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NTT西日本/シャープ/NTTソルマーレ、ホームAVサーバー“ガリレオ”を使ったビデオ配信サービスを展開

2004年03月23日 22時51分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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“動画コンテンツ配信サービス”の動作デモ
“動画コンテンツ配信サービス”の動作デモ

西日本電信電話(株)(NTT西日本)とシャープ(株)、エヌ・ティ・ティ・ソルマーレ(株)(NTTソルマーレ)の3社は23日、東京・大手町で記者説明会を開催し、NTT西日本のインターネット接続サービス“Bフレッツ”“フレッツ・ADSL”のサービス提供エリアにおいて、シャープのホームAVサーバー“ガリレオ”『HG-02S』を端末に利用した“動画コンテンツ配信サービス”を今月10日に開始したと発表した。

配信されるコンテンツは、NTTソルマーレがパソコン向け提供しているビデオ・オン・デマンド映像配信サービス“シネマ フービオ”に含まれるコンテンツから選出した約50タイトル(3月23日現在、主にハリウッド映画)で、『恋に落ちたシェークスピア』などが含まれる。視聴料金は1本あたり300~500円程度。映像フォーマットはMPEG-2で、平均ビットレートは4Mbps。



出席者
説明会の主席者。左からNTT西日本の藤井伸幸氏、NTTソルマーレの田中健吾氏、シャープの山口則正氏、桃井恒浩氏

説明会には、NTT西日本のBBアプリケーションサービス部の藤井伸幸氏、NTTソルマーレのマーケティング本部の田中健吾氏、シャープの情報通信事業本部 パソコン・モバイル事業部 副事業部長の山口則正氏、同 情報通信事業本部 開発プロジェクトチーム チーフの桃井恒浩氏が出席し、サービス開始の背景や目的などを説明した。

3社の役割の違いを示す図
3社の役割の違いを示す図

サービス提供の背景について藤井氏は、「ブロードバンド回線の普及により、大容量コンテンツや高画質映像配信の需要が増えている。そこで、HDDを内蔵しネットワーク機能を標準搭載したシャープのホームAVサーバー“ガリレオ”と連携することにより、ブロードバンド回線のメリットを生かすとともに、(Bフレッツ)ユーザーの拡大を目指す」と述べた。

このサービスは、ネットワーク経由での機能拡張が可能なホームAVサーバー“ガリレオ”に、専用アプリケーション『ネットdeビデオ』を追加することにより利用可能となる(設定手順はシャープのウェブサイトで公開)。インターネット経由で著作権保護機能付き映像コンテンツをガリレオにダウンロードし、ダウンロード後はガリレオのHDD内にある映像コンテンツを端末側で再生表示する。このため、ストリーミング配信のようにサーバーへの負荷集中による映像/音声の遅延やコマ落ち、途切れなどがなく、制限時間以内であれば何度でも繰り返し視聴できるのが特徴(制限期間完了後は自動的にコンテンツが消去される)。

制限時間は、コンテンツの購入後48時間以内にダウンロードを開始し、ダウンロード後に“開封”(視聴開始)の手続きを行なってから24時間が視聴可能となる。なお、著作権保護機能は(株)シュタルクの“DOBS(ドゥービス)”を利用。これはハリウッドの映画スタジオから、ダウンロード/ストリーミング配信における映像コンテンツ提供を認められた技術だという。

サービスメニューのトップページ データの流れと制限時間について
『ネットdeビデオ』を起動した直後のサービスメニューのトップページデータの流れと制限時間について

なお、家電量販店に体験コーナーを設けていく。今月27日からデオデオ本店(広島・紙屋町)/デオデオ本店パソコン館(広島・大手町)/エイデン本店(愛知・名古屋市中村区)/エイデン コンプマート名古屋(同)の4ヵ所に当初設置する。これら店舗では、大型TV(37インチタイプ)とガリレオ、Bフレッツをセットで販売する予定もあるという(価格など詳細は未定)。

会見後に記者から「NTT東日本(東日本電信電話(株))と共同で、同様のサービスを展開しないのか?」という質問に対しては、「現在交渉を進めているが、サービス自体の開始を含めて現時点では何も決まっていない」と答えた。

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