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フィードパス、feedpathにタグとフィードのハイブリッド検索システムを追加

2006年07月14日 15時40分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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フィードパス(株)は14日、東京・六本木の六本木ヒルズ内アカデミーヒルズにプレス関係者を集め、同社が提供しているRSS/Atomフィードの収集・管理サービス“feedpath”に機能追加したことを発表した。すでに13日深夜時点でトップページのリニューアルが行なわれ、新機能がユーザー向けに公開されていた。

リニューアルされたfeedpathのトップページ
13日深夜にリニューアルされたfeedpathのトップページ

今回追加された機能は以下の通り。また、feedpathを企業向けSaaS(Software as a Service、パッケージとして提供するのではなくサービスや機能をインターネット経由で提供する仕組み)として配信する統合型情報管理ツール“feedpath WOLF”を今秋サービスインすることも合わせて発表された。

7月14日付けでfeedpathに追加された新機能

  • フォークソノミー型フィード&タグ検索“ソーシャル・ダイナミックドリルダウン”
  • “Blogエディタ”に追加されたmicroformats対応テンプレート“hReview”“hCalender”
代表取締役社長兼CEOの津幡靖久氏
代表取締役社長兼CEOの津幡靖久氏

発表会には、同社の代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)の津幡靖久(つばたやすひさ)氏、COO(最高執行責任者)の小川 浩氏、CTO(最高技術責任者)の後藤康成氏が出席し、新サービス投入の狙いやデモを交えた機能説明などを行なった。

COOの小川 浩氏 CTOの後藤康成氏
COOの小川 浩氏CTOの後藤康成氏


ノルウェーFast Search&Transferとの協業で
新たな検索機能を実現

ソーシャル・ダイナミックドリルダウンで追加された関連タグによる絞り込み
フィードとタグのコンビネーションによって、ユーザーが求める情報にいち早くたどり着けるという新検索機能“ソーシャル・ダイナミックドリルダウン”

ソーシャル・ダイナミックドリルダウンは、ノルウェーのFast Search&Transfer社が開発したロボット型検索エンジンをベースに、フィードパスがfeedpathに合わせた改良を施して搭載・実現したもの。

具体的には、検索枠にキーワードを入力して実行すると、feedpathで収集・管理しているRSS/Atomフィードにキーワードが含まれるものを一覧表示する。さらに左サイドにそのRSS/Atomフィードにfeedpathの登録ユーザーが付けたタグが自動的に抽出、リストアップされる。これにより、RSS/Atomフィードに含まれるキーワードで絞り込むだけでなく、登録ユーザーによるフォークソノミー(複数の人手による分類)的手法によって目的の記事を見つけやすくなるとしている。





ブログでAmazon.co.jpやGoogle Mapsとのマッシュアップも容易に!

Blogエディタでテンプレートを読み込んでいるところ
Blogエディタでテンプレートを読み込んでいるところ。ここではレビューを書くためのテンプレートを選択している

5月13日に追加された外部ブログ/SNSにfeedpathから投稿する機能“Blogエディタ”に、新たにmicrofomatsに基づくテンプレート2種が追加された。

microformatsはXHTML形式で記述された構造化された情報のテンプレートで、Blogエディタには書籍やCD/DVDなどのレビューを記述するための“hReview”と、イベントの開催を告知するための“hCalender”の2つが採用されている。hReviewを使うと、書名や著者名/アーチスト名、発売元などの形式的な項目名を記述することなく、統一形式でレビューを記述できるほか、Amazon.co.jpが配信している書籍やCD/DVDなどのインデックス情報を参照してユーザー自身の入力を省いたり、表紙/レーベル写真を引用することができる。また、Amazon.co.jpのアフィリエイトに参加している場合は、アフィリエイトタグを入力する機能も備える。



テンプレートを読み込んだBlogエディタの画面 Amazon.co.jpの情報を引用してブログにレビュー記事を書いてみた
テンプレートを読み込んだ後のBlogエディタの画面。フォームが自動生成されているAmazon.co.jpの情報を引用してブログにレビュー記事を書いてみたところ

microformatsはXHTML形式で記述された構造化された情報のテンプレートで、Blogエディタには書籍やCD/DVDなどのレビューを記述するための“hReview”と、イベントの開催を告知するための“hCalender”の2つが採用されている。hReviewを使うと、書名や著者名/アーチスト名、発売元などの形式的な項目名を記述することなく、統一形式でレビューを記述できるほか、Amazon.co.jpが配信している書籍やCD/DVDなどのインデックス情報を参照してユーザー自身の入力を省いたり、表紙/レーベル写真を引用することができる。また、Amazon.co.jpのアフィリエイトに参加している場合は、アフィリエイトタグを入力する機能も備える。

同様にhCalenderを使うと、イベントの名称や開催日時、場所などの項目名の入力を省略できるほか、Google Maps機能を使って開催場所の地図へのリンクを自動生成できる。

イベント告知のテンプレートを読み込んだBlogエディタの画面 Google Mapsとのマッシュアップで、イベント告知に地図を埋め込んだところ
同様に、イベント告知のテンプレートを読み込んだBlogエディタの画面地図を埋め込むボタンを選択するとGoogle Mapsが呼び出されるので、開催場所や住所から表示させたい地図を選択すれば、簡単に地図のリンクを生成できる

同社では、こうしたほかのサービスを自分のブログなどに活用する“マッシュアップ”(混ぜ合わせてよりよいものに仕上げる)は、従来プログラマーなどある程度技術や知識を必要としたが、このテンプレートを使うことで一般的なブログのユーザーにもマッシュアップできるとメリットを説明する。



サイボウズのグループウェアとも連携する
企業向けフィード管理ツール“feedpath WOLF”

企業向けサービス“feedpath WOLF”(フィードパス ウルフ)は、同社が従来より提供している企業向けブログサービス“blogengine”(ブログエンジン)などのイントラブログの更新情報(RSS/Atomフィード)と、インターネット経由で入手できるビジネスに役立つRSS/Atomフィードを組み合わせて、企業内の情報共有に役立てる企業向けフィード管理ツール。

feedpath WOLFの役割と位置づけ blogengneやMTEと連携して社内の情報共有を図る
feedpath WOLFの役割と位置づけblogengneやMTEと連携して、社内の情報共有を図るという

一般ユーザー向けに無償提供しているfeedpathとの違いは、管理者が社員に告知したい掲示板/社内報などの更新情報をRSS/Atomフィードで配信している場合、これを参加者全員のポータルページに露出させるプッシュ型配信が行なえること。また、blogengineやシックス・アパート(株)の企業向けブログ“Movable Type Enterprise”などと連動し、ブログのディレクトリー構造をfeedpath WOLF上で確認したりタグの追加などの管理が可能となっている。

現在開発中のfeedpath WOLFの画面

このほか、feedpathと同様にBlogエディタ機能も搭載しているので、ITスキルの低い社員にも、予備知識をさほど必要なく投稿やタグ付けによる情報共有が行なえる、という。価格や発売時期は未定。

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