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KDDI、動画が撮れるケータイなどCDMA2000 1x対応4機種を発表──「3G携帯電話でNo1の地位を確固たるものに」

2002年08月26日 23時45分更新

文● 編集部 佐々木千之

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ケイディーディーアイ(株)(KDDI)と沖縄セルラー電話(株)は26日、都内で記者発表会を開催し、au携帯電話サービスにおいて“CDMA2000 1x”(※1)対応の3G携帯電話の新製品として、最大15秒の動画を撮影してメール送信できる『A5301T』ほか3機種と、1パケットあたり0.1円で利用できる通信料割り引きサービス“パケット割”などを発表した。またCDMA2000 1x対応携帯電話の累計利用者数が4月のサービス開始以来、8月23日までに200万人を突破したと発表した。

※1 CDMA2000 1x(シーディーエムエーニセン イチエックス):下り方向最大144kbps、上り方向最大64kbpsでのデータ通信が可能な3G携帯電話サービス。

新製品4機種すべてにカメラを搭載

KDDIは4月のCDMA2000 1xサービス開始以来、対応携帯電話6機種を発売しており、今回の新製品4機種を合わせて10機種のラインアップとなる。新しい携帯端末はすべての機種にカメラ機能を搭載していることが特徴となっている。各機種別の機能や利用可能なサービスは以下に示す。各機種ともオープン価格となっているが、店頭販売価格については「販売価格は店舗が決めるものだが、(2001年)12月、(2002年)4月に発表した製品とほぼ変わらない値付けになると考えている」(KDDI執行役員専務au事業本部長の起橋俊男氏)としており、1~2万円程度になると予想される。全機種9月20日に発売の予定。

新製品4機種の位置づけ
新製品4機種の位置づけ

静止画の撮影と画像のメール送信が利用できるベーシック機種

『A1013K』(京セラ(株)製)、『A1014ST』(鳥取三洋電機(株)製)の2機種は、基本機能であるインターネット接続サービス“EZweb”と、内蔵カメラで撮影した画像のメール送受信サービス“フォトメール”に対応している。なお、GPS機能“eznavigation”とJava機能“ezplus”には対応しない。

A1013Kは11万画素のCMOSカメラ、2.0インチで6万色表示の120×160ドット透過型TFTカラー液晶ディスプレー、256色表示の96×34ドットSTNカラーサブディスプレーを搭載している。サイズは幅約48×奥行き26×縦96mmで、重さは約109g。連続待ち受け時間は約220時間、連続通話時間は約140分。データフォルダーの容量は約1.5MB(250件)、メール受信BOX容量は約256KB(250件)、メール送信BOX容量は約128KB(120件)。日本語入力システムとして『モバイルWnnV2』を採用している。

『A1013K』。本体カラーは“シルバー”と“アイスブルー”の2種類『A1013K』。本体カラーは“シルバー”と“アイスブルー”の2種類

A1014STは11万画素のCCDカメラ(高輝度LEDによるフラッシュ付き)、2.1インチで6万色表示の132×172ドットTFTカラー液晶ディスプレー、72×32ドットSTNモノクロサブディスプレーを搭載している。サイズは幅約45×奥行き24×縦93mmで、重さは約97g。連続待ち受け時間は約230時間、連続通話時間は約160分。データフォルダーの容量は約1.5MB(500件)、メール受信BOX容量は約200KB(200件)、メール送信BOX容量は約100KB(100件)。日本語入力システムとして『ATOK for au』を採用している。

『A1014ST』。本体カラーは“メタリックホワイト”『A1014ST』。本体カラーは“メタリックホワイト”

静止画撮影/メール送受信が行なえるフォトメールは、今回の新製品すべてに共通する機能で、撮影画像をメールに添付して送信できるほか、添付ファイルが受け取れない携帯電話に対して、メールに画像を添付せずにサーバーで保存し、相手先にはメールと共にその画像のURLを送信する“フォトメール便”サービスを10月をめどに提供するとしている。

“フォトメール便“機能の仕組み
“フォトメール便“機能の仕組み

フラッシュ/背面ファインダー付きカメラとGPS機能を備えた機能充実機種

『A3015SA』(三洋電機(株)製)は、11万画素のCCDカメラ(高輝度LEDによるフラッシュ付き)、2.1インチで26万色表示の132×176ドットTFTカラー液晶ディスプレー、1.0インチで6万色表示のSTNカラーサブディスプレーを搭載している。サイズは幅約47×奥行き25×縦92mmで、重さは約99g。連続待ち受け時間は約230時間、連続通話時間は約140分。データフォルダーの容量は約2MB(1024件)、メール受信BOX容量は約256KB(200件)、メール送信BOX容量は約128KB(200件)。日本語入力システムとして『モバイルWnnV2』を採用している。セコム(株)の位置情報提供・緊急現場急行サービス“ココセコムEZ”、およびeznavigation、ezplusに対応する。

『A3015SA』。本体カラーは“シルバー”、“パールピンク”、“ネーブルオレンジ”の3種類『A3015SA』。本体カラーは“シルバー”、“パールピンク”、“ネーブルオレンジ”の3種類
A3015SAのサブディスプレー
A3015SAのサブディスプレー。撮影した画像を表示させたり、自分を撮影する際のファインダーとしての機能を持つ

GPS/カメラ機能を備え、最大15秒の動画撮影/メール送信に対応した最上位機種

『A5301T』((株)東芝製)は、GPS、静止画撮影機能に加え、最大15秒の動画撮影とメール送受信サービス“ムービーメール”が可能な最上位機種。

『A5301T』。本体カラーは“スノーシルバー”、“ソリッドネイビー”、“ラベンダーピンク”の3種類『A5301T』。本体カラーは“スノーシルバー”、“ソリッドネイビー”、“ラベンダーピンク”の3種類

31万画素のCCDカメラ、2.1インチで26万色表示の144×176ドットポリシリコンTFTカラー液晶ディスプレー、1.0インチで256色表示のSTNカラーサブディスプレーを搭載している。サイズは幅約48×奥行き28×縦96mmで、重さは約119g。連続待ち受け時間は約200時間、連続通話時間は約160分。データフォルダーの容量は約3MB(500件)、メール受信BOX容量は約200KB(200件)、メール送信BOX容量は約200KB(200件)。外部メモリーとしてSDカードに対応しており(16MBメディア添付)、撮影した静止画、動画の保存と、メール、アドレス帳のバックアップとして使える。日本語入力システムとして『Mobile Rupo』を採用している。セコム(株)の位置情報提供・緊急現場急行サービス“ココセコムEZ”、およびeznavigation、ezplusに対応する。

SDカードスロットの採用はau携帯電話では初めて
SDカードスロットの採用はau携帯電話では初めて

動画撮影機能では、動画圧縮形式としてMPEG-4、音声圧縮形式としてQCELP(Qualcomm Code Excited Linear Predictive coding)を採用しており、携帯電話として最長となる最大15秒の撮影が可能。A5301Tでの動画撮影時のフレーム数は毎秒7~8フレームとしている。撮影した動画には、最大80文字までのテロップや、音声を録音し直すアフレコが可能。ファイルサイズは15秒の音声付きの場合、約20KBとしている。

“ムービーメール”機能の概要
“ムービーメール”機能の概要

またA5301TとA3015SAでは、メール受信可能文字数が全角5000文字(従来は500文字)と10倍に強化されたほか、1つのメールに対して添付ファイルが5件まで可能(従来は1件)となった。

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