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マクロメディア、マルチメディアオーサリングツールの最新版『Macromedia Director MX 2004』を発表


2004年2月19日

マクロメディア(株)は19日、マルチメディアオーサリングツール“Macromedia Director”の最新版となる『Macromedia Director MX 2004』の販売を3月19日に開始すると発表した。

製品パッケージとCD-ROM
『Macromedia Director MX 2004』

『Macromedia Director MX 2004』は、動画や音声、2D/3Dグラフィックスなどを利用して、CD/DVDからウェブなど、さまざまな媒体に配布できるマルチメディアコンテンツを制作するためのオーサリングツールで、“Macromedia Director”の最新版。新たにJavaScriptをサポートしたほか、ウェブアニメーション作成ツール『Macromedia Flash MX 2004』のコンテンツやDVD-Videoに対応しただけでなく、Mac OS X/Mac OSとWindowsの両方のOSに対応した実行形式のアプリケーション“プロジェクタ”をワンステップで作成できるようになったのが特徴。

画面イメージ
Mac OS X版
画面イメージ
Windows版
Macromedia Director MX 2004

スクリプト記述言語はこれまで“Lingo”と呼ばれる独自のものを利用していたが、今回、JavaScriptにも対応。中間コードに変換して実行するため、LingoとJavaScriptを併用することもできる。コンテンツでは、Macromedia Flash MX 2004のコンテンツをサポートするとともに、Macromedia Flashやウェブグラフィックス作成ツール“Macomedia Fireworks”を起動してイメージを直接編集することもできる。Flash MX 2004で作成したユーザーインターフェースコンポーネント“Flash UIコンポーネント”を利用することもできるようになっている。動画は、QuickTime、Flash Video(FLV)、RealMedia、Windows Media(Windowsのみでサポート)に加え、DVD-Videoに対応。DVD-Videoのコンテンツをマルチメディアプロジェクトに埋め込み、再生をコントロールすることが可能となった。DVDムービーの再生中にURLを呼び出したり、ナビゲーション制御にFlashムービーなどのカスタムユーザーインターフェースコンポーネントを利用したりできるほか、DVD-Videoの再生に合わせてウェブコンテンツのシナリオやストーリーボードを表示するコンテンツの作成も可能という。

プロジェクタの作成では、Mac OS Xのほか、Mac OSでも利用できるようにClassic環境の出力に対応。Mac OS Xでは、Mac OS X、Mac OS、Windowsの3つのプラットフォームへの出力が行なえる。そのほか、これまでは数値で指定しなければならなかった“スプライト”(表示される画像)や“チャンネル”を名前で参照できるようになり、スクリプトを多用する場合のワークフローの効率が向上するとしている。作業環境のカスタマイズも行なえる。

対応OSは、オーサリング環境がMac OS X 10.2.6/10.3、Windows 2000/XPで、再生環境がMac OS 9.2日本語版、Mac OS X 10.1.5/10/2.6/10.3、Windows 98/2000/XP。ウェブブラウザーは、Mac OS 9.2ではIE 5.1、Mac OS XではIE 5.2以上、Netscape 7.1、Safari、WindowsではIE 6 SP1/5.5 SP2/5.01、Netscape 7.1。

価格は、『Macromedia Director MX 2004日本語版』(Macintosh/Windows)が16万8000円、『Macromedia Director MX 2004 日本語版 エデュケーション版』(Macintosh/Windows)が8万4000円、『Macromedia Director MX 2004 日本語版 アップグレード版』(Macintosh/Windows)が4万8000円。同社では、直販サイト“マクロメディアオンラインストア”において、店頭販売に先行して3月11日にダウンロード販売(ESD)を開始する。また、2月19日から3月18日までの期間中に現行製品を購入したユーザー向けに無償アップグレードをダウンロードで提供する。大量購入向けにはボリュームライセンス“マクロメディアボリュームライセンス(MVLP)”により提供する。

ケビン・リンチ氏
米マクロメディアのエグゼクティブバイスプレジデント兼チーフソフトウェアアーキテクトのケビン・リンチ氏

記者発表会では、米マクロメディア社(Macromedia,Inc.)のエグゼクティブバイスプレジデント兼チーフソフトウェアアーキテクトのケビン・リンチ(Kevin Lynch)氏、マクロメディア代表取締役の井上基氏、同CTOの田中章雄氏、プロダクトマネージャーの太田禎一氏が顔を揃えた。

リンチ氏は、当初予定されていた製品担当プレジデントのノーム・メイロウィッツ(Norm Meyrowitz)氏に代わって、都内のホテルで19日と20日の2日間開催されるユーザー向けのカンファレンス“Macromedia MAX 2004 Japan”に合わせて来日したもので、24時間しか日本にはいられないということから、記者発表会では冒頭の挨拶のみとなった。リンチ氏は、Macromedia Directorに関して、日本が最も大きな市場であることを述べ、新しいコンテンツが次々と生まれており、今後のバンド幅の拡大にともなって、チャンスも広がっていくとした。

田中章雄氏
マクロメディアCTOの田中章雄氏

続いて、田中氏が機能概要を説明した。最初にMacromedia Directorで制作されたアプリケーションが市場でトップセラーに名を連ねていると話し、(株)SSIトリスターのタイピング練習ソフト『スペースアドベンチャーコブラ 魂打(コンダ)〜タイピング・ザ・サイコガン〜』や『北斗の拳 激打3』を例として挙げた。タイピング練習ソフトのほとんどがMacomedia Directorで作られており、ハイブリッド版を最小のコストで作成できることをメリットとして紹介。実際に『北斗の拳 激打3』を使ってアニメーションとインタラクティブな操作を見せた。

コブラにも
『スペースアドベンチャーコブラ(魂打)』にも使われている

そして、40種類以上のビデオ/オーディオの主要フォーマットをネイティブサポートしていることや、ジョイスティックやカメラ、キオスク端末などの外部デバイスを直接コントロールできること、DVD-Videoを利用できることなどの特徴を紹介したのち、Enhanced CDと同様に“Enhanced DVD”の作成が可能になることをデモで見せた。

ターゲットユーザー
Macromedia Director MX 2004のターゲット
外部デバイスの制御
外部デバイスを直接制御できる

最後に、太田氏が、JavaScriptやLingoなどのスクリプトやFlash UIコンポーネントを実際に使用してインタラクティブなコンテンツを作成できることをデモで示した。また、Mac OS版では、Mac OS X、Mac OS(Classic環境)、Windowsの3つのプラットフォームに出力できることや、Macromedia Directorのアイコンではなく独自のアイコンを利用できるようになったことなどを紹介した。

太田禎一氏
プロダクトマネージャーの太田禎一氏
LingoとJavaScript
LingoとJavaScriptの併用も可能に
DVD-Videoのデモ
航空機のコクピットのDVDをインタラクティブにするデモ。見たいところをクリックすればビデオが再生される

なお、同社は、同日付けで、日本オラクル(株)と企業向けウェブアプリケーション分野で協業することも発表した。マクロメディアのリッチクライアント技術“Macromedia Flash Player』とオラクルのデータベース『Oracle 10g』を連携させた業務アプリケーションの構築を支援するという。

(編集部)


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