を手がけるASUS製ネットワーク機器。コンシューマー向けから大規模ビジネスユーザー向けまで多岐に渡る
アスクが販売を手がけるASUS製ネットワーク機器。コンシューマー向けから大規模ビジネスユーザー向けまで多岐に渡る

中でも注目なのは、新製品として紹介された無線LAN製品の2製品。『WL-HDD 2.5』はNAS機能を備えた2.5インチHDDケースに、IEEE 802.11b/g対応の無線LAN機能を搭載した非常におもしろい製品だ。無線LAN経由でパソコンと接続して、ネットワークHDDとして使えるだけでなく、無線LANアクセスポイントとしても使えるという製品だ(ブロードバンドルーター機能はなし)。OSは未公開だが、Linuxの模様。セットアップはウェブブラウザーから行なえるが、付属ユーティリティーソフトはWindows用である。またWL-HDD 2.5のUSB 1.1ポートにUSBメモリーを接続すると、USBメモリー内のデータを自動で丸ごとHDD側にコピーするといった機能もある。ケースキットであるので、製品には2.5インチHDD自体は含まれない。予想実売価格は1万7000円ほどと、無線LAN機能付きNASキットとしては安価な製品なのも魅力的だ。

2.5インチHDDケースにNAS機能と無線LAN機能がついた『WL-HDD 2.5』 WL-HDD 2.5の使用シーン解説図。IEEE 802.11b/g機能を内蔵したコンパクトなNASというのは珍しい。人気を呼びそうだ
2.5インチHDDケースにNAS機能と無線LAN機能がついた『WL-HDD 2.5』WL-HDD 2.5の使用シーン解説図。IEEE 802.11b/g機能を内蔵したコンパクトなNASというのは珍しい。人気を呼びそうだ
WL-HDD 2.5の主な仕様
LANインターフェース 10/100Base-TX×1
対応無線LAN規格 IEEE 802.11b/g
HDDインターフェース Ultra ATA 100×1
USBインターフェース USB 1.1
セキュリティ機能 64/128bit WEP、WPA-SPK(アクセスポイント時のみ)
電源 ACアダプター付属
サイズ 幅90×奥行き160×高さ20mm
重さ 約200g

もう1つの新製品『WL-330g』は、非常に小さなIEEE 802.11b/g対応無線LANアクセスポイントである。幅62mm、奥行き86mm、高さ17mmとタバコの箱ほどのサイズで、重さ約62gと小型軽量。同社では“世界最小の無線LANアクセスポイント”としている。アクセスポイントモードの他に、パソコンと直結して無線LANクライアントとして動作させることも可能だ。設定はウェブブラウザーから行なえるほか、Windows用のセットアッププログラムも付属する。セキュリティ機能は64/128bit WEPとWPA-SPKに対応。またACアダプターでの給電だけでなく、付属USBケーブルを使ってパソコンからの給電で動作させることも可能とされている。価格については発表されなかったが、すでに販売されている製品では、1万円弱の実売価格にて販売されている模様である。

タバコ箱サイズでUSB給電も可能なIEEE 802.11b/g対応無線LANアクセスポイント『WL-330g』
タバコ箱サイズでUSB給電も可能なIEEE 802.11b/g対応無線LANアクセスポイント『WL-330g』

またネットワークスイッチ製品は低価格を武器とした価格競争力の高い製品をラインナップする。8ポートのSOHO向けギガビットEthernetスイッチ『GigaX 1108』は1万2980円、5ポートの『GigaX 1105』では5980円と非常に低価格に設定されている。サイズは両機とも幅154mm、奥行き194mm、高さ43mm。スイッチの保守部品として、電源ユニットやファンモジュールも販売する。

アスクが販売するASUSの1UサイズギガビットEthernetスイッチ製品。左列上からレイヤー2対応マネージメントスイッチ『GigaX 2024』『GigaX 2048』、レイヤー3対応『GigaX 3112』。右列上からレイヤー2対応『GigaX 1024P』『GigaX 1116』
アスクが販売するASUSの1UサイズギガビットEthernetスイッチ製品。左列上からレイヤー2対応マネージメントスイッチ『GigaX 2024』『GigaX 2048』、レイヤー3対応『GigaX 3112』。右列上からレイヤー2対応『GigaX 1024P』『GigaX 1116』

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン