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'99年はXML普及元年となるか?インフォテリア、XML処理エンジン『iPEX』を発売


1999年1月28日

 インフォテリア(株)は、XML処理エンジン『iPEX(Infoteria Processing Engine for XML)』の出荷を開始した。昨年9月に日本初のXML専業ソフトウェア会社として設立された同社が、官公庁、製造業などで要求の高いXMLデータを作成できるツールを市場に投入し、XMLの普及を目指す。

 XMLは、“eXtensible Markup Language”に由来しする。“拡張可能なマークアップ言語”。テキストデータに印をつける(例えば“<name>清水久美子</name>”のように)ことで、第三者がその文書やデータの意味を容易に理解し、確実にコンピューター同士でデータを交換し、活用できるようにするためのものである。

 マークアップすることでデータを活用するという目的では、'86年にISOによって“SGML(Standard Generalized Markup Language)”が開発され、標準化された。その後、SGMLを簡略化した形の“HTML(HyperText Markup Language)”が登場した。さまざまなプラットフォームで簡単に閲覧できるウェブを目指すためだ。

 こうした背景の中で、W3Cによって'96年からXMLの開発が始まった。情報を表現する構造をユーザーが定義できる自由度の高い記述が可能なSGMLと、URLのサポートなどウェブという仕組みに適合しシンプルな処理が可能なHTMLとの長所を兼ね備えている。

 実際XMLに関しては、マイクロソフト(株)がInternet Explorerの次期バージョンである5.0で標準でサポートするほか、日本アイ・ビーエム(株)も『XML Parser for Java』を出荷している。ただ、インフォテリアのように他のアプリケーションに組み込んで使うことを前提としたXML処理エンジン単体で発売するのは今回の『iPEX』が初めて。

 『iPEX』はW3C勧告によるDOM(Core)Level 1に準拠し、Namespaces for XMLにも対応している。また、UTF-16、EUC-JP、ISO-2022-JP、Shift_JISといったエンコーディング対応。エンジンはC++のライブラリとして提供される。エンジンは読みこみ、操作、保管などの機能を持っている。

 本日の発表会では、実際にインフォテリアが『iPEX』を用いて開発したソフトの使用例として、商品カタログシステムのデモンストレーションも行なった。これは、複数のデータソースを持つ宿泊システムをリアルタイムにデータベースを更新できるシステム。XMLデータを使用することにより、複数のデータを受け側が処理、加工して2次利用できるという。

平野洋一郎社長
平野洋一郎社長



 価格は、『iPEX』本体が20万円、開発者用1ライセンスが2万円、再販が可能なランタイムライセンスが200〜2000円、SI事業者向けの『プロフェッショナルエディション』が200万円(ただし2パック目からは70万円)。『プロフェッショナルエディション』には『iPEX』本体、ソースコード、1年間の無料メンテナンス・無料バージョンアップ、開発者用10ライセンスがパックになっている。また、メンテナンス契約は本体および、開発者ライセンス金額の25パーセントとなっている。

 動作環境は当面はWindows 95/98/NT4.0だが、第1四半期中にSolaris、Linux、Macintosh、Be OSなどにも対応する予定。また同社は『XML Sever for Domino(仮称)』や、『XML Authoring Editor(仮称)』などの開発も進めている。英語版も45日以内に出荷を開始し、初年度合わせて1億円の販売を目指す。なお、(株)NTTデータなど3社がすでに『iPEX』を導入を検討しているという。

(報道局 清水久美子)


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