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【東京ゲームショウ2001秋 Vol.2】マイクロソフト、自社開発ゲームソフト7タイトルを披露

2001年10月12日 20時53分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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マイクロソフト(株)は、東京ゲームショウ2001秋の同社ブースで、家庭用ゲーム機『Xbox』用の自社開発タイトルを発表、試遊できる状態で紹介している。

MSブース
東京ゲームショウ2001秋会場内のマイクロソフトブース
Xboxガール
Xboxガールが出迎えてくれる(ちなみにマクロソフトブースの他の場所にいるコンパニオンとは別衣装)

本体と同時発売予定のオリジナルタイトルを発表

今回発表された自社開発タイトルは、ネズミが主人公の3D立体戦略アクションゲーム『ねずみくす』、格闘ゲーム『格闘超人』、カーアクションゲーム『MAXIMUM CHASE』、主人公が一流の競馬ジョッキーを目指すRPG『Jockey's Road』、SFシューティングアドベンチャーゲーム『HALO(ヘイロー)』、スノーボードゲーム『天空-Tenku-Freestyle Snowboarding』、レーシングゲーム『Project Gotham World Street Racer』。

『ねずみくす』は、主人公のネズミを操作して、仲間ネズミを率いつつ、敵ネズミとバトルを行なう“群れアクション”ゲーム。Xboxの“ファーシェーダー”技術により、ネズミの毛のふわふわ感などを表現可能。

『格闘超人』は、これまでバーチャファイターや鉄拳などさまざまな格闘ゲームを開発してきた石井精一氏のプロデュースによる新格闘ゲーム。自分の体の影が自分自身に投影される“セルフシャドウ”、光の色や透過する物体の影を表現する“プロジェクションマップ”、体の動きの速さに合わせてブレを表現する“モーションブラー”などの技術が利用されおり、リアルタイムで表現できる。また、攻撃を受けて倒れるモーションをプログラムで自動生成するほか、雨や濡れた床、レンズフレアによる太陽の光などさまざまな環境表現も可能。

『MAXIMUM CHASE』は、プレイヤーがロサンゼルスの刑事となり、武装集団とのカーチェイス&銃撃戦を繰り広げるカーアクションゲーム。マイクロソフトは『MAXIMUM CHASE』の開発において、ゼネラル・モータース、トヨタ自動車、日産自動車の3社から、ゲーム中で実在車種を再現するための正式ライセンスを獲得したことを明らかにした。

従来、カーアクションゲーム分野では、車同士の接触や、車と建造物の衝突、破損といった描写が多いため、大手自動車メーカーからライセンスを受けることが困難だったが、同社は上記3社からライセンスを獲得、プレイヤーの操作する車はもちろん、対向車などゲームに登場するすべての車を細部まで忠実に再現するという。

MAXIMUM CHASE
MAXIMUM CHASE (C)2001 Microsoft Corporation. All rights reserved.

『Jockey's Road』は、プレイヤーがルーキー騎手となり、一流ジョッキーを目指す競馬を題材としたゲーム。プレイヤーのテクニックや、物語の流れ、トレーニングセンターでの行動、“追い切り”のしかたによってレース内容が変化するという。

『HALO』は、謎の惑星“HALO”でエイリアンと戦いを繰り広げるシューティングアドベンチャーゲーム。ステージごとにミッションが異なり(味方の救出や制限時間内の脱出など)、プレイヤーはさまざまな乗り物や武器を使ってステージを攻略していく。最大4人までのマルチプレイが可能。

『天空-Tenku-Freestyle Snowboarding』は、スノーボードのフリースタイルをフォーカスしたスポーツゲーム。プレイヤーは11ステージをクリアしながら世界一のスノーボーダーを目指す。

『Project Gotham World Street Racer』は、ドライビングテクニックを競うレースに参加し、“Kudos”ポイント獲得を目指すレーシングゲーム。テクニックが上達するごとに走行できるサーキットが増える。ロンドン、東京、サンフランシスコ、ニューヨークといった都市を舞台とした150以上のサーキットが用意されている。

コーエーと元気もXboxに参入

東京ゲームショウ会場内のマイクロソフトブースには、Xbox試遊台が150台用意されており、自社開発タイトルや、ソフトメーカー開発タイトルなどをプレイ可能。ブースでのステージに登場したマイクロソフト大浦博久常務取締役は「会場でプレイ可能なタイトルはすべてXbox本体と同時に2002年2月22日に発売する」と語った。

マイクロソフト大浦氏
マイクロソフトの大浦氏

また、新パートナーとして、(株)コーエーと元気(株)が新たにXboxに参入を表明、コーエーは『信長の野望 嵐世紀』を、元気は東海道巡業アクション『斬 歌舞伎』と、3Dシューティングゲーム『ファントムクラッシュ(課題)』をリリースする。

『信長の野望 嵐世紀』は、コーエーの代表的なタイトル『信長の野望』シリーズの最新作で、プレイヤーが戦国時代の武将となり天下統一を目指す歴史シミュレーションゲーム。リアルタイム3Dでの合戦シーンが特徴で、登場武将は1300人以上という。

信長の野望
コーエーの歴史シミュレーション『信長の野望 嵐世紀』

『斬 歌舞伎』は江戸時代を舞台にした格闘ゲーム。プレイヤーは旅の一座の座長となり、他の一座と興行争い(戦闘)をしながら目的地への旅を続ける。『ファントムクラッシュ(課題)』は、高機動型陸戦兵器“スクービー”に乗り込んで戦闘を行なうロボットシューティングゲームとなっている。

斬 歌舞伎
元気の東海道巡業アクション『斬 歌舞伎』

さらにステージには(株)セガの香山哲代表取締役兼COOが登場、「Xbox発売にあたり、セガからは“日本での発売は年を越したほうがいい”“パソコンとXboxにつながるPDAを作ってほしい”“価格は柔軟に検討してほしい”と提案していた。セガのXboxに対する信頼はゆるがない。セガのソフトは最もクオリティの高いものとして提供されるだろう」と語った。

セガ香山氏
セガの香山氏
ボード型コントローラー
マイクロソフトブースで展示されているXbox周辺機器。写真は参考出展のボード型コントローラー。チルトセンサーを搭載し、左右の動きや傾斜などをゲームに反映できる。アナログボタン付きワンハンドコントローラーを備えている
ジョイスティック
ジョイスティック。ツイストハンドルとスライディングスロットルを装備し、3Dシューティングゲームやフライトシミュレーションゲームをコントロールできる。10個のアクションボタンを搭載し、振動用モーターを内蔵する
アーケードスティック
参考出展のアーケードスティック(仮称)。4ボタンとレバーを装備し、アーケード機のような操作感で格闘ゲームなどを楽しめる
レーシングホイールレーシングホイール。モーター×2を内蔵し、道路の凹凸や振動、衝撃を再現できる。アナログレバーでアクセルとブレーキをコントロールできる
コミュニケータ
『Xboxコミュニケータ(仮称)』。Xboxを利用して、離れたところにいる人とオンラインゲームを楽しむ際に、相手と会話できるようにするもの。コントローラーの拡張スロットに差し込んで使用する

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