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星新一原作のストリーミングアニメ『きまぐれロボット』配信――MEGUMI、板倉俊之が声を担当

2004年09月22日 23時18分更新

文● 編集部 美和正臣

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(株)葵プロモーション、ヤフー(株)、アニメーション制作集団“STUDIO4℃”の3者は22日、東京・新宿の“ルミネtheよしもと”でストリーミングアニメ『きまぐれロボット』の製作発表会を開催した。会場には、登場人物の声を担当したアイドルのMEGUMIさんや、お笑いコンビ“インパルス”の板倉俊之氏らが出席し、作品への思いなどを語った。

星新一氏のショート・ショートを1話2分にした『きまぐれロボット』。11月1日~30日まで無料で配信される

『きまぐれロボット』は11月1日~30日まで、“Yahoo! JAPAN”の特設サイト(URLなど詳細は未定)で無料で配信される原作がSF作家の星新一であるロボットアニメ。1話が約2分と短く、11月1日に1話~5話、16日から6話~10話が公開(16日以降も1~5話の鑑賞は可能)される。主人公の“博士”と“助手”を中心に、宇宙人が攻めてきたり、若返りの薬で失敗したりと、さまざまなできごとが起きるというストーリー。“博士”役を板倉俊之さんが、“助手”役をMEGUMIさんが担当するほか、劇中に登場するすべてのキャラクターの声をこの2人が担当する。

声優は3回目というMEGUMIさん。助手を中心に担当する声優初挑戦というお笑いコンビ“インパルス”の板倉俊之氏。

動画は劇場公開アニメ『MEMORIES』や『ANIMATRIX』を製作したアニメーション製作プロダクションの“STUDIO4℃”が制作。音楽は、今年の夏に公開された映画『マインドゲーム』で音楽を担当した高橋精一氏がリーダーのテクノユニット“山本精一と不思議ロボット”が担当する。

STUDIO4℃の代表である田中栄子氏は、「疲れたときに見ていやされるような、平成のロボット版“サザエさん”のようにしたい」と語り、今回の10回の放送だけで終了するのではなく、世界中のクリエーターが参加して1000本以上のシリーズにしたいと意気込みを語った。

STUDIO4℃の代表である田中栄子さん。ロボット版“サザエさん”にしたいと語る

今回、MEGUMIさんと板倉氏がすべてのキャラクターの声を担当することに対しては、『日本昔ばなし』のように声優にまかせていきたいと説明したが、それに対し板倉氏は「ロボットの声を“ワ・レ・ワ・レ・ハ”というようにワンパターンでやろうとしたら、監督に怒られて場の雰囲気が凍った。慣れていないので出演が怖い。こんなに大事になるとは……」と語り、会場の笑いを誘った。一方、MEGUMIさんは声優の経験は3回目なので、セクシーな助手/ロボット/少年など、情景を思い浮かべながら楽しくやったと語った。

アフレコの難しさを語る板倉氏とそれを聞いて笑うMEGUMIさん

配信を行なうヤフーの取締役YBB事業部長兼社長室長である喜多埜 裕明(きたのひろあき)氏は、ブロードバンド環境の発達により、文字ベースから音声や動画にシフトしてきたことを指摘。今回の作品のように、今後は動画配信にも力を入れていくと語った。放映期間中は“Yahoo! Japan”のトップページなどに特集ページへのリンクを作成し、原作者の星新一氏の解説やアフレコ風景などを公開する予定。また板倉氏のサイン入り『きまぐれロボット』プロモーションDVDやキャラクターパネルなどを“Yahoo! オークション”に出品し、チャリティーオークションを開催する。

ヤフーの取締役YBB事業部長兼社長室長である喜多埜 裕明(きたのひろあき)氏。今後もこのような動画配信に力を入れていくと語る

なお、ストリーミングで提供される帯域は56kbps/300kbpsの2種類を用意し、視聴にはWindows Media Player 9が必要。“Yahoo! ID”などの登録は不要。12月22日には、今回放映される1話~10話と、アフレコやインタビューなどの特典を収録したDVDが発売される予定。

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