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アドビシステムズ、動画編集ソフトをバージョンアップし『Adobe Premiere 6.5 日本語版』として10月下旬に発売

2002年09月26日 17時33分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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アドビシステムズ(株)は26日、動画編集ソフト『Adobe Premiere 6.0 日本語版』にリアルタイムプレビュー機能、MPEG-2出力やDVD-Video作成機能などを追加した新バージョン『Adobe Premiere 6.5 日本語版』を発表、本日より同社の直販サイト“アドビストア”で予約受付を開始し、10月下旬に発売する。価格は通常版が6万9500円、アカデミック版が3万3000円、Premiere 6.0以前のユーザー向けにはアップグレード版が1万9500円(いずれもアドビストア価格)で提供されるほか、アドビストアのみで、『Adobe Premiere LE』製品版登録ユーザー向けの特別提供版が5万円、同バンドル版ユーザー向けの特別提供版が3万8000円で販売される。

Adobe Premiere 6.5 日本語版
『Adobe Premiere 6.5 日本語版』のパッケージ

Premiere 6.5のリアルタイムプレビュー機能は、シーンのつなぎ目に映像効果を入れる“トランジションエフェクト”、映像に特殊効果を与える“ビデオエフェクト”、および“タイトル挿入”を行なった際に、編集結果が待ち時間なしで確認できるというもの。ただし、CPUによるソフトウェア処理で行なうため、リアルタイムプレビューを行なう場合、Windows版ではPentium III-800MHz以上(Pentium 4のデュアルプロセッサーを推奨)、Macintosh版はPowerPC G4(G4のデュアルプロセッサーを推奨)と、動作環境には高いスペックが要求される。

メイン画面
Adobe Premiere 6.5 日本語版のメイン画面。レイアウトなどは6.0とほとんど変わらない

MPEG-2出力とDVD-Video作成は、Windows版では“Adobe MPEG Encoder”によるソフトウェアMPEG-2エンコードと、同梱の米ソニック・ソルーションズ社製DVDオーサリングソフト『DVDit! LE』で実現。Macintosh版では、Mac OS XではOSに標準搭載の“Apple DVD Studio Pro”と、OS 9.xでは同梱の米Terran Interactive(テラン・インタラクティブ)社製オーサリングソフト『Cleaner EZ』と、それぞれ連携して実現している。

Adobe MPEG Encoder
変換後のファイルを『DVDit! LE』の作業フォルダに保存、変換後に続けてDVDit! LEを起動する、といったオプションが用意されている

そのほかにも、

  • 独TC Works Soft- und Hardware社製のDirect X対応プラグイン(Windows版)、または独TC Works Soft- und Hardware社のオーディオ編集ソフト『SparkLE』(Macintosh版)を同梱、リバーブやイコライズなどの音声調整が可能
  • DVフォーマットで録画可能なソニーのHDDビデオレコーダー『DSR-DU1』からの入力をサポート(IEEE1394ポートで接続)
  • 間隔の微調整や設定したパスに沿った文字のレイアウトが可能なタイトル作成ツール“Adobe Title Designer”を搭載
  • プロ向けのビデオエフェクトソフト『Adobe After Effects』から、新たに“ブレンド”“ブラー(方向)”“ブラー(チャネル)”“稲妻”“カラーカーブ”の5つのビデオエフェクトを収録
  • 『Adobe Illustrator』や『Photoshop』で作成したタイトルやシーンバックについて、作成したアプリを起動する“オリジナルを編集”コマンドを追加

などの、機能強化/改良が図られている。

動作環境は、Windows版が、CPUにPentium III-500MHz以上(Pentium 4またはマルチプロセッサーを推奨)、メモリー128MB以上(256MB以上を推奨)、HDD 600MB以上、QuickTime 5.0.2日本語版、対応OSはWindows 98 SE/Me/2000(SP2以上)/XP。DVキャプチャー&編集のためには、OHCI対応のIEEE1394インターフェース、UltraATA/66以上またはSCSI、RAIDシステムで接続した秒7200回転以上の高速HDD(5MB/秒以上の転送速度を推奨)が必要。
Macintosh版は、CPUにPowerPC G3/G4、またはG4デュアルプロセッサー、メモリー128MB以上(256MB以上を推奨)、HDD 600MB以上、QuickTime 5.0.2日本語版、対応OSはMac OS 9.2.2またはOS X v10.1.3。DVキャプチャー&編集には、QuickTime準拠のIEEE1394インターフェースと、秒7200回転以上の高速HDD(UltraATA/66以上またはSCSI、RAIDシステムで接続、5MB/秒以上の転送速度を推奨)が必要。

『Adobe Digital Video Collection 日本語版』
『Adobe Digital Video Collection 日本語版』のパッケージ。収録内容は、Premiere 6.5/After Effects 5.5/Illustrator 10/Photoshop 7.0

なお、今回のバージョンアップによりPremiere、After EffectsIllustratorPhotoshopの最新版がすべてWindows XPとMac OS Xに対応した。これを受けて、上記の4製品をセットにした『Adobe Digital Video Collection 日本語版』も同日発表、10月下旬に発売される。価格は19万8000円、アカデミック版が6万4800円。

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