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アルファオメガソフト、“嘘が見ぬける”音声による心理分析ソフトのPro版を発売


1999年9月10日

『Truster Pro(トラスタープロ)』
『Truster Pro(トラスタープロ)』



(株)アルファオメガソフトは、音声によって話者の心理を分析する『Truster Pro(トラスタープロ)』を9日発売した。これは、イスラエルのTRUSTECH社が軍事用に開発したソフトを日本語化したもので、このソフトを使用すれば、電話の向こうの相手が嘘をついているかどうかがわかるという。

同社では'98年2月に、コンシューマー向けの『Truster』(2万1400円)を発売したが、その際金融機関や官公庁からの問い合わせが多かったことから、今回企業や各方面の専門家を対象とするPro版の発売に至ったという。Pro版では、録音された音声データを利用する“オフラインモード”、ポリグラフと併用して徹底的な分析を行なう“尋問モード”、音声を録音する“録音モード”が加わり、“オンラインモード”でも分析結果の精度が高まったという。

オンラインモードの画面
オンラインモードの画面



電話口などでリアルタイムに話者の心理を分析する“オンラインモード”では、コンシューマー版から機能がアップした。このモードでは、話者の緊張、恐怖、不安の度合いを分析し、判定結果が“真実”“興奮している”“自信がない”“緊張緩和”“ウソ”などと簡単に表示される。

オフラインモードでは、あらかじめ録音された音声データを細かいセグメントに分けて分析するので、文節ごとの分析などが可能である。“尋問モード”では、あらかじめ用意した質問に対する答えで細かく分析し、問題ごとに嘘をついている確率を示す“虚偽の可能性”が表示される。

尋問モードの画面
尋問モードの画面



同社の主任セールスエンジニアに聞く
同製品の心理状態の分析方法や用途について、主任セールスエンジニアである加藤勝久氏に聞いた。

−−このソフトは、使用言語に関わらず心理状態が分析できるということですが、どうやって分析をするのですか?

「ポリグラム(いわゆる嘘発見器)を考えてみてください。あの装置では、人間の精神的変化に伴って身体的変化が起こるという仮定に基づいて調査を行ないます。つまり汗の量などによって心理状態の変化を計るのです。Trusterでも、声帯を皮膚と同じであるととらえ、心理状態の変化に伴う発声の変化を測定します。例えば、緊張したときに声が上ずった経験は誰にでもあるでしょう?」

−−ということは、調べようとする人の平常時の音声が必要になるのですか?

「いいえ、Trusterでは人間が本来ある状態について蓄積されているデータを使用します。この本来あるべき状態から逸脱している度合いを、分析するのです」

−−このソフトはどんな人が利用するのでしょうか。

「多いのは、金融関係の企業や官公庁です。コンシューマー版のTrusterは、1万本を出荷し多くの企業で使用されています。もっとも、企業で使用されているのは、Truterをそれぞれのようと向けにカスタマイズしたものです。イスラエルではすでに空港警備などに利用されています。そのほか研究者や心療内科医による利用もあります。また私は、結婚式の2次会に持っていき、新郎への質問コーナーに利用して、好評を博しました」

−−コンシューマー向けと比べるとずいぶん値段が高いようですが。

「確かに値段は違うのですが、このソフトは法人による利用を考えています。ポリグラムは1台何百万もするものなので、それに比べればずいぶん安いはずです。また、ポリグラム協会に所属する米Uran社によるポリグラムとの比較検査で、ポリグラムと同等もしくはそれ以上の信頼性があるとされました」

同社では半年で1000本の販売を目指すという。価格は49万8000円で、CD-ROM、ユーザーマニュアルのほか、電話につなぐモジュラーケーブル、違法コピーを防ぐハードウェアキーが同梱されている。

(編集部 堀田ハルナ)


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