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シックス・アパート、ウェブログソフト『Movable Type 3.2 日本語版』を発表──ビジネスブログは日本主導で展開

2005年09月29日 20時06分更新

文● 編集部 小林久

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シックス・アパート(株)は29日、ウェブログ(ブログ)用のサーバーソフト『Movable Type 3.2 日本語版』の最新版を提供開始した。価格は基本ライセンスパックが3万1500円から、個人ライセンスパックが8820円から。『Movable Type 3.1日本語版』を購入したユーザーに対しては無償アップデータを提供する。

スパムリスト プラグイン管理画面
Movable Typeのスパム管理画面(左)とプラグイン管理画面(右)

開発コード名の“SpamFighter”(スパム・ファイター)が示すとおり、Movable Type 3.2ではスパム対策機能が強化された。ブログのコメントやトラックバック機能を利用したスパムを自動的にフィルタリングする機能を搭載。フィルター機能はプラグインで機能追加することができ、サードパーティーが作成した有害サイトの外部URL集などを読み込む機能など、パートナー製品との連携も強める。

複数の投稿者によるブログサイトの運営をより円滑にする“システム・メニュー”では投稿されたエントリーやコメント、トラックバックを一元的に表示・管理し、ブログ・投稿者・プラグインの新規登録や削除が容易に行なえる。

発表会に合わせて米国本社から会長兼CEOのバラック・バーコビッツ(Barak Berkowitz)氏、バイスプレジデントでプロフェッショナルネットワークを担当するアニル・ダッシュ(Anil Dash)氏などが来日。ブログの企業利用に関してコメントした。

バーコビッツ氏 ダッシュ氏
米シックス・アパート会長兼CEOのバラック・バーコビッツ氏同じくプロフェッショナルネットワーク担当バイスプレジデントのアニル・ダッシュ氏

ブログ市場では個人の情報発信だけではなく、企業のPR活動や社内での情報共有にブログを活用する“ビジネスブログ”と呼ばれるセグメントが急拡大している。米シックス・アパート社ではブログの企業導入を進めるために“プロフェッショナルプロダクトグループ”を新設した。ビジネスブログは特に国内の成果が目覚しく、今後企業ユーザーをメインターゲットにしたMovable Typeの開発は今後日本主導とし、Movable Typeの開発チームは、シックス・アパートで技術担当の執行役員を務める平田大治(ひらた だいじ)氏が率いるという。

ダッシュ氏は企業内でのブログ利用に関して、自動車会社の米ゼネラル・モーターズ(GM)社で副会長が社員向けにメッセージを送るためにブログを活用していることやディスカウントストアの米ウォルマートストアーズ(Wal-Mart Stores)社がPR活動の一環としてブログを用いていると説明した。同氏は「ビジネスブログは今後大きく伸びていく市場」とし、「日本でのビジネスをグローバルの製品に反映していく」「シックス・アパート自体が社内でブログをビジネスツールとして活用しており、さまざまなサイズのビジネスに対するノウハウを持っているのが強みである」などとコメントした。

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