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米グーグル、4つの新サービスを発表

2006年05月11日 17時57分更新

文● 編集部 西村賢

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米グーグル(Google)社は11日(現地時間10日)、各分野の専門知識をもつユーザーによるラベル付けを生かした検索サービス“Google Co-op”のβサービスを含む、4つの新サービスを発表した。新サービスは以下の通り。

Google Co-op Beta

専門知識をもつ個人、グループ、企業などのユーザーまたはユーザーグループが、ページに対する簡単な解説やリンク集を作り、それを検索結果に反映させるサービス。ユーザーは、任意の情報提供者を選択しておくことで、自分の検索結果に、その情報提供者がラベルを付けるなどした、より関係性の高いリンクを表示させることができる。

たとえば、医師は関節炎に関連したウェブページにラベルを付けることができる。そうした医療情報をユーザーが選択しておくと、関連キーワードを検索したときに、検索結果のトップに“治療”や“症状”、“健康医療関係者へ”といった、より詳細なオプションが表示されるようになる。

今後さまざまな分野のオンラインコミュニティーが参加することで、ユーザーは探している情報を、より簡単に探せるようになるという。なお、現在、試験サービスの提供は英語圏のみ対象となっている。

Google Co-op
Google Co-opで健康関係情報を指定して“arthritis(関節炎)”を検索した結果。概要、症状など関連するページの情報へのリンクがトップにジャンル別に表示されているほか、検索結果のウェブページに“For Patients(患者向け)”などとラベルが表示されている

Google Desktop 4 Beta

ネット上の検索と、パソコン上の検索の両方を行なえるGoogle Desktopの最新版。英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、オランダ語、ポルトガル語の各言語対応のものが現在ダウンロードできる。“ガジェット(Gadget)”と呼ばれる数百種類のミニアプリケーションが利用できるようになった。また、ユーザーが頻繁に検索またはアクセスするページをもとに、自動的にパーソナライズしたページを作成する機能も追加された。

カレンダー 天気予報
カレンダー天気予報
スケジューラ メディアプレーヤー
Outlookと連携するスケジューラWinAmpと連携するメディアプレーヤー
Sudokuパズル リマインダー
Sudokuパズルリマインダー

Google Trends

世界各地で検索されている語についての統計を見ることができるサービス。たとえば、日本語圏で“野球”や“イチロー”を検索語彙に指定すると、WBCが行なわれた前後に高いピークのあるグラフが表示される。

英語圏のみサービス対象となるが、指定した検索語彙を含む関連ニュースがグラフ中にポイントされ、事件や事故、災害が起こったときに、関連語彙がどの程度頻繁に検索されているかが視覚的に分かる。

Google Trend
Google Trendで“Da Vinci”を検索語彙に指定した結果

Google Notebook

ブラウジング中に、テキストや画像、リンクなどをクリッピングできるアプリケーション。保存して情報はオンライン上に保存されるため、どの端末からでも閲覧でき、他のユーザーとの共有も可能だ。たとえば、旅行情報を検索しているときに、関連した個所だけを集めたクリップ集を作るといった作業が容易になる。そうした検索して収集した結果を他のユーザーと共有することで、似たような検索と情報の編集を個々人がする労力が省けるようになるとしている。今回発表されたサービスのうち、Google Notebookだけ、来週公開予定となっている。

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