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ソフトイーサ、“SoftEther VPN”シリーズの最新ベータ版『SoftEther VPN 2.0 Bata 4』を公開──30日にはRC1版の提供も

2005年09月07日 17時22分更新

文● 編集部

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ソフトイーサ(株)は7日、VPN構築ソフト『SoftEther VPN 2.0 Bata 4』を公開した。ソフトは同社のウェブサイトから無償ダウンロードできる。

SoftEtherは、仮想的なスイッチングハブ(Hub)と仮想的なLANカードを使って仮想的なLANを構築できるソフトウェア。ルーターやファイアーウォールなどを間に挟むなど、物理的に離れたパソコン同士を同じLAN内のマシンとして接続することができる。

Bata 4では、複数の仮想ハブの間でIPルーティングが行なえる“仮想レイヤ 3 スイッチ”機能が追加された。ルーター(L3スイッチ)の機能を仮想化するもので、使用する端末が多く1台のハブに収容できない場合や、拠点ごとに異なるIPネットワークを管理したい場合などに有効だという。

また、VPNクライアントがサーバーに接続する際に“スマートカード”や“USBキー(セキュリティートークン)”を利用した認証も行なえるようになった。対応するデバイス(SoftEther Compatible)としては、大日本印刷(株)のスマートカード『Standard-9 IC Card』、飛天ジャパン(有)のUSBキー『ePass 1000』があり、これ以外に動作検証は行なっていないが、仕様が適合しているため動作する可能性が高いデバイスとして、大日本印刷のスマートカード『DNP Felica Card』など7種類が掲載されている。

このほか、VPN Client 接続マネージャーをWindowsのタスクトレイに収納できる機能、仮想LANカードのTCP/IP情報をVPN Client 接続マネージャー上で参照できる機能、仮想ハブごとに接続できるクライアントの可否をIPアドレスや設定できる機能の追加、Windows 95/98/Meでインストールが中断するという不具合の解消などを行なった。

なお、ソフトイーサは次のベータ版ビルドとなるRelease Candidate 1(RC1)を30日にリリースする予定。RC1では、SoftEther VPN 2.0シリーズで搭載予定の機能がすべて含まれるほか、Linux版、FreeBSD版、Mac OS X版のコードも含まれるという。

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