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RSAとバガボンド、オン・ザ・エッヂがセキュリティー情報ポータルサイト“ネット・セキュリティ”を開設

1999年12月15日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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アール・エス・エーセキュリティー(株)と(株)バガボンド、(株)オン・ザ・エッヂの3社は15日、セキュリティー情報サイト“ネット・セキュリティ”を開設した。ウイルス対策や暗号技術などネットワークセキュリティー関連のトピックを全般的に扱う商用サイトしては日本で初めてという。当面は試験運用とし、本格的なサービス開始は来年1月中旬を予定しているが、2000年問題を装うウイルスの増加に備え、年末に向けて速報なども掲載していくという。



ネット・セキュリティは、ネットワークセキュリティの話題を全般的に扱う商用情報サイト。暗号やウイルス、認証、PKI、ファイアーウォールなど10項目のテーマ別コーナーと、セキュリティー関連のイベント情報や用語解説といったコンテンツで構成される。ウイルスやセキュリティーホールの速報を提供するほか、セキュリティー対策が十分なオンラインショッピングサイトやインターネットサービスプロバイダーを紹介したり、各ベンダーの新製品紹介なども掲載する。

更新は週1回を予定しているが、新種のウイルスの出現といったニュースが入れば随時掲載していく方針だ。

サイトの運営では、RSAセキュリティが製品紹介や技術情報を提供。バガボンドは、セキュリティー情報を提供する有料メールマガジン“Scan Security Wire”を発行しており、コンテンツ全体の企画と編集を担当する。オン・ザ・エッヂはサーバーの管理運営を行なう。

運営費用は協賛企業からの負担金でまかない、すでにトレンドマイクロ(株)や日本アイ・シー・エス・エー(株)、(株)フォーバルクリエーティブが参加を決めている。また日本ベリサイン(株)やピーエスアイネットも参加を検討中としている。

発表会に出席した3社の社長。左からRSAセキュリティの山野修氏、バガボンドの原隆志氏、オン・ザ・エッヂの堀江貴文氏
発表会に出席した3社の社長。左からRSAセキュリティの山野修氏、バガボンドの原隆志氏、オン・ザ・エッヂの堀江貴文氏



都内で開かれた発表会には3社の社長が出席した。RSAセキュリティ社長の山野修氏は、「1ヵ所であらゆるセキュリティー情報が得られるサイトにしたい。セキュリティー市場全体の盛り上げにつながれば」と語った。

バガボンドの原隆志氏は、「セキュリティー情報サービスの分野で足場を固めたいとの思いもある。バガボンドとしては、ポータルビジネスへの第一歩」と述べた。

オン・ザ・エッヂの堀江貴文氏は、「暗号化されていない平文メールでFTPアカウントのIDとパスワードを送ってくれと頼むような企業も多いのが日本の現状。サイト開設でセキュリティー意識を啓蒙し、ビジネスがしやすい環境作りに役立てたい」とし、それぞれサイト開設の狙いを語った。

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