(株)アクト・ツーは、Macintosh用のMP3エンコーダー/プレーヤー『MacMP3』を9月7日に発売すると発表した。MacMP3は、音楽CDからMP3ファイルを自動作成する“MacMP3
Encorder”と、インターネット対応のMP3プレーヤー“MacMP3 Player”をセットにしたパッケージ。対応OSはMacOS8.1以降。推奨CPUはEncorderがPowerPC-100MHz以上、PlayerがPowerPC-130MHz以上。価格は1万2800円で、初回1万本に限り9800円で販売するキャンペーンを行なう。
発表会の席上、代表取締役社長の加藤幹也氏はiMacのヒットに触れ、「いまやマルチメディアは実用段階に入り、コンピューターが気軽に利用される時代。この時代にソフトメーカーとして、AV機器とコンピューターを融合させた“誰もが望むもの”を作りたかった」と語った。MacMP3の開発に際しては、とにかくユーザーオリエンテッドなインターフェースを心がけたという。
アクト・ツー代表取締役社長の加藤幹也氏 |
続いてMacMP3の機能紹介が行なわれた。MacMP3はインストール時に、エンコードに必要な機能拡張やコントロールパネルをシステムに組み込む。そのため再起動後は任意のCDトラックをドラッグ・アンド・ドロップするだけで、MP3を自動的に作成することが可能だという。“フェイス”と呼ばれるグラフィカルな操作パネルは、5色のiMacカラーが用意されている。また、形状も数種類揃っており、自分の好みに合わせて選ぶことができる。
カラフルなMacMP3の操作パネル |
次に、同社の統括本部長でR&Dチーフエンジニアの河野俊之氏は、「MacMP3
EncorderはAIFFフォーマットを介することなくCDからダイレクトにMP3形式に変換することが可能。そのためエンコード時にかかる時間が大幅に短縮される」と解説した。また、MP3変換と同時に再生を行なう機能やビットレート調整機能、そして速度重視か音質重視かを選択できる機能を紹介した。
MacMP3の操作画面の一例 |
一方、MacMP3 PlayerではMP3、インターネットラジオ、音楽CDすべての再生が可能。AIFFへの変換やQuickTime4.0の再生もサポートする。CDDBにも対応しており、インターネット上のデータベースを通じて音楽CDの曲名やアーティスト名などの情報を自動的に読み込む機能も備えている。CPUに負荷をかけないデコード方式のため、他の作業をしながらバックグラウンドでMP3を聞くこともできるという。
将来的にはWAV形式のサポート、リアルタイムボイスレコード、SDMIへの対応を予定。またプロシューマーへのアプローチとしてマルチトラックのサポート、スクラッチやミキシング機能も検討中という。