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ダウムなど4社、インスタントメッセンジャーサービスを開始

2000年10月12日 22時15分更新

文● 編集部 小磯大介

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韓国のポータルサービス企業、ダウム・コミュニケーションズ社(Daum Communications)と、同社の100%子会社である韓国のユーアイエヌ社(UIN)、ならびにインターネット上のコミュニティーサイト制作会社である(株)ガイアックスは、都内で発表会を開いた。ダウム・コミュニケーションズとガイアックスが7:3の割合で出資、誕生した企業である(株)ダウムジャパンは、UINの開発したインスタントメッセンジャーサービス“UIN(ユイン)メッセンジャー”を、OEMで提供する。

すでに日本国内では他社が先行してインスタントメッセンジャーサービスを展開中だ。しかし、ダウムジャパンの代表取締役社長である青野竜二氏は、「OEMで提供する、フルカスタマイズ可能なUINメッセンジャーは、後発ではあるが、必ず市場を制覇できる」と、同サービスの勝算を強気に語った。

青野氏。終始一貫した、強気な態度が印象的だった

各サイトオリジナルのインスタントメッセンジャー

UINメッセンジャーは、提供する言語やレイアウトなどをはじめ、クライアントソフトでどのようなサービスを提供するか、はたまたバックエンドにおけるユーザー情報の管理方法まで、そのすべてをカスタマイズできるのが最大の特徴。顧客の自社コンテンツと、UINメッセンジャーを完全に連携させられるという。顧客企業独自の起動メッセージや、独自の広告などの配信もできる。もちろん、サービスの名称そのものも自由に設定可能だ。このため、同サービスを導入する顧客企業は、完全に自社のサービスとして、UINメッセンジャーを利用できる。ただし、顧客企業側でクライアントソフトなどを自由にカスタマイズすることはできない。サービスはASP(Application Service Provider)で提供され、サーバーをダウムジャパンが用意。各種設定やカスタマイズ、ならびにメッセンジャーとリンクしたサイト構築のサービス、ならびに営業活動全般をガイアックスが担当する。

初期費用は約1000万円で、サービスを追加する際には、別途費用がかかる。「年内に実ユーザー60万人、導入企業40社で、3億円の売り上げを目指す」(青野氏)という。すでに、秋葉原のパソコンショップ“クレバリー”など、約10社で導入が完了済み。また、「名前は明かせないが、近日中に、大手検索ポータルサイトや、大手ISPなどから、それぞれの企業ブランドで、UINメッセンジャーの導入が発表される」としている。

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