アドビシステムズ(株)は1日、ビジネス向けページレイアウトツール『Adobe PageMaker 7.0 日本語版』を11月2日に発売すると発表した。PageMakerのアップグレードは4年ぶりとなる。
『Adobe PageMaker 7.0 日本語版』のパッケージ |
同社は、既存のプロフェッショナル向けページレイアウトソフト『Adobe InDesign』を、商業印刷物や出版物などを制作するツールとして位置づけているのに対し、PageMakerは、企業内の広報/販促/営業推進などのビジネスユーザーを対象に、ニュースレターや提案書、チラシ、レポートなどの見栄えの良いビジネス文書を作成するためのツールとして提供するとしている。PageMakerに収録されている各種テンプレートを利用することで、デザイン経験のないビジネスユーザーでも、説得力のあるドキュメントを容易に作成できるという。
PageMaker 7.0の画面 |
PageMaker 7.0は、Adobe Photoshop 5.0~6.0xのネイティブファイル(PSDファイル)の割り付けが可能。割り付けたPSDファイルをAdobe Photoshop内で変更し保存すると、PageMaker内のPSDファイルも自動的に更新される。
さらに、Adobe Illustrator 9.0のネイティブファイルの割り付けも可能。なお、Illustrator 9.0のネイティブ形式はAdobe PDFのため、ファイルを割り付ける際は“Import Adobe PDF”ダイアログボックスが起動するようになっている。Adobe Photoshop 6.0で作成されたAdobe PDFや、他のアプリケーションで作成されたPDF 1.3のファイルを割り付けることも可能。
また、Adobe PostScript 3対応のアプリケーションで保存されたEPSファイルを配置でき、PostScript 3対応デバイスで印刷可能。Microsoft Word 2000(Windows版)/Microsoft Word 2001(Macintosh版)のファイルも取り込める。
そのほか、PDF書き出しツール『Adobe Acrobat Distiller 5.0』や、PDF閲覧ツール『Adobe Acrobat Reader 5.0』を同梱する。
PageMaker 7.0は、Macintosh版とWindows版が用意されており、対応OSは、Mac OS 8.6/9.1/X(Classic)、およびWindows 98/Me/2000/XP。価格はオープンプライスで、同社のオンラインショップサイト“アドビストア”での価格は通常版が4万5000円。アップグレード版が9800円。