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トレンドマイクロ、ウイルス対策ソフト『ウイルスバスター2000』を発表

1999年08月04日 00時00分更新

文● 編集部 堀田ハルナ

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トレンドマイクロ(株)は、ウイルス対策ソフト『ウイルスバスター98』を機能強化したバージョンアップ版『ウイルスバスター2000』を9月17日に発売すると発表した。β版は、8月4日午後よりホームページからダウンロードサービスが開始される予定。

パッケージは注射器から、より大きな効果を表わす薬瓶にリニューアルパッケージは注射器から、より大きな効果を表わす薬瓶にリニューアル



『ウイルスバスター2000』の大きな特徴は、サポートサービスとして保険がつけられていることである。ウイルス対策ソフトに保険がつけられるのは業界初。『ウイルスバスター2000』のパッケージを購入・登録したユーザーが、トレンドマイクロの要求する条件(最新のパターンファイルをダウンロードしていることなど)を満たしながら、なおもウイルスの被害にあった場合には、購入金額が返却される。

バージョンアップした『ウイルスバスター2000』には次の機能が追加されている。メールに潜むウイルスをすばやく発見・駆除する“E-Mail検索機能”、疑わしいファイルを同社のウイルス対策専門組織に送信して解析を依頼できる“検疫機能”、アップデートスケジュールを簡単に設定できる“ウイルスタスクマネージャ”など。

ウイルスタスクマネージャ画面
ウイルスタスクマネージャ画面



その他、ウイルス情報を提供したり、ソフトの正しい使用法を指南する“検索ウィザード”や、悪質サイトへのアクセスをブロックできる“WebFilter”、ユーザーにパターンファイルのアップデート記録を提示する“パターンアップデート情報”といった新機能も付け加えられた。

またパターンファイルを差分アップデートするため、ダウンロード時間が従来の約5分の1に短縮される。なお、『ウイルスバスター98』のユーザーインターフェースはそのまま継承されている。

都内で開かれた発表会では、同社のCEO兼代表取締役社長であるSteve Chang(スティーブ・チャン)氏やCTOのEva Chan(エヴァ・チャン)氏、日本ICSA(株)渡部章氏らが壇上に立った。

同社CEO兼代表取締役社長、スティーブ・チャン氏 同社CEO兼代表取締役社長、スティーブ・チャン氏


スティーブ・チャン氏は、「今やウイルスのほとんどがネットを経由して入り込むが、そうしたウイルスの被害に対応する唯一のインターネットゲートウェイを持つ製品が『ウイルスバスター2000』である」と自信を見せた。また、日本での店頭公開に続いて7月に米トレンドマイクロ社がNASUDAQに上場したことをうけて、今後さらにグローバルな製品展開を行なうと述べた。『ウイルスバスター2000』も、日本での発売に伴い、米国でもリリースされる予定。

同社CTO エヴァ・チャン氏
同社CTO エヴァ・チャン氏



エヴァ・チャン氏は、多くのユーザビリティテストを経てきた今回の新製品と、これを開発した日本の開発チームの実力に大きな期待を寄せていると発言。渡部氏は、ウイルス対策ソフトに保険をつけるという新しい試みは、トレンドマイクロの自信と社会的責任の現われであると述べた。

続いて発表会席上で『ウイルスバスター2000』の販売戦略も発表された。コンシューマ営業課長染谷氏は、昨今のパソコンユーザーの多様化やインターネット人口の急増によってウイルス対策の必要性が増すため、「市場はまだまだ開拓できる」と発言。『ウイルスバスター2000』は、ユーザーの作業効率を下げず、絶対的な安心感を与える新製品であるとして、『98』版以上の売上を見込んでいる。流通業者や販売店に対しては、売上上位の業者を表彰するセールスコンテストを行なう予定。またポスターを配布するなど全国的に販売を促進する。

価格は8500円。対応OSはWindows95/98、NT、Workstation4.0。

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