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BBテクノロジー、事業戦略を発表――有線テレビ放送サービスを開始

2002年11月13日 21時37分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ソフトバンク・グループのビー・ビー・テクノロジー(株)(以下、BBテクノロジー)は13日、事業戦略説明会を都内ホテルで開催、同社とヤフー(株)が提供するブロードバンド総合サービス“Yahoo! BB”会員向けの新サービスである有線テレビ放送サービス“BBケーブルTV”の概要を説明した。

孫氏と橋本氏
ソフトバンク・グループ代表/ビー・ビー・テクノロジー代表取締役社長の孫正義氏(右)と、ビー・ビー・ケーブル代表取締役社長の橋本太郎氏(左)。手にしているのはBBケーブルTV用のSTB

BBケーブルTVは、Yahoo! BBのADSL回線を利用して、家庭用テレビで多チャンネル放送を視聴できる有線テレビ放送サービス。放送番組の企画/制作/販売等はビー・ビー・ケーブル(株)(有線役務利用放送事業者第1号)が行なう。

BBケーブルTVは、番組供給事業者から供給された放送番組コンテンツをデジタル圧縮して視聴制御、スクランブル処理を施した後、Yahoo! BBの回線を通じて各家庭に送信する。ユーザー側では、専用STB(セットトップボックス)とYahoo! BBのADSLモデムを接続することで放送を受信し視聴できる。放送されるチャンネルは、衛星放送やケーブルテレビ等で提供されている専門チャンネルが揃うという。

STB
専用STBと付属のリモコン。ユーザーにはレンタル提供される。写真のSTBはサムスン製だが「特定のメーカーにこだわっていない」(孫氏)とのこと。STBの費用はYahoo! BBモデムより少し高い程度という
STB背面
STB背面

また、ビデオオンデマンド(VOD)サービスも提供、ユーザーは任意の映像コンテンツを好きな時間に購入して視聴できる。リモコン操作で一時停止や早送り/巻き戻し(8~10倍速)も可能。なお、予告編が用意されているコンテンツは、購入前に予告編を確認できる。配信するコンテンツは、HDDに蓄積できないようコピーガードを施し、スクランブルをかけて送信、ユーザー側でICカード鍵を利用してレコードする仕組みとなっている。VODサービスのコンテンツに関しては、現在米ハリウッドの複数のメジャースタジオと交渉中で、来年春には劇場公開された映画コンテンツなど数千タイトルが用意されるという。

BBケーブルTV
BBケーブルTVは、専用STBをYahoo! BBモデムと家庭のテレビに接続して利用する。操作はテレビを見ながらリモコンで行なう。フル画面表示も可能

BBケーブルTVのメニューは、スポーツ/国内映画/海外映画/国内ドラマ1/国内ドラマ2/海外ドラマ/海外ドラマ2/国内ニュース/天気/国内音楽1/国内音楽2/海外音楽/国内アニメ/海外アニメ/娯楽1/娯楽2/その他といった17~18チャンネル程度を集めた“ベーシックチャンネル”、娯楽/国内映画/海外映画/その他といった3~4チャンネルを集めた“アラカルトチャンネル”、およびVODコンテンツが用意される。

VODコンテンツ供給予定企業は、上記のハリウッドメジャースタジオのほか、アスミック・エースエンタテインメント(株)、(株)ワタナベエンターテインメント、(株)ホリプロ、(株)ゴルフダイジェスト社、(株)第一興商、(株)メディコス・エンタテインメント、日本メディアサプライ(株)、(株)ジーケイ、ライバルズ(株)、(株)ビットメディア21、(株)ジャパンイメージコミュニケーションズ、(株)釣りビジョン、アミューズピクチャーズ(株)、(株)KSS、ベータフィルム(キルヒグループ)等となっている。

BBケーブルTVの料金は、加入料が1万円程度、ベーシックチャンネルとSTBレンタル費用を含む基本月額料金が2500円程度となっている。Yahoo! BB月額利用料(2280円~)が別途必要。なお、アラカルトチャンネルを利用する場合は、基本月額料金に加えてアラカルトチャンネル用の月額視聴料金を支払う。VODサービスのコンテンツ視聴料金は従量課金制で、基本月額料金に加えVODで購入したコンテンツ分の料金を支払う。

BBケーブルTVは、現在商用サービス開始に向けた準備が進められており、今月より東京23区内においてソフトバンク・グループ社員モニターによる実証実験が行なわれている。現時点では2Mbps(MPEG-2)で配信されており、画質はDVD並みという。また、来年春から夏にはSTBの新機種が登場する見込みで、2~3Mbpsでハイビジョン並み、750kbpsでDVD並みの映像を視聴できるようになるという。

サービス展開スケジュールとしては、12月より東京23区で展開し、2003年2月よりさいたま市、千葉市、横浜市で、2003年3月より札幌市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、福岡市でそれぞれ展開、そして2003年春より全国展開を行なうという。

なお、12月5日より東京23区内のYahoo! BB会員を対象に無料試験サービス(モニター)がスタートする。視聴状況をバランスよく把握するため人数や地域を一部限定して実施する予定で、まず同社が抽出したYahoo! BBユーザーに対し直接連絡し、ユーザーが了解した後申し込むという形となっており、ユーザーから募集する形式ではない。モニター募集人数は約500名で、モニター期間は当面1ヵ月を予定しているという。

発表会で説明を行なったソフトバンク・グループ代表/BBテクノロジー代表取締役社長の孫正義氏は、「BBケーブルTVはADSLを使ったテレビ放送。来年春には全国を一気にカバーできる。まず料金が違う。同じコンテンツがより安い。またVODができる。衛星放送やCATVでは不可能だ。来年にはレンタルビデオ店に並んでいるような有名な映画作品など数千タイトルのコンテンツが専用サーバーに貯蔵される。それが家庭のテレビで見られる。レンタルビデオ店に借りに行かなくても、同じ値段でより高画質なのものが楽しめる。BBケーブルTVは新しいサービスであり、ライフスタイルそのものを変える影響力がある」

「また、マルチキャスト技術を使用しており、100万人規模ユーザーが同時にテレビ放送を見てもネットワークに破綻をきたさない。マルチキャストの技術を使わないユニキャスト方式では、1万人以上のユーザーが同時にテレビ放送を見るとネットワークがほとんどパンクする。マルチキャストのおかげでネットワークが混雑せずに放送サービスを実現できる。現在グループ社員がBBケーブルTVを利用しているが、BBケーブルTVを見ながら、同時にBBフォンを使って、さらにパソコンでブラウジングしてても問題はない。1世帯で1度に2~4台のテレビで同時にBBケーブルTVを見たりすると問題が出る場合もあるが、料金が安いのでもう1台分買ってほしい(笑)」

「現在、8Mbpsモデム利用世帯のうち63%、12Mbpsモデム利用世帯のうち78%が2Mbps以上のスピードでブロードバンドサービスを受けている。これらの世帯はあと数ヵ月でBBケーブルTVを利用できる。また、来年春に登場するSTB新機種を利用すると、750kbpsのスピードでDVD並みの映像を視聴できるようになるので、8Mbpsモデム利用世帯の81%、12Mbpsモデム利用世帯の97%がBBケーブルTVを利用可能となる」としている。

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