(株)キットピークは29日、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモのFOMA対応携帯電話機からパソコンをコントロールするための個人向けのリモートアクセスサービス“mobile2PC(モバイル・トゥ・ピーシー)”を発表した。先行お試し版(パブリックβ版)を8月1日に公開する。正式版の提供は9月1日の予定で、料金は未定。
iアプリのイメージ |
“mobile2PC”は、サーバーから携帯電話機(FOMA 900i/700i/901i/901iS)にダウンロードしたiアプリを利用してユーザーのパソコンにアクセスできるようにするサービスで、中継サーバーなどは利用しないのが特徴(“iモードセンタ”のみを経由)。専用のダイナミックDNS(Dynamic DNS)サービスが用意されており、固定IPアドレスを持たなくても利用できるうえ、パケット定額制にも対応しているという。
パソコンの操作は、iアプリに表示されたパソコンの画面イメージを上下左右キーでスクロール(可変速オートスクロール)させたり、階層ポップアップメニューを数字キーで選択したりすることで行なう。ショートカットキーのカスタマイズ登録も可能。
サービスイメージ |
セキュリティー機能としてTKIP相当の暗号化機能をHTTPプロトコル上に構築しており、事前暗号化鍵(128bit長)はパソコンが自動生成し、QRコードで携帯電話機に取り込むようになっている。ログインごとに異なるチャレンジ(128bit)と、通信ごとに異なるIV(48bit)を利用するため、通信を傍受されても解読は困難という。データの圧縮にも対応し、JPEGとGIFの独自ハイブリッド圧縮によりパソコンの画面イメージを2~3%まで圧縮し、画面イメージを携帯電話機側でキャッシュすることでスクロールも高速化したという。
パソコンの対応機種はPentium III-500MHz以上を搭載したPC/AT互換機。対応OSはWindows XP/2000。
同社ではマルチクライアント対応の“mobile2PC”ビジネス版も同時に提供する予定としている