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メディアカイト、1970~90年代のアーケードゲームを楽しめるネット上のゲーセンをオープン

2002年08月27日 18時17分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)メディアカイトは27日、1970年代から1990年代の名作アーケードゲームを一同に集め、インターネット上でプレイできるようにしたゲームコンテンツ“ネットげーせん”を発表した。同社は、大手ISPやポータルサイト経由で9月11日にサービスを開始する。

ランチャー画面
“ネットげーせん”の専用ランチャー画面 (C)TAITO CORPORATION 2002;(C)2002 SUNCORPORATION;(C)2002 Nihon Bussan Co., Ltd.;(C)PCCW Japan 2002(C) MediaKite;(C)billybala iGame

“ネットげーせん”は、インターネット上のゲームセンターと言えるもので、ゲームメーカー各社から供給された各種ゲームを専用サーバー上に置き、ユーザーはインターネット経由でサーバーにアクセスすることで、任意のゲームをプレイできる。現時点でのゲーム供給提携メーカーは、サン電子(株)、(株)タイトー、データイースト(株)、日本物産(株)、パシフィック・センチュリー・サイバーワークス・ジャパン(株)(五十音順)。スタート時のゲームタイトル数は54タイトルで、毎月10タイトルずつ追加する予定という。

ゲームは1人プレイのほか、対戦可能なゲームについてはインターネット経由で対戦プレイも可能。対戦する場合は、あるユーザー(ホスト)が対戦ルームを作成して対戦相手を募集し、他のユーザー(ゲスト)がルームに参加することで対戦可能となる。ホストは、ゲームのスタート権限やゲストの強制退室権限を持っているという。また、ゲームのほかに、ネットげーせんの参加者同士がコミュニケーションできる機能として、チャットやメッセンジャーなども用意されている。

チャット画面“ネットげーせん”のチャット画面 (C)TAITO CORPORATION 2002;(C)2002 SUNCORPORATION;(C)2002 Nihon Bussan Co., Ltd.;(C)PCCW Japan 2002(C) MediaKite;(C)billybala iGame

“ネットげーせん”の配信システムには、香港のBillybala社が開発したオンラインゲームサーバーシステム“OAGC(Online Arcade Game Center)システム”を採用している。128bit暗号に対応し、ログイン時にユーザーが専用IDとパスワードを入力すると、暗号化されたゲームデータ(全ゲームデータのうち98%分)がユーザー側のパソコンに配信される。残りの2%分はゲームのスタートキーとして別に暗号化され、実際にゲームをプレイする直前に配信される。このスタートキーはゲーム終了時に消滅するため、ゲームプログラムの不正コピーや改造を防げるという。また、ゲームプレイ中もサーバー側からユーザーのパソコンに1分間に1回の割合でアクセスしてユーザー側のステータスチェックを行ない、ユーザー側の回線が遮断されているとゲームを強制的に終了するようになっている。

“ネットげーせん”を利用するには、会員登録(無料)を行ない、専用ランチャーをダウンロード(無料)してパソコンにインストールする必要がある。対応OSはWindows 98/Me/2000/XPで、Internet Explorer 4.0以上が必要。回線速度は56kbps以上に対応しており、ダイヤルアップ環境でもプレイできるが、ゲーム中はインターネットに接続し続けている必要がある。

また、ゲームをプレイする際には専用コインを利用する。コインの価格は、コイン10枚で500円から。プレイ料金はゲームによって異なるが、ほとんどのゲームが1プレイ1コインとなっている。なお、コイン購入時に利用する課金システムには、凸版印刷(株)の“Bitway”を採用している。

都内で行なわれた発表会で、同社代表取締役社長の飼沼憲泰氏は、「初心者でもネットゲームを楽しめるようにしたのが“ネットげーせん”。ゲーセンは1社のゲームだけでは成り立たない。多くのゲームメーカーに賛同/協力してもらい今回実現できた」と語った。また同社は、今後アジアの各地域でも“ネットげーせん”を運営する予定で、「香港と中国での運営は決定した。台湾や韓国についても商談中だ」(飼沼社長)という。

飼沼社長
メディアカイト代表取締役社長の飼沼憲泰氏

“ネットげーせん”を提供するISPは、ニフティ(株)(@nifty)、日本電気(株)(BIGLOBE)、ソニーコミュニケーションネットワーク(株)(So-net)、日本テレコム(株)(ODN)、エヌ・ティティ・コミュニケーションズ(株)(OCN)、ケイディーディーアイ(株)(DION)、(株)朝日ネット(ASAHIネット)、(株)コジマ(コジマネット)、(株)セブンドリーム・ドットコム(セブンドリーム・ドットコム)、ドリームネット(株)(ドリームネット)。同じくポータルサイト運営会社は、エキサイト(株)(excite)、ライコスジャパン(株)(Lycos)、(株)フレッシュアイ(フレッシュアイ)、(株)産業経済新聞社(ZAKZAK)、凸版印刷(クラブビットウェイ)。また、メディアカイト運営のゲームポータル“げーまに”でも提供される。

スタート時に提供されるゲームタイトルは、『嗚呼栄光の甲子園』『アームド・エフ』『アラビアン』『魚ポコ』『エクセライザー』『エクセリオン』『エレベーターアクション』『忍者キッズ』『影の伝説』『カダッシュ』『デッドコネクション』『奇々怪界』『キックオフ』『ギャラクシーファイト』『銀河任侠伝』『グランプリスター』『クレイジークライマー』『クレオパトラフォーチュン』『ゴーフォーザゴールド』『サイバトラー』『シスコヒート』『シティコネクション』『実力!!プロ野球』『上海』『スペースインベーダー』『セイントドラゴン』『ダイナマイトリーグ』『武田信玄』『中華大仙』『テラクレスタ』『トップランキングスターズ』『ハットトリックヒーロー』『ピンボ』『ファンキーフィッシュ』『ファンタズム』『ぶたさん』『プラスアルファ』『フリスキー・トム』『プリルラ』『プロッティング』『フロントライン』『ベイルート』『麻雀クエスト』『魔魅伝説』『マグマックス』『ムーンクレスタ』『メタルブラック』『モモコ120%』『UFOロボ・ダンガー』『妖精物語ロットランド』『忍者絵巻』『ライトブリンガー』『ルナーク』『64番街』(五十音順)。

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