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NTT Com、“香り通信”のビジネス展開と“ゆらぎ通信”の実験サービスを発表――ギャル社長になれる香りとは?

2005年11月17日 20時37分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株)(NTT Com)は17日、東京・大手町のアーバンネット大手町ビル内NTTコーポレートニューズルームにプレス関係者を集め、USB接続のアロマポット(香り発生装置)『アロマジュール』を使った“香り通信”をビジネス展開するべく、ポータルサイト“香り通信ポータル”の運営を開始すると発表した。同時に、指先の脈拍(血流量)から人の心の状態を鑑定するという新サービス“ゆらぎ通信”『スピリチュアル・ハーモニー』の実験を、今月24、25日に都内の帝国ホテルで行なわれるプライベートイベント“NTT Communication Forum 2005”および12月20~22日に東京国際フォーラムで開催される“NTTグループ コミュニケーション EXPO”で公開すると発表した。

橋本弘行氏と境野 哲氏 濱田俊一氏
コンシューマ&オフィス事業部営業推進部長の橋本弘行氏(左)と営業推進部IP販売推進担当課長の境野 哲氏同IP販売推進担当課長代理でアロマセラピストの濱田俊一氏
NTT Comの出席者
藤田志穂氏
ギャル社長で知られるシホ(有)の代表取締役の藤田志穂氏。さりげなく自分が歌っているサードシングルの宣伝も行なっていた

発表会には、コンシューマ&オフィス事業部営業推進部長の橋本弘行氏、営業推進部IP販売推進担当課長の境野 哲(さかいの あきら)氏、同IP販売推進担当課長代理でアロマセラピストの濱田俊一氏、およびスピリチュアル(心のゆらぎ)を専門に研究しているという関西学院大学大学院心理学専修教授で関西学院大学学長補佐の雄山真弓(おやままゆみ)氏が出席。さらに、“香り通信ポータル”に“ギャル社長になれる香り”のレシピを掲載したことから、シホ(有)(Sifow's Gal Revolution)の代表取締役の藤田志穂(ふじたしほ)氏もゲストとして招かれた。



雄山真弓氏
関西学院大学大学院心理学専修教授で関西学院大学学長補佐の雄山真弓氏


インターネットで香りを届ける“香り通信”とは?

香り通信は2004年12月に同社が公開実験を行ない、今年5月に同社のISPサービス“OCN”上で公式サイト“Aroma Communication(アロマコミュニケーション)”を展開する香りコミュニケーションサービス。USBケーブルでパソコンに接続した専用アロマポット『アロマジュール』(7万3500円)に6種類の香油をセットし、インターネット経由で受信した香りのレシピに基づいて香りを調合・発生させるというもの。タイマーと連動して、朝は目覚めの香り、夜はリラックスの香り、仕事中は頭の冴える香り、といった具合に目的別に香りを使い分けることができる。

“香りキャスティング”構想 香りキャスティング構想のビジネスモデル
香りのレシピを音楽配信のように位置づけて、コンテンツとして提供する“香りキャスティング”構想香りキャスティング構想のビジネスモデル。NTT Comは通信制御のプラットフォーム(ピンクの部分)を提供し、パートナー企業やリアル店舗などと協力して、“ビジネスになる”香り配信を目指す

NTT Comでは、「視覚(メールの文字)や聴覚(音声通話)に続く、次なるコミュニケーション市場として、映像配信やIPテレビ電話など視覚、さらに嗅覚、触覚、感情のやり取りなどが求められる」(橋本氏)と、将来の市場性に期待感を示しながら、香りを

インテリアとして使う
新たに香料をmg単位で正確に調合できるようにし、仕事の能率化やリラックスタイムの効果促進などを図る
メッセージとして使う
食品メーカーなどがパッケージの中の香りをインターネット経由で配信することで、販売サイトへの集客効果、個性化を目指す
コンテンツとして使う
自分だけのお気に入りの香りを発見したら、友人だけでなくインターネット経由でさまざまな人に使ってもらえる“香りキャスティング”(Podcastingの香り版)を行なう

などの、新たな可能性をパートナー企業と創造していくため、今回当面無料で利用できるポータルサイト“香り通信ポータル”の運営を開始したもの。同社ではまず広告ビジネスや香りソリューションを開発するべく、香り発生装置の低価格化(OLが気軽に買えるように現在の半額以下)を目指すとのこと。

“香り通信ポータル”の画面 “ギャル社長になれる香り”レシピの一例
“香り通信ポータル”の画面。ギャル社長の藤田さんの一日の行動とそのときに楽しむ香りがレシピ入りで紹介されている“ギャル社長になれる香り”レシピの一例。1mg単位で調整が可能

香り通信ポータルは本日からサービス開始しており、最初のコンテンツとして“ギャル市場”の開拓やプロデュースを手がけるギャル社長こと藤田志穂さんが、一日の行動とそれに合わせて調合しているという香りのレシピ“ギャル社長になれる香り”を紹介。藤田さんは、「パソコンやインターネットを使い始めてまだ間もないが、これは簡単に使えた。インターネット経由でさまざまなレシピが提供されるので、もっと親しみを持つ人が増えるのではないか」と感想を述べた。

ノートパソコンのUSB端子に接続したアロマポット『アロマジュール』 ゆらぎ通信を試す藤田さん
ノートパソコンのUSB端子に接続したアロマポット『アロマジュール』で、自分の好みの香りを調合する藤田さんネイルアートのために、最初はうまく指先の脈波が測定できなかったという。ただし、脈波やゆらぎは計測するたびに“変化”するもので、変化が大きいのは精神的にもいい傾向だという
説明会の後では、藤田さんが撮影モデルになって香り通信/ゆらぎ通信をデモしていた

ゆらぎ通信”『スピリチュアル・ハーモニー』の画面
ゆらぎ通信”『スピリチュアル・ハーモニー』の画面説明

同時に発表された実験サービス“ゆらぎ通信”は、指先の脈波を30秒間測定・数値化して、インターネット経由で専用サーバーに送信。サーバーで脈から血流量の変化を計測してカオス(非線形)解析し、自分の意識していない内面“心の中が鑑定できる”の状態を探りだせるという。当初の実験サービスでは、2人の脈を計測することで“相性診断”を行なうほか、自己内面の診断や自分に合う香り/音楽のチェックが可能。将来的には、「自分が意識して記入/提出したデータから判断するのではなく、無意識下の内面から欲する“究極のリコメンド”サービスが提供できる」(濱田氏)と自信を見せた。

指先の脈波は、心の内面のゆらぎを反映 “究極のリコメンド”サービスが提供できる
周囲・環境の変化を敏感に反映する指先の脈波は、心の内面のゆらぎを反映し、本当の自分を映し出すという自分の内面を探ることで、“究極のリコメンド”サービスが提供できると豪語
“ゆらぎ通信”『スピリチュアル・ハーモニー』の説明

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