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CA、国内で初の個人向けソフト『eTrust アンチウイルス 2005/PestPatrol アンチスパイウェア 2005』を4月1日に発売

2005年03月23日 20時00分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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日本法人の代表取締役社長の三ッ森隆司氏
日本法人の代表取締役社長の三ッ森隆司氏

コンピュータ・アソシエイツ(株)は23日、東京・新宿のセンチュリーハイアット東京にプレス関係者を集め、国内では同社初の個人向けソフトウェアとして、ウイルス対策ソフト『eTrust アンチウイルス 2005』、スパイウェア対策ソフト『eTrust PestPatrol アンチスパイウェア 2005』を4月1日に発売すると発表した。まず、同社の直営コマースサイト“CAストア”でダウンロード販売を皮切りに、順次各インターネットショッピングサイトで取り扱いを開始。パッケージ版の店頭販売は4月22日に開始するという。製品形態と価格は以下のとおり。価格は1年間のライセンス契約料で、2年目以降の更新料は各2980円。



eTrust アンチウイルス 2005 eTrust PestPatrol アンチスパイウェア 2005
eTrust アンチウイルス 2005eTrust PestPatrol アンチスパイウェア 2005

ウイルス対策ソフト

『eTrust アンチウイルス 2005』(ダウンロード版)
3980円(バックアップCD(※1):980円)
『eTrust アンチウイルス 2005』(店頭パッケージ版)
5680円
『eTrust アンチウイルス 2005(特別優待版(※2))』(店頭パッケージ版)
3980円
※1 バックアップCD ダウンロード版の購入者が、OS再インストールなどの都合でアプリケーションのバックアップを必要とする場合に購入できるCD-ROMメディア

※2 特別優待版 他社のアンチウイルスソフト、もしくはISP(Internet Service Provider、インターネット接続事業者)によるアンチウイルスサービスのユーザーが対象

スパイウェア対策ソフト

eTrust PestPatrol アンチスパイウェア 2005(ダウンロード版)
3980円(バックアップCD:980円)
eTrust PestPatrol アンチスパイウェア 2005(店頭パッケージ版)
5680円

発売記念パッケージ(アンチウイルス+アンチスパイウェア、5000本限定)

eTrust おまかせバリューパック(ダウンロード版)
4980円(バックアップCD:980円)
eTrust おまかせバリューパック(店頭パッケージ版)
5980円

発表会には日本法人の代表取締役社長 兼 米コンピュータ・アソシエイツ・インターナショナル(Computer Associates International)社の日本/韓国統括ゼネラルマネージャの三ッ森隆司(みつもりたかし)氏、日本法人のコーポレート本部ビジネス・デベロップメント・ディレクターの長谷一生(はせかずお)氏らが出席し、昨年8月に米PestPatrol社を買収し、セキュリティー機能や製品群の強化を図ったことや、新たに個人ユーザー向けのセキュリティーソフト市場に参入する背景/狙い、今後の製品展開などを説明した。

最初に三ッ森氏が壇上に立ち、コンピュータ・アソシエイツのこれまでの活動を「システム管理・運用、セキュリティー管理ソフトなど、マネジメントソフトを企業向けに提供してきた。“eTrust”というブランドも企業向けのセキュリティー対策ソフトして知名度を得ている」とまとめた。特に企業向けには

外的脅威対策
ウイルス/スパイウェア対策、PestPatrolの買収も対策強化の一環
内部セキュリティーの保持
社内から機密情報へのアクセスや情報漏洩を防止
セキュリティー情報マネジメント
セキュリティー機能を統合、可視化して一元管理

という3つの特徴から、多くのグローバル企業に導入されているという。具体的には、「固有名詞を出せないが、昨年のアテネで行なわれた世界的なスポーツ競技大会でも、大掛かりなテロ対策の裏側でサイバーテロを予防するために導入された実績がある」と説明した。

また、個人向けの同様製品については「米国では昨年4月に提供しており、今回日本では完全日本語版として提供する。今後数ヵ月以内に、迷惑メール対策ソフトや個人用ファイアウォールソフトなども投入し、eTrust製品の拡充を図っていく予定」と、今後の展望を語った。

コーポレート本部ビジネス・デベロップメント・ディレクターの長谷一生氏
コーポレート本部ビジネス・デベロップメント・ディレクターの長谷一生氏

続いて、長谷氏がアンチウイルスソフトの市場規模について、「みなさんはアンチウイルスソフトというと成熟しきった市場と思われ、なぜいまさらCA(コンピュータ・アソシエイツ)が参入するのか疑問に思われるかもしれない」と切り出し、「アンチウイルスソフトは220億円の市場規模を持ち、24%の成長率を記録している、成長を続けるマーケット。CAの自主調査(セキュリティーソフトの購入意向がある人が対象)では、60%が保有しているものの40%はまだ保有しておらず、毎年の(利用権の)更新のタイミングで、以前とは異なるブランドの製品を購入する人が40%いる」と述べて、個人向けセキュリティー市場でのシェア獲得に自信を見せた。

アンチウイルスソフトの市場規模と成長率 アンチウイルスソフトの保有状況とブランド変更ユーザーの割合
アンチウイルスソフトの市場規模と成長率CAが独自に調査した、アンチウイルスソフトの保有状況とブランド変更ユーザーの割合

特にスパイウェア対策ソフトについては、「(同社の“セキュリティー・アドバイザーチーム”とPestPatrolの“Center for Pest Patrol”を統合した専門研究機関によると)ウイルス・ワームは現在8万種類、スパイウェアは12万種類が(全世界で)確認されている。これら12万種類のスパイウェアに対策できるのが強み。一般にスパイウェア対応として売られているウイルス対策ソフトは、実はウイルス・ワームの中でスパイウェアとしてふるまう一部のものしか検出できていない」と指摘。スパイウェア専用の対策ソフトとしての有効性を強調した。また、(株)ネットジャパンが2003年に発売した『PestPatrol 4.2』と比較して、検索スピードの向上、スパイウェアデータベースと連動した最新情報を加味する詳細なレポート機能の搭載、最新スパイウェアに対応するための研究機関の強化などが図られたという。

eTrust アンチウイルス 2005の特徴
eTrust アンチウイルス 2005の特徴

個人ユーザー向けのサポート体制についても、メール/ウェブサイトでのサポートのほか、有償の“プレミアムサポート”(1インシデントにつき2980円、ユーザー登録後1ヵ月は無料で利用可能)として午前9時から午後9時までの365日電話サポートを用意する。インストール時に必要なHDD容量は10MB、対応OSはWindows 98/Me/2000/XP。

CAの定義によるスパイウェアとウイルス・ワームの違い アンチスパイウェア市場の展望
CAの定義によるスパイウェアとウイルス・ワームの違いアンチスパイウェア市場の展望

会見後の記者からの質問で、「日本において、個人向けにCAの知名度を上げる施策は?」と聞かれると、「店頭でのプロモーションやメディア(での広告)プランなども検討しているが、そのほかにWindows XP SP2のセキュリティーアラートから“CAストア”にリンクしたり、パソコン本体へのプレインストール、ISP向けにSDK(ソフトウェア開発キット)を提供して導入支援を行なうシステムなども準備している」(長谷氏)と具体例を挙げて説明。さらに、三ッ森氏は「日本においては、(個人向けにソフトを販売することで)企業向けのセキュリティービジネスを増やしたいという狙いもある。そのために知名度を上げて多くの方に知ってもらうというアクションのひとつで、いままで顧客ではなかった個人・中小(企業)の方も開拓していきたい」と、戦略の一端を明かした。

eTrust PestPatrol アンチスパイウェア 2005の画面イメージ
eTrust PestPatrol アンチスパイウェア 2005の画面イメージ

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