(株)どりこむは10日、3DCG技術を利用した仮想都市型サイト“どりむ島”を開設すると発表した。同日付けでプレオープンし、11月11日に正式オープンする。
“どりむ島”全体図 |
どりむ島は、時間や季節を現実世界と連動させた2km四方の3Dバーチャルワールド。“島民”登録したユーザーは、自分のバーチャルキャラクターを操作しながら、ショッピングセンターや住宅地、オフィス街などのコンテンツを楽しめるほか、他のユーザーとゲームやチャットなどを行なえる。また、“バーチャルワーカー”として、サイト内のスタッフとして働くことも可能。決済は、仮想通貨“ドム(1ドム10円)”を用いて行なう。
参加企業は、オリジナルのコンテンツを提供できるほか、どりこむのショッピングセンターに出店することも可能。そのほかにも自社商品を応用したゲームや、看板の設置などによって宣伝活動を行なえる。現在のところ、アサヒ飲料(株)、(株)商船三井、ダイハツ工業(株)、トステム(株)など10社が参加している。
参加企業各社のコンテンツ |
月額料金は300円で、オンライン上で登録するとユーザーIDが発行される。登録をしなくてもサイトに入ることはできるが、利用可能なコンテンツなどには制限がある。プレオープン期間中は、コンテンツを無料で利用できるほか、島民登録したユーザーにはドムやプレゼントなどを提供する。
どりこむの田中弘子代表取締役社長 |
これに伴い、都内ホテルで開かれた記者会見で挨拶した代表取締役社長の田中弘子氏は、「ISPやASPを包含した新形態である“ESP(エンターテインメントサービスプロバイダ)”としてどりむ島を展開していく。ユーザーや協賛企業と一体となって盛り立てていきたい」としている。初年度の売り上げ目標は10億円で、40社および13万ユーザーの獲得を目標に挙げている。今後は、音声認識をはじめ、モバイルや家庭用ゲーム機への対応も予定しているという。