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ネットワールド、Windowsサーバー上で複数OSを動作させる『VMware GSX Server』を発表


2001年8月2日

(株)ネットワールドは2日、都内で記者発表会を開催し、1台のサーバー上で複数のOSを動作させるソフトウェア『VMware GSX Server for Windows 2000/NT』を発表した。20日に出荷開始予定で、価格は39万8000円(教育機関向けアカデミック版は21万8000円)。

VMwareは、米VMware社が開発・販売する、1台のインテルベースパソコン/サーバー上に複数の仮想的なPC(Virtual Machine:VM)を作りだし、VM上でWindowsやLinuxを動作させるソフトウェア。今回発表したVMware GSX Server for Windows 2000/NTは、2000年12月に発表した『VMware GSX Server for Linux』のWindows 2000/NT対応版(※1)。ネットワールド(※2)は日本における米VMwareの販売代理店を務める。

※1 VMwareは最上位製品の『VMware ESX Server』を除いて、パソコン/サーバーにインストールされたOS(“ホストOS”と呼ぶ)の上で動作する。VMware GSX Server for LinuxはLinux上で動作し、同 for Windows 2000/NTはWindows 2000 ServerとNT 4.0 Server上で動作する。なお、VMwareのVM上で動作するOSは“ゲストOS”と呼ばれる。

※2 (株)ネットサーブは2000年6月に、米VMwareとVMware製品の日本国内における販売代理店契約を結んだ。ネットサーブはその後2000年10月にネットワールドと合併して、現在に至っている。厳密には独占販売代理店契約ではないが、「事実上の独占販売代理店」(ネットサーブ営業支援本部取締役本部長森田晶一氏)という。

ネットワールド代表取締役社長の中村康彦氏
ネットワールド代表取締役社長の中村康彦氏

VMware製品には現在、『VMware Express』、『VMware Workstation』、『VMware GSX Server』、『VMware ESX Server』の4製品がある。それぞれの製品の主な特徴は以下の通り。

VMware Express
ホストOSはLinuxで、ゲストOSとしてはWindows 95/98を動かすことができる。VMは1度に1つだけしか実行できない。
VMware Workstation
ホストOSはLinuxとWindows 2000(Professional/Server)/Windows NT 4.0(Workstation/Server)。ゲストOSとしてはDOS、Windows 3.1/NT/2000、Linux、FreeBSDを実行可能。同時に2つのVMを実行可能。デュアルCPU対応(1つのCPUに1つのVMを割り当てる)。
VMware GSX Server
ホストOSはLinuxとWindows 2000(Server/Advanced Server)/Windows NT 4.0 Server)。ゲストOSとしてはDOS、Windows 3.1/NT/2000、Linux、FreeBSDを実行可能。同時に複数のVMを実行可能。最大4CPUまで対応(1つのCPUに最大4つのVMを割り当て可能)。
VMware ESX Server
ホストOSを必要とせず、ハードウェア上で直接動作する。ゲストOSとしてはWindows NT Server/Terminal Server Edition、2000 Server/Advanced Server、Linuxなどを実行可能。同時に複数のVMを実行可能。ゲストOSのネットワークトラフィックの管理機能。最大8CPUまで対応。
米VMware、Product Marketing Directorのジョン・クリスティナック氏
米VMware、Product Marketing Directorのジョン・クリスティナック(John Krystynak)氏

発表会でVMware GSX Server for Windows 2000/NTについて説明した、米VMware社Product Marketing Directorのジョン・クリスティナック(John Krystynak)氏は、同製品にはウェブベースのVM管理インタフェースやタスクの実行を自動化するスクリプティングのためのAPIのサポートといった、企業内のサーバー統合化のための機能を搭載しており、サーバーの削減によるハードウェア費用、管理費用などのTCOが削減できると述べた。

VMware GSX Serverによるサーバー統合のメリット
VMware GSX Serverによるサーバー統合のメリット。負荷の低い複数サーバーを1つのサーバーに集約することで、ハードウェアの運用コスト(TCO)を抑えられるとしている

米VMwareでは、GSX Serverをファイルサーバー、プリントサーバーなどの比較的軽い負荷のサーバー統合に向くとしている。クリスティナック氏は米国での実例として、石油精製会社である米Halliburton社の事例を紹介した。米Halliburtonでは、GSX Serverによるサーバーの統合で、サーバー関連のTCOを4割削減できたという。

VMware GSX Serverの管理機能
VMware GSX Serverの管理機能。外部のマシンからウェブベースで管理できる。この例では1台のサーバーに4つのVMが存在し、うち3つが動作している

ネットワールドでは、2000年12月発表のVMware GSX Server for Linuxと比べ、今回のfor Windows 2000/NTは4〜5倍の市場規模があるとして、発売後の1年間でおよそ8000万円の売上げを見込んでいる。同社からの直接販売以外に、システムインテグレーターやサーバーメーカーとパートナー契約を結び、そうしたパートナーを通じた販売を行なう計画。デルコンピュータ(株)、コンパックコンピュータ(株)、日本IBM(株)といった、米本社が米VMwareとパートナー契約を結んでいる企業、および日本電気(株)や富士通(株)ともパートナー契約の話し合いが進んでいるという。

なお、最上位製品となるVMware ESX Serverはハードウェアの動作検証にメーカーと協力して時間を掛けて行なう必要があるとして、当面日本での販売は計画していないとしている。

VMware GSX Serverの管理機能で、外部からVMに割り当てられたリソースやイベントログの参照が可能
VMware GSX Serverの管理機能を使って、外部からVMに割り当てられたリソースや、イベントログを参照しているところ

IBMやコンパック、ヒューレット・パッカードなどでは、エンタープライズ向けの大型UNIXサーバーにおいて、1台のサーバーで複数の仮想サーバーを動作させてコストの削減を狙うというシステムを発表している。VMware GSX Serverは、それらと同じ狙いながら、企業のワークグループレベルの小規模サーバーで利用できるシステムとして注目される。

(編集部 佐々木千之)


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