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セガ、コンテンツ戦略発表会を開催


2001年6月5日

DCはハード、ソフトとも好調

(株)セガは5日、流通業者と報道関係者向けにコンテンツ戦略発表会を開催、1月のDreamcast(以下、DC)本体生産中止発表以降の状況と、現在の同社の最新情報について説明した。

シェンムーII
『シェンムーII』の画面

DC生産中止発表後、9900円に値下げしたこともありDC本体(ハード)の売上が好調で、4月末時点での出荷台数は18万台と、予想を上回るセールスだという。現在のDC本体在庫は10万台前後で、流通は品不足状態が続いているという。

DC用タイトル(ソフト)も、今期は昨年以上にポテンシャルの高い作品が続々とリリースされる予定だ。今春発売された『サクラ大戦3 〜巴里は燃えているか〜』は、DCタイトルとしては久々のスマッシュヒットとなり現在も売れ続けている。今後は『SONIC ADVENTURE 2』(6月23日発売)、『スーパーロボット大戦α for Dreamcast』(7月26日発売)、『シェンムーII』(9月6日発売)など、ビッグタイトルが相次いでリリースされる。『PHANTASY STAR ONLINE Ver.2』も期待できるという。

『SONIC ADVENTURE 2』は、ソニック生誕10周年を記念して、記念ゴールドディスク(音楽CD)とゴールドメダル、ソニックヒストリーブックを製品に同梱した『SONIC ADVENTURE 2 バースデイパック』を、6月23日と24日の2日間期間限定で発売する。また、『スーパーロボット大戦α for Dreamcast』は、限定予約特典として、特製R-1メタル携帯ストラップを先着順でプレゼントする。

さらに、発売日が9月6日に決定した『シェンムーII』は、初回限定特典として『バーチャファイター4』の特製プレミアムディスクが付属する。VF4は販売数量拡大を図るためプレイステーション2(以下、PS2)用タイトルとして提供されることが既に発表されているが、DCユーザーから「VF4がPS2で提供されるのは寂しい」という声があったことを配慮し、プレミアムディスクを付けることにしたという。ディスクの内容は未定で、後日詳細が発表される予定だが、DCユーザーへのプレゼントとして位置づけられるもののようだ。

同社は、DC本体、ソフトとも事業計画をはるかに上回り期待以上のセールスになりそうだと説明している。

(編集部 桑本美鈴)


他ハードへのタイトル供給も本格化

また同社は、DC以外のゲーム機(ハード)に対応したタイトルを順次リリース、マルチプラットフォーム事業を本格的に立ち上げる。同社は、マルチプラットフォーム戦略の基本スタンスとして、すべてのハードを対象に、それぞれのタイトル特性に合ったユーザー層を考え、シリーズ化を念頭にし、いちばん売れるハードでリリースするという。

同社は米国で行なわれたゲームイベント“E3”で、PS2、Xbox、ニンテンドーゲームキューブ(以下、NGC)といった各種ハードに対応したタイトルを試遊台およびビデオで一斉に紹介した。PS2対応タイトル開発開始は他社に比べると1年は遅いが、年末には間に合わせるとし、XboxやNGCタイトルに関してはどこよりもはやくリリースすると意気込みを見せている。同社はタイトル開発のはやさについて、元々サイクルの速いアーケードゲームを開発していたためとし、マルチプラットフォーム展開に向いているとしている。

PS2対応タイトルは、『バーチャファイター4』や『サクラ大戦』シリーズなど13タイトルが開発中。今回新タイトルとして、『ルーマニア#203』、『ぐるぐる温泉2』、『サカつく2002(仮)』、『野球つく2002(仮)』が発表となった。中でも『ぐるぐる温泉2』は、DC版に続いてPS2版、さらにはパソコン版が順次リリースされ、クロスプラットフォームネットワークを実現、DCユーザーとPS2ユーザーでネットワークプレイが可能となる。

VF4
『バーチャファイター4』の画面
ぐるぐる温泉2
『ぐるぐる温泉2』の画面

Xboxタイトルは現在11タイトルが開発中。『ジェットセットラジオフューチャー(仮)』は、すべてのX-boxタイトルの中でも最も評価の高い作品となっている。NGCタイトルは7タイトルが開発中。話題の『ファンタシースターオンライン(仮)』については、今夏任天堂が開催する“NINTENDO SPACEWORLD”で詳細が発表される見込みという。ゲームボーイアドバンス(以下、GBA)対応タイトルは5タイトル開発中。

パソコン用タイトルに関しては、現在ネットワークインフラがいちばん整っているハードであることを考慮し、ネットワーク対応タイトルを積極的に投入するという。アーケードやDC用タイトルの移殖や、パソコン市場で安定した人気を持つストラテジー/シミュレーションジャンルのタイトル、幼児向けのエデュテイメントタイトル、タイピングソフトなどを投入するとしている。さらに、ネットワークに特化した超大型タイトルを2002年にリリースし、新規ビジネスとしての基盤を確立するという。

モバイルコンテンツについては、現在iモード向け18コンテンツ(うちiアプリ9コンテンツ)、J-PHONE向けに6コンテンツを配信している。また同社は、J-PHONEグループが近日サービス開始予定のJavaサービス向けコンテンツとして、タイピングゲームやパズルなど7コンテンツ以上を配信する予定という。そのうちの1つである“スペースチャンネル5”は、Java対応端末『J-SH07』に3Dポリゴンコンテンツとしてプレインストールされる。

同社は、典型的なセガユーザー像である独身サラリーマンの1日をなぞらえ、通勤途中ではモバイルで、会社ではPCで、家ではゲーム機を使って同じゲームを継続的にできるような構想も考えているとしている。

(編集部 桑本美鈴)


セガは3つの世界一になる

発表会で、セガの全体戦略について説明した同社特別顧問で共同最高執行責任者の香山哲氏は、「セガは3つの世界一を実現する。まずはコンシューマーソフト事業での世界一を目指す。それほど遠くない時期に世界一になるだろうという手応えを感じている。さらに、すでに世界一ではあるが、アミューズメント事業でのより圧倒的な強さをさらに推し進める。そして、大川前会長の夢であったネットワークゲーム事業の世界一になる」

香山氏
同社特別顧問の香山哲氏

「今年に入って、まずPS2、その後Xbox、NGCと参入を発表した。他社とは異なる圧倒的な開発力でマルチプラットフォームを展開する。セガの強み3つある。まずアミューズメント。アミューズメントタイトルはワールドワイドで展開するため、翌年には世界ブランドとなる。このアミューズメントとコンシューマーを連動させる」

「2つめはブランド力。米国で一般的なゲームブランドとして認知されているのはセガだけ。今後のゲームはグローバルで売れなくてはだめだ。日本のゲームユーザーといわれる年齢層の人口は減っている。ゲームが売れないのは人口構成にも原因がある。今後は世界展開が必要だ。3つめは開発力。現在11の開発スタジオを持ち、1000名近い開発者を抱え込んでいる」

「ワールドワイドでのコンテンツ事業中期計画は、2002年3月期で1270万本、2003年3月期で2300万本、2004年3月期で3000万本を目標としている。開発は日本が中心だが、マーケットの70%は海外だ。まず米国で人気の高いセガスポーツ(スポーツ関連タイトル)をどのハードにも供給する。これで400万本。またレースゲームやバーチャファイターなどをアミューズメントから移殖する。これが200万本。さらにソニックやサクラ大戦などコンシューマーオリジナルブランド、過去の名作のリバイブなどをプラスすれば1000万本にはなるだろう」

「マルチプラットフォームについては終わった。今後はオープンデバイス展開を行なう。ぐるぐる温泉2でPS2とDCがつながる。また、任天堂やマイクロソフトとも話し合いをしている。オープンデバイス戦略に伴い、セガスポーツオンラインやダービーオーナーズクラブなどのネットワークゲームで、他社のハードを自社のハードのように使っていく。ネットワークゲームはサーバーベースで展開し、サーバー運営はISAOが行なう」

「その後、コンソールとPC以外のデバイスへの展開、ダウンロード提供などの事業を行なう。VF4で行なったゲームセンターのネットワーク化など、新しいロケーション展開を行ないたい。財務面の不安は一掃した。大川の贈与は1銭も使っていない。3つの世界一の実現を図るのが新生セガの基本的コンテンツ戦略だ」

なお、現在のDC国内出荷は220〜230万台、またDCベースのISAO会員は80〜90万ユーザーとなっている。

(編集部 桑本美鈴)


各開発スタジオ代表者がコメント

発表会場には、セガグループの開発分社(開発スタジオ)の代表者も出席し、それぞれコメントした。

スタジオ代表者
香山氏と各開発スタジオ代表者たち
●(株)ワウ エンターテインメント(旧第1ソフト研究開発部)

  • 開発中タイトル:『GetBass2』(DC)、『キャンディーストラップ』(DC)、『Sega GT』最新作(Xbox)、『THE HOUSE OF THE DEAD 3』(Xbox)
  • 代表取締役中川力也氏コメント「スタジオとしての特徴は何でもできること。全プラットフォーム開発に着手し、アーケード、モバイル含めて行なっている。今後1〜2ヵ月で新タイトル発表できるだろう。現在の開発ラインは10」

●(株)CSK総合研究所(AM2事業部→旧第2ソフト研究開発部)

  • 開発中タイトル:『バーチャファイター4』(アーケード/PS2)、『シェンムーII』(DC)、『Project Propeller Online(仮)』(DC)、『OUTTRIGGER』(DC)
  • プロデューサー兼取締役鈴木裕氏コメント「VFやシェンムーを作っている。いいできになってきた。ライン数は変動するので大体7〜10の間」

●(株)ヒットメーカー(旧第3ソフト研究開発部)

  • 開発中タイトル:『CONFIDENTIAL MISSION』(DC)、『Power Smash 2』(DC)、『CRAZY TAXI NEXT(仮)』(Xbox)
  • 代表取締役小口久雄氏コメント「できるだけものまねや既存ジャンルはやらない、続編はやらないのがポリシーだったが、分社したので余儀なくやっている(笑)。CRAZY TAXIはそのままの移殖はしない。また、数十万人規模の、FSOに匹敵するレベルのオンラインゲームを作っており、夏には全貌を明らかにしたい」

●(株)アミューズメントヴィジョン(旧第4ソフト研究開発部)

  • 開発中タイトル:『Super MONKEY BALL』(NGC)、『Virtual Striker 3 Ver.2002』(NGC)
  • 代表取締役名越稔洋氏コメント「開発ラインはGCタイトルのみで2ライン半。アクションゲームをいろいろな形で追求し、プラットフォームの特性に合わせてリリースしたい」

●(株)セガ・ロッソ(旧第5ソフト研究開発部)

  • 開発中タイトル:『COSMIC SMASH』(DC)
  • 代表取締役佐々木健仁氏コメント「アーケードを中心にドライブゲームなどを開発。9月に新タイトルを発表する」

●(株)スマイルビット(旧第6ソフト研究開発部)

  • 開発中タイトル:『つくろう!』シリーズ2タイトル(PS2)、『GUN VALKYRIE』(Xbox)、『Jet Set Radio Future(仮)』(Xbox)、『パンツァードラグーン』最新作(Xbox)
  • 代表取締役新井瞬氏コメント「PCなどのノウハウがあるので汎用的な開発環境は強い。現在12ライン開発中で、年内リリースは10弱くらい。J-PHONE環境のJavaコンテンツで大きなプロジェクトを近々発表する」

●(株)オーバーワークス(旧第7ソフト研究開発部)

  • 開発中タイトル:『ぐるぐる温泉2』(DC)、『サクラ大戦』シリーズ(PS2)
  • 代表取締役大場規勝氏コメント「特徴はドラマが作れること。ぐるぐる温泉も作っておりネットワークのノウハウもある。ラインはのべ7ライン」

●(株)ソニックチーム(旧第8ソフト研究開発部)

  • 開発中タイトル:『SONIC ADVENTURE 2』(DC)、『PHANTASY STAR ONLINE』(NGC)
  • 代表取締役中裕司氏コメント「世界をネットワークでつないだFSOなど、常に全世界を巻き込むゲームを作っている。日本と米国に開発部隊を置いている。ラインは3ライン弱」

●(株)ユナイテッド・ゲーム・アーティスツ(UGA)(旧第9ソフト研究開発部)

  • 開発中タイトル:『K-Project(仮)』(DC/PS2)、『新スペースチャンネル5(仮)』(PS2)
  • 代表取締役水口哲也氏コメント「J-PHONEのスペースチャンネル5のポリゴンプレインストールは、ゲームというよりコミュニケーションを面白くするもの。カジュアルユーザーを巻き込みながら新機軸のゲームを作り続ける」

●(株)ウェブマスター(旧デジタルメディア制作部)

  • 開発中タイトル:『ルーマニア#203』(PS2)
  • 代表取締役牧野幸文氏コメント「この中ではいちばん特殊なスタジオで、サウンドや音響デザイン、サウンド関連技術の制作がメイン。また各スタジオの音楽の著作権管理と原盤管理、音楽プロジェクトの制作も行なっている。ゲームはルーマニア#203を開発中」

(編集部 桑本美鈴)


DCタイトルラインナップ一覧

DC対応タイトルラインナップ
発売予定 ゲームタイトル 価格円 ジャンル
6月7日 PHANTASY STAR ONLINE Ver.2 4800円 ネットワークRPG
6月14日 CONFIDENTIAL MISSION 5800円 スパイガンシューティング
6月23日 SONIC ADVENTURE 2 5800円 ハイスピード3Dアクション
6月23日 SONIC ADVENTURE 2 [バースデイパック] 5800円 ハイスピード3Dアクション
6月28日 MAGIC:The Gathering 6800円 トレーディングカードゲーム
7月5日 US Shenmue 3000円(4枚) FREE(Full Reactive Eyes Entertainment)
7月12日 カルドセプトセカンド 6800円 トレーディングカードボードゲーム
7月26日 スーパーロボット大戦α for Dreamcast 7800円 シミュレーションRPG
7月26日 アウトトリガー 5800円 3D対戦アクションシューティング
8月9日 ぐるぐる温泉2 未定 オンラインテーマパーク
8月9日 ダビつく2 6800円 ネットワーク競走馬育成シミュレーション
8月30日 GetBass2 5800円 釣り
8月30日 新世紀エヴァンゲリオン タイピング補完計画 6800円 タイピング練習ソフト
9月6日 シェンムーII 未定 FREE(Full Reactive Eyes Entertainment)
AIR 6800円 アドベンチャー
ALIEN FRONT 未定 3D対戦アクション
Candy Stripe 〜みならい天使〜 未定 恋愛シミュレーション
COSMIC SMASH 未定 スポーツアクション
DYNAMIC GOLF 未定 スポーツ(ゴルフ)
ファーネーション(仮) 未定 多人数同時参加型ネットワークRPG
CAPCOM vs. SNK MILLIONARE FIGHTING 2001 未定 対戦格闘
ビクトリーゴール2001(仮) 未定 スポーツアクション
2001年 「NFL2K」シリーズ 未定 スポーツ(アメフト)
2001年 「NHL2K」シリーズ 未定 スポーツ(ホッケー)
2001年 「NBA2K」シリーズ 未定 スポーツ(バスケ)
2001年 DERBY OWNERS CLUB ONLINE 未定 競走馬育成シミュレーション
2001年 ToeJam & EarL 未定 アクション
2001年 POWER SMASH 2 未定 スポーツ(テニス)
2001年 Froigan Brothers 未定 アクション
2001年 Project Propeller Online(仮) 未定 ネットワーク対応シューティング
2001年 モンスターをつくろう! 未定 育成
2001年 「World Series Baseball 2K」シリーズ 未定 スポーツ(野球)
未定 Bomberman Online 未定 ネットワーク対応アクション
未定 餓狼伝説 MARK OF WOLVES 未定 対戦格闘
未定 機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン 未定 対戦アクション
未定 アクアパニック 未定 パズル
未定 MSR-METROPOLIS STREET RACER- 5800円 レーシング
未定 K-Project(仮) 未定 シューティング
未定 THE HOUSE OF THE DEAD 3 未定 ガンシューティング
未定 新スペースチャンネル5(仮) 未定 アクション
未定 SEGA EXTREME SPORTS 5800円 スポーツ
未定 ビックリマン2000 仮名レオン斬帝の陰謀(仮) 未定 アクションRPG

(編集部 桑本美鈴)


他社ハード対応タイトルラインナップ一覧

PS2対応タイトルラインナップ
発売予定 ゲームタイトル 価格円 ジャンル
K-Project(仮) 未定 シューティング
未定 バーチャファイター4 未定 3D対戦格闘
未定 サカつく2002(仮) 未定 スポーツ育成シミュレーション
未定 野球つく2002(仮) 未定 スポーツ育成シミュレーション
未定 サクラ大戦シリーズ 未定 ドラマチックアドベンチャー
未定 スペースチャンネル5シリーズ 未定 アクション
未定 ぐるぐる温泉2 未定 オンラインテーマパーク
2002年春 ROOMMANIA#203 未定 人生介入型シミュレーション
Xbox対応タイトルラインナップ
発売予定 ゲームタイトル 価格円 ジャンル
未定 ジェットセットラジオフューチャー(仮) 未定 アクション
未定 ガンヴァルキリー 未定 アクションシューティング
未定 パンツァードラグーン最新作 未定 シューティング
未定 セガGT最新作 未定 レース
未定 クレイジータクシーNEXT(仮) 未定 ドライビングアクション
NGC対応タイトルラインナップ
発売予定 ゲームタイトル 価格円 ジャンル
スーパーモンキーボール 未定 アクション
2002年春 バーチャストライカー3 Ver.2002(仮) 未定 スポーツ
未定 ファンタシースターオンライン(仮) 未定 ネットワークゲーム
GBA対応タイトルラインナップ
発売予定 ゲームタイトル 価格円 ジャンル
ぷよぷよ 未定 アクションパズル
ソニック・ザ・ヘッジホッグ アドバンス(仮) 未定 アクション
2001年 コラムス(仮) 未定 パズル

(編集部 桑本美鈴)




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