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ネット上にアルバムを作成できる“フォトハイウェイ・ジャパン”がオープン――コンセプトは写真によるコミュニティーサイト

2000年06月20日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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(株)フォトハイウェイ・ジャパンは20日、インターネット上で写真アルバムを作成できるサイト“フォトハイウェイ・ジャパン”をオープンした。ユーザーが会員登録をすると、50MB分のサーバースペースが無料で提供され、デジタルカメラなどで撮影した画像を登録してオリジナルアルバムを作成できる。アルバムは公開でき、人気ランキングも開催。7月には画像のプリントサービスを開始する。掲示板を利用したコミュニティー機能も用意し、「写真を軸としたコミュニティーサイト」(同社)を切り口に競合サイトとの差別化を図り、年末までに30万ユーザーの獲得を目指す。

“フォトハイウェイ・ジャパン”のトップページ
“フォトハイウェイ・ジャパン”のトップページ



フォトハイウェイ・ジャパンを利用するには無料の会員登録が必要。会員になると、50MB分のスペースとメールアドレスが無料で提供される。メインの“マイアルバム”機能では、画像をウェブからアップロードし、アルバムにタイトルを付けるとオリジナルアルバムが完成する。アルバムは複数作成でき、それぞれ名前を付けて保存できる。

アルバムでは、画像はサムネイルで表示され、クリックすると元のサイズの画像がダウンロードできる仕組み。サムネイルの並べ方は数種類のひな形から選択できる
アルバムでは、画像はサムネイルで表示され、クリックすると元のサイズの画像がダウンロードできる仕組み。サムネイルの並べ方は数種類のひな形から選択できる



またアルバムと画像は公開/パスワード付き公開/非公開が指定でき、友人の写真はパスワード付きで、大勢に写真を見てもらいたい場合はパスワード無しで公開といった利用が可能だ。公開する場合はアルバムのカテゴリー(“風景”“ペット”など)や検索キーワードが指定できるため、他のユーザーが公開したアルバムを検索して観賞することが可能となっている。人気のアルバムが分かるアクセスランキングも実施する。

画像は公開/非公開、検索キーワードの設定のほか、1枚1枚にコメントと撮影機材、撮影日時を書き込める
画像は公開/非公開、検索キーワードの設定のほか、1枚1枚にコメントと撮影機材、撮影日時を書き込める



ユーザーにはコミュニティースペースも提供され、画像を貼り付けられる掲示板を利用してユーザー同士の交流が可能になっている。メール機能を利用し、アルバム内の画像を添付したメールを送信することもできる。

ユーザーのアルバムのほか、プロが撮影した写真を閲覧できる“ギャラリー”も用意。現在は、海外旅行ガイドブック“地球の歩き方”とのタイアップによる海外旅行先の写真や、“フォーミュラ・ニッポン”のレース画像、写真家ZIGEN氏が撮影したポートレートが用意されており、さらに提携コンテンツを増やしていく予定という。またデジタルカメラや携帯端末などの新製品やレビュー記事を掲載する“フォトタイムズ”が開設され、メールマガジンも発行する。

同社では富士写真フイルム(株)と提携し、アルバムに登録された画像をプリントするサービスを7月1日に開始する。富士のデジタル画像プリントサービス“FDi”に含まれない配達サービスも実施するという。価格は未定。著作権問題をクリアーできれば、ギャラリー内の提携コンテンツをプリントして提供するサービスも考えているという。

「写真を通じたコミュニケーションの場に」

同社は、オーストラリアのIXLA社とカシオ計算機(株)、日商岩井(株)の情報産業本部を分社化したアイ・ティー・エックス(株)の3社が合弁で設立。IXLA社は画像レタッチソフト『デジカメ編集王』やホームページ作成ソフト『ホームページ作成王』(両ソフトとも国内では(株)アイエスアール・ジャパンが販売)といったデジタル画像関連ソフトの開発を手掛けている。フォトハイウェイは昨年6月に米国で提供を開始しており、日本は二番目。今後、香港やシンガポール、オーストラリアでの展開を予定しているという。

同社の収益はサイト内の広告が柱。バナー広告に加え、写真で商品PRを行なうタイアップ広告も展開するという。7月に開始する画像のプリントサービスによる手数料収入も見込めるほか、企業向けに画像の共有システムをカスタマイズして提供することも考えており、サービス開始後1年間で3億円の売上を目指している。

「ノートパソコンとPHSを持って、大学をしらみつぶしにして学生にサービスを知ってもらうプロモーションも予定している」というフォトハイウェイ・ジャパン社長の祖山博史氏 「ノートパソコンとPHSを持って、大学をしらみつぶしにして学生にサービスを知ってもらうプロモーションも予定している」というフォトハイウェイ・ジャパン社長の祖山博史氏



都内で開かれた記者発表会で、フォトハイウェイ・ジャパン社長の祖山博史氏は、「写真を通じたコミュニケーションの場の提供がサイトの狙い。プリントを前提とした国内の競合サイトとは異なり、ユーザー参画型のプロモーションで会員増を目指す」と述べた。

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