ソニー(株)は13日、グループ各社が個別の体系で発行している製品/サービス用の顧客IDに対して、1つのIDをマスターキーのように利用できるようにするサービス“My Sony ID(マイ・ソニー・ID)”を2002年度から順次導入すると発表した。
これは、グループ全体が発行しているIDの種類が数十種類以上になることから、今後の“ユビキタス・バリュー・ネットワーク”時代に向けて、顧客サービスを向上させるために“My Sony ID”を導入するというもの。これにより、ユーザーは、複数のIDとパスワードを使い分ける必要がなくなるうえ、登録状況の確認や転居などに伴う電話番号や住所の変更手続きもソニーの日本国内向けウェブサイト“Sony Japan”内の個人情報マネジメントサイト“My Sonyホームページ”で行なえるようになる。
当初はソニー、ソニーマーケティング(株)、ソニーコミュニケーションネットワーク(株)、(株)ソニーファイナンスインターナショナルが対応する予定。“VAIO”などソニーの製品の登録ユーザーは5月末から、“ソニースタイル”サイトの利用者は6月から、So-net会員は夏から“My Sony ID”を利用できるようになる予定。
同社では今後、国内だけでなく、米国、欧州、アジアをはじめとする海外においても順次“My Sony ID”の発行を進めるとしている。