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日本IBM、高齢者や低視力者などのウェブサイト閲覧をサポートするソフト『らくらくウェブ散策』を企業向けに販売

2003年07月03日 19時24分更新

文● 編集部

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日本アイ・ビー・エム(株)は3日、パソコン初心者/高齢者/低視力者などのウェブサイト閲覧をサポートするソフト『らくらくウェブ散策』の企業向けの販売を同日付けで開始すると発表した。

同ソフトは、政府が推進するe-Japan戦略を支援する、デジタル・ディバイド解消のためのツールとして、2002年に日本IBM東京基礎研究所アクセシビリティ・センターが開発したインターネット閲覧支援ソフト。

文字拡大機能のサンプル画面
『らくらくウェブ散策』の文字拡大機能

同ソフトを導入すれば、ウェブページの読みたい部分にマウスを移動すると、文字が別枠の“文字拡大まど”に拡大表示され、合成音声で読み上げられるようになる。閲覧画面の文字サイズや文字、背景の配色も変更でき、色弱や白内障のユーザーでも読みやすいように、8つのパターンを用意する。ウェブの操作や、文字/音声の設定、印刷などの機能を、大きなボタンで表示/配置するようにしたという。これらの機能を利用するには、ウェブサイト内の『らくらくウェブ散策』の起動リンクをクリックしてソフトをインストールする(初回のみ8MB程度)。

同社によると、経済産業省“IT装備都市研究事業”における神奈川県大和市での実証実験では、同ソフトを採用したウェブサイト内では、パソコン初心者、高齢者、低視力者や目が疲れやすい人でも、対象サイトを快適に閲覧できたという。いくつかの自治体のウェブサイトではすでに利用されているが、企業向けの提供開始に伴い、キヤノン(株)の国内統合サイトにおいて、国内の民間企業として初めて導入されたという。

サーバー側の対応OSはWindows 2000、Linux、AIX、Solaris、HP-UXなど、HTTPサーバーはIBM HTTP Server、Apache、IISなど。クライアント側の対応OSはWindows XP/Me/2000 Professional(SP2以降)/98。また、Internet Explorer 5.5(SP2以降)/6.0、Pentium III-500MHz以上のCPU、128MB以上のメモリー、512kbps以上のブロードバンド環境などが必要となる。

同社では、ウェブサイトのバリアフリー化を支援するために、ウェブアクセシビリティーの診断、修正の提案などを行なうコンサルティング・サービスも提供しているという。

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