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ヤフーとディズニー、携帯電話向け有料コンテンツサービスを開始――携帯電話会社に依存しない“コンテンツ・ポータビリティ”を実現


2004年12月1日

ウォルト・ディズニー・ジャパン(株)とヤフー(株)は1日、携帯電話向け有料コンテンツサービスの共同展開で合意したと発表した。会員認証/決済/購入管理などのシステムは、インターネット総合サイト“Yahoo! JAPAN”がすでに運用しているプラットフォームを使用し、パソコン/携帯電話のどちらからでもコンテンツの決済や管理が行なえるのが特徴。ユーザーが契約する携帯電話会社を変更しても、コンテンツやその環境を引き継ぐことができる。

記者発表会の様子
左から順に、ディズニーのキャラクター“ミニーマウス”、ウォルト・ディズニー・ジャパン ウォルト・ディズニー・インターネット・グループ日本・アジア代表 Birathon Kasemsri(ビラトン・カセムシー)氏、ヤフー代表取締役 井上雅博氏、“ミッキーマウス”
ミッキーマウスとミニーマウス
記者発表会にはミッキーマウスとミニーマウスが応援に駆けつけた

協業の第1弾となる“Disney Collection on Yahoo!モバイル”は、本日サービスが始まった。Disney Collection on Yahoo!モバイルは、携帯電話会社のオフィシャルメニューには載らない、いわゆる“勝手サイト”であり、携帯電話のメニューでURL(http://dcolle.mobile.yahoo.co.jp/)を指定してアクセスする。“Yahoo! ID”(Yahoo! JAPANの各種サービスを利用するための一元化されたID。携帯電話/パソコン等からインターネット経由で取得可能)を持つユーザーは、同サイトで以下のようなサービスを受けられる。

ディズニーパック
ディズニーのキャラクター別に、待ち受け画像(3〜4枚)や着信メロディー(3曲)をダウンロードできる。料金は210円。対象となるコンテンツは10日間に限り、何度でも取得可能
プラチナコース
全ての待ち受け画像を何度でも利用できる。着信メロディーは10曲まで利用可能。料金は月額735円
ヤフー サービス統括部 プロデューサー 川邊 健太郎氏
ヤフー サービス統括部 プロデューサー 川邊 健太郎氏

これらは、iモード/EZweb/ボーダフォンライブ! のいずれかに対応する携帯電話で利用可能。既存のディズニーの携帯電話向けサービスサイトのメインユーザーは、10代後半〜20代前半の女性だが、Yahoo! JAPANのメインユーザーは20〜30代の男性なので、その世代に向けて「デザインなどがよりスタイリッシュな味付けになる」(ヤフー サービス統括部 プロデューサー 川邊 健太郎氏)という。

決済には、Yahoo! JAPANのオンライン決済システム“Yahoo!ウォレット”を採用しており、あらかじめクレジットカード情報などを登録すれば、決済のたびにそれらを入力する必要がない。パソコンからコンテンツを購入することも可能で、その場合は、携帯電話にウェブメールでコンテンツダウンロード用のURLを送信する。





「2社の提携はベストマッチ」

Kasemsri氏
ウォルト・ディズニー・ジャパンのKasemsri氏。今回の協業のポイントを3点挙げ、「2社の提携はベストマッチ」とした

ウォルト・ディズニーグループは、パートナー企業とともに、アジア太平洋地域では30、全世界では59の携帯電話向けサービスプラットフォームで、関連コンテンツを配信している。日本国内では、iモード/EZweb/ボーダフォンライブ!/AirH”の合計4つのプラットフォームで50サイト以上が現在運営されている。

サービスサイトがすでに多数ある中で、今回ヤフーと協業を始めた狙いについて、記者会見に出席したウォルト・ディズニー・ジャパン ウォルト・ディズニー・インターネット・グループ日本・アジア代表のBirathon Kasemsri(ビラトン・カセムシー)氏は、以下の3点を挙げた。



新たなユーザー層の開拓
Yahoo! JAPANのメインユーザー層は20〜30代の男性で、ディズニーの携帯電話向け既存サービスサイトのメインユーザー層と異なるので、ディズニーのコンテンツのユーザーベースを拡大できる
ブランディング戦略
現在、携帯電話向けにユーザーが運営するディズニーの非公式サイトが多数存在するが、“Yahoo! モバイル”(Yahoo! JAPANの携帯電話向けサイトで、いわゆる勝手サイト)の検索機能は、それらにアクセスするためのゲートウェーとして使われていた。今回の協業によって、ディズニーの愛好者が非公式サイトにアクセスせずとも、Disney Collection on Yahoo!モバイルから適切な情報が得られるようになる
Yahoo! JAPANの競争力
Yahoo!ウォレットは現在、アクティブなユーザーが約800万人いるとうかがっている。ショッピングやオークションなどの取り組みも共同で行なうことも、視野に入れている

なお、既存サイトおよびDisney Collection on Yahoo!モバイルの会員数や売上に関する実績、目標は非公開。



「携帯電話会社の政策に依存しないポータルサービスを立ち上げたい」

ヤフーの井上氏
ヤフーの井上氏。「キーワードは“コンテンツ・ポータビリティ”」

一方ヤフーは、従来よりパソコンとモバイルのビジネス領域を区別せずに「同じ人がTPOに応じて使い分けていく」(ヤフー代表取締役 井上雅博氏)という考えの下でYahoo! モバイルを運営してきたが、新たな収益の柱を作りたいと考えている。「Yahoo! モバイルは1日に1600万ページビューがあり、勝手サイトとしては成功している部類に入るが、そろそろ第2フェーズに入ろうかと考えている。今回はその第1弾だ」(井上氏)

同社が第2フェーズのキーワードとして挙げたのは“コンテンツ・ポータビリティー”というコンセプト。携帯電話の“番号ポータビリティ(※1)”が導入された場合に、一般ユーザーが契約する携帯電話会社を変更しても、電話番号だけでなく、コンテンツやその環境を引き継げるというものだという。

※1 契約する携帯電話通信会社を変更しても携帯電話の番号を変更しなくていいシステム。政府は2006年度導入の方針を示している

Disney Collection on Yahoo!モバイルの事業は、前出の川邊氏を中心とした15名の部隊が取り組んでいる。将来的には別組織を作るなどして多くのコンテンツプロバイダーと協業し、「携帯電話会社の政策に依存せずに、コンテンツプロバイダーがより独自性を保てる形で、自社コンテンツを販売できる」(井上氏)ような、同社を中心とした課金代行/ポータルサービスを立ち上げたいと説明した。何年までに何サイト立ち上げといった具体的な目標は未定だが、「2006年の番号ポータビリティ導入までに、できるだけ多く取り組みたい」(川邊氏)という。



川邊氏のプレゼンテーションより
川邊氏のプレゼンテーションより

(編集部 伊藤咲子)


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