(株)ミュージック・シーオー・ジェーピーが、1日、MP3データによる有料音楽配信をスタートさせた。有料音楽配信を行うサイトは“MP3.MUSIC.CO.JP”。これまでもインターネット上での有料音楽配信を行なってきた同社だが、初めてMP3を専門に扱うことになる。
利用方法は、まず会員登録(無料)を行ない、クレジット決済、またはQQQシステム(運営:富士ソフトABC(株))およびアコシス(運営:アコム(株))のいずれかの電子決済方式で料金を支払い、希望の楽曲をダウンロードして入手する。
同社では、著作権保護の観点から、販売するMP3ファイルは(株)エム研の電子透かし“LUCENT
MARK”を採用している。さらに同社DRCサービス部が提供している“DRCデジタル権利センター(Digital
Rights Center)”が、デジタルコンテンツ流通とデジタル権利処理を代行することにより楽曲の著作権保護と不正使用を監視している。
同サイトでは、すでに5000曲を超える契約楽曲を有しており、今回はその中から450曲の販売を開始する。
現在登録しているアーティストは“メトロトロンレコード”の鈴木博文、濱田理恵、カーネーション、THE
SUZUKI。“リトルエルニーニョレコード”のさいとうみわこ、明石隼汰&Colorless
Blue。“アートユニオンレコード”からは、憂歌団、外道、吉田美奈子、南佳孝、久保田麻琴と夕焼け楽団といった大物アーティストが数多く登録している。
さらに同サイトでは、アーティストやレコード会社、インディーズレーベルに対してインターネット音楽配信への参加を呼びかけており、作品の登録も同サイトで行なっている。
このように音楽業界や一部のアーティストが有料音楽配信に対して二の足を踏んでいる内に、憂歌団をはじめとするベテランアーティスト(新作ではないにせよ)がMP3配信に踏み切っている。もう待ったなしの状況なのである。
これからますますMP3サイトの登場は激化する模様で、音楽業界はまさに戦国時代に突入しつつある。