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ビー・ビー・サーブ、“DNA継承型MMORPG”『ベルアイル』正式サービスを4月27日に開始−−本日よりオープンβテストの受付を開始


2005年3月18日
キャラクター同士が結婚し、子孫を残すことで何世代にも渡るゲームを楽しめる『ベルアイル』
キャラクター同士が結婚し、子孫を残すことで何世代にも渡るゲームを楽しめる『ベルアイル』。ゲーム画面はすべて開発中のもの。Developed by HEADLOCK Inc./ORG Corporation. Published by BB Serve Inc.
“結婚”が大きなポイントであるゲームなので、発表会も青学会館内の結婚式場で行なわれた
“結婚”が大きなポイントであるゲームなので、発表会も青学会館内の結婚式場で行なわれた

ビー・ビー・サーブ(株)(BBサーブ)は18日、同社が運営するファンタジーMMORPG(大規模マルチプレイヤーオンラインRPG)『ベルアイル』の正式サービスを、4月27日より開始すると発表した。本日よりオープンβテストの参加事前登録も開始された。

左からBBサーブ 代表取締役副社長の国枝信吾氏、ベルアイル プロデューサーの柿添尚弘氏、ベルアイル リードゲームマスターの栗原哲氏
左からBBサーブ 代表取締役副社長の国枝信吾氏、ベルアイル プロデューサーの柿添尚弘氏、ベルアイル リードゲームマスターの栗原哲氏

同社はソフトバンクグループ内でオンラインゲーム事業を専門に手がける企業で、オンラインゲームポータル“BB Games”と、BB Games内で提供されるさまざまなオンラインゲームの運営を行なっている。同社のビジネスについて説明を行なった代表取締役副社長の国枝信吾氏は、事業の中核としてBB Gamesやオンラインゲーム情報専門サイト“4gamer.net”の運営や、オンラインゲームの課金決済代行事業、オンラインゲーム投資開発事業などを挙げた。オンラインゲーム投資開発事業は、同社の投資開発事業チーム“#8”(ナンバー エイト)が担当し、今までにも(株)コーエーが開発中の『真・三國無双BB』(仮称)や、(株)ハドソンが開発した『Master of Epic』などに投資を行なっている。ベルアイルは運営と販売をBBサーブが担当し、企画は(株)オーアールジー、プログラム開発は(株)ヘッドロックが担当する。

“DNA継承型MMORPG”と称するベルアイルの特徴は、ゲームプレイヤーが操作するキャラクターが、世代を重ねて継承されていく点にある。ゲーム内世界は常に時間が流れていて(ゲーム内の1日=実時間の60分、ゲーム内1ヵ月=24時間、ゲーム内1年=8日間)、キャラクターはその世界で生活や冒険を繰り広げるうちに、成長し年老いてゆく。ゲーム内ではキャラクターの男女同士が結婚することができ、結婚後1年経過すると子供が誕生する。プレイヤーはあたかも育成ゲームのように子供を育てることができ、子供は6歳になると自分のキャラクターとして操作できるようになる。生まれる子供は両親キャラクターの特性を“遺伝子”として受け継ぐほか、ゲーム内で学校的な教育施設に通わせることで、さまざまな能力を身につけて成長していく。老境に達したキャラクターは、積み重ねた経験から優れた能力を持つ強力なキャラクターとなるが、病気にかかりやすくなるといったハンデも背負う。そこで育てた子供に集めた資産を継承させることで、心機一転プレイを続けられるという仕組みになっている。キャラクターは老いて死ぬことはないが、1つのアカウントで作成できるキャラクターは2人までと定められているので、すでに2人のキャラクターを持つプレイヤーが子供でゲームを続けたいとなれば、どれか1人を削除する必要がある。世代の継承をこうして再現しているわけだ。キャラクターの成長は、いわゆる“スキル制”のシステムで、バラエティー豊かなキャラクターを育成できる。

“時間の流れ”をシステムに取り入れたベルアイルでは、キャラクターは日々生活するうちに成長して結婚し、年老いて子孫に後を委ねるという仕組みが中核となっている
“時間の流れ”をシステムに取り入れたベルアイルでは、キャラクターは日々生活するうちに成長して結婚し、年老いて子孫に後を委ねるという仕組みが中核となっている
結婚して1年が経過すると、双子の子供が生まれる(プレイヤー1人に1人ずつ割り当てられるよう、必ず双子で生まれる)。赤ん坊のうちはあやしたり、成長したら学校に通わせたりと、育成ゲーム的な楽しみも味わえる。高等教育を受けさせるには、それなりにお金もかかるらしい
時間の概念はキャラクターの成長・老化だけでなく、季節の移り変わりという変化でも表現される。花咲く春から凍てついた冬まで、ゲーム世界も姿を変えてゆく

ファンタジーRPGにはつきものの、魔法のシステムにも工夫が凝らされている。魔術を使用しようとすると、画面には魔術の名前を入力するウィンドウが表示される。魔術は放っておいても一定時間で自動的に使用されるが、タイピングゲームのようにプレイヤーが素早く魔術の名前を入力すれば、それだけ早く魔術を使えるのだ。また武器を使った攻撃も、敵を選べば自動で攻撃する“オートモード”と、マウスクリックで攻撃タイミングを決められる“マニュアルモード”が用意される。楽に遊ぶこともできれば、手間をかけてテクニカルに戦うこともできるなど、戦闘ひとつ取っても、プレイヤーの好みや腕前に応じた楽しみ方が可能なように設計されている。

真言魔術と呼ばれるベルアイルの魔法は、“呪文を紙に書き付ける”という動作をゲーム化している。スペル入力ウインドウに素早く入力することで、自動で呪文をかけるよりも早く魔法を使える。強力な呪文ほど名前も長くなるという
武器攻撃も、ターゲットすれば自動で攻撃してくれるオートモードと、自分でタイミングを計ることで武器の威力を最大限に引き出せるマニュアルモードが用意される
武器攻撃も、ターゲットすれば自動で攻撃してくれるオートモードと、自分でタイミングを計ることで武器の威力を最大限に引き出せるマニュアルモードが用意される
マニュアルモードでは単にタイミングを合わせて攻撃するだけでなく、いわゆる“貯め攻撃”で強力な攻撃を繰り出すといったことも可能になる
マニュアルモードでは単にタイミングを合わせて攻撃するだけでなく、いわゆる“貯め攻撃”で強力な攻撃を繰り出すといったことも可能になる

ベルアイルの世界は、“デモニカ”と呼ばれる魔族の攻撃で人類が地上を追われ、巨大な樹の上に作られた大陸“ベルアイル”で生活しているという設定となっている。大陸には3つの国があり、互いに覇を競っている。プレイヤーはいずれかの国に属することで、冒険などで国に貢献すると、街や国が発展するといった要素も取り入れられている。さらにデモニカによるベルアイルへの攻撃も起こるので、国対国の勢力争いや人類対デモニカなど、さまざまな戦いがプレイヤーを待ち受けている。国家間の争いやデモニカによる侵攻は、運営側が用意する大規模イベントなどを通じて披露されるという。プロデューサーの柿添尚弘氏によれば、連続的なストーリーを背景としたイベントは、「かなり先まで用意してある」とのことだ。

最近のMMORPGでは、ゲームと連動したウェブコンテンツや携帯電話コンテンツを用意するものも増えつつあるが、ベルアイルは当初より“アウトオブゲーム”と称して、ゲームと連動したコミュニケーションサービスやコンテンツを用意する点も特色である。アウトオブゲームはウェブ版と携帯電話版が用意され、他のプレイヤーとゲーム内メールシステムを通じてメールをやり取りしたり、ゲームにログインしなくても任意のスキルの訓練を行なえるといった機能が用意される。

ウェブ版のアウトオブゲームの画面イメージ。ログインしなくてもある程度キャラクターを成長させられる
ウェブ版のアウトオブゲームの画面イメージ。ログインしなくてもある程度キャラクターを成長させられる

記者説明会での発表を聞いていると、ベルアイルは既存MMORPGの問題点や、ファンタジーRPGファンが「こんなことができたら……」と夢想したような要素をうまくゲームシステムとして取り込んだ、良い意味で“日本的なMMORPG”という印象を受けた。キャラクターが強くなりすぎることで、ゲーム全体がどんどんハイエンドプレイヤー志向になってしまうMMORPGが多いなか、子孫への継承というシステムで一定の歯止めをかけつつ、キャラクター育成のバリエーションを広げる楽しみも盛り込んでいる。また多くのゲームで取り入れられている国家間の対立に加えて、強力なモンスターによる第三勢力も用意し、これらの対立が継続した大規模イベントで展開されるなど、集団同士の競争要素にMMORPGでは希薄になりがちなストーリー性も加味している。開発や運営スタッフにテーブルトークRPGやカードゲームの制作経験者や、欧米で人気のあるMMORPGの運営経験者などを揃えたということで、既存ゲームの問題点をつぶさに研究し、対策を練っているように感じられる。

ベルアイルのパッケージ、“Blue Egg”(左)と“Red Egg”
ベルアイルのパッケージ、“Blue Egg”(左)と“Red Egg”

ベルアイルのサービスはBB Games会員向けに提供される。対応OSはWindows XP/2000で、必須環境はCPU:Pentium III-800MHz以上、メモリー:256MB以上、HDD:6GB以上、ビデオ:GeForce 3相当以上、128kbps以上の常時接続回線となっている。会員なら誰でも参加できる無料のオープンβサービスは、18日に事前登録受付が始まり、25日から開始される。有料の正式サービスは4月27日に開始予定。クライアントソフトは公式ページから無料でダウンロードできるほか、パッケージ版も発売される。パッケージ版は“Blue Egg”と“Red Egg”の2種類が用意され、Blue Eggでは戦闘向けの、Red Eggには生産スキル向けのアイテムが手に入る特典がある。パッケージ版には60日分の無料プレイチケットも含まれていて、価格は3980円。30日分のプレイチケットは月額1500円となっている。料金プランの詳細については後日発表される予定。またYahoo! BBユーザーなら、正式サービス申し込みで30日分の無料プレイが可能になるという特典も用意される。



ゲームのサービスだけでなく、(株)角川書店のファンタジー小説誌『ドラゴンマガジン』での小説展開なども予定されている
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(編集部 小西利明)


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