インターネットの検索サイトを運営するグーグル(株)(google)は16日、東京・渋谷の同社オフィスにおいて記者を集めたラウンドテーブル(懇談会)を開催し、検索対象を当該ウェブサイト内と全ウェブサイトに切り替えられる検索システム“Googleフリー検索(カスタマイズ版)”を提供開始したと発表した。同社ウェブサイトから無料で入手でき、個人法人を問わず利用可能。
代表取締役社長の村上憲郎氏。会社まで徒歩15分の場所に住んでいるそうだが、可能であれば通勤にもセグウェイを利用したいと話す |
Googleフリー検索は、従来から同社ウェブサイトを通じてHTMLのコードを無料配布しているが、今回提供開始されたGoogleフリー検索(カスタマイズ版)には、
- 検索窓の配置をセンタリングや右寄せが可能
- テキストボックスの幅や背景色を自由に設定可能
- Googleロゴの背景色を白色(デフォルト)のほか、グレーや黒に変更可能
- 実装のためのHTMLコードを自動生成
などの特徴がある。
ラウンドテーブルにセグウェイに乗って登場した代表取締役社長の村上憲郎(むらかみのりお)氏は、特に4つ目の実装の容易さを強調し、「今後はあらゆるウェブサイトの文書内検索でもGoogleを使ってほしい」と述べた。
既存の検索システムの外販との違いについて記者から質問されると、「検索対象記事の収集が、通常のGoogleの検索システムと同様1ヵ月に1回程度のペースになる。検索システムを有料で提供している相手先の場合は、もっと高い頻度でクローリング(情報収集)を行なう」と説明した。グーグルでは、この新サービス提供が直接同社の売り上げに貢献するビジネスモデルとは捕らえていないが、同社の基本理念である“国、言語、地域を問わずにそれぞれの人が求めている情報を簡単、迅速、正確に提供できる”というミッションに一歩前進したと考えると、村上氏は重ねて説明した。