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マクロメディア、ウェブデザイナー向けツール群『Macromedia Studio 8』を発売――Flashアニメ制作者向けの『Flash Basic 8』も発売


2005年10月12日

マクロメディア(株)は12日、東京・汐留のコンラッド汐留にプレス関係者を集め、ウェブサイトのデザイナーや更新管理者向けツール群『Macromedia Studio 8』、およびStudio 8を構成するインタラクティブコンテンツ制作ツールの新製品『Macromedia Flash Professional 8』、HTMLコーディングツールの新製品『Macromedia Dreamweaver 8』、ウェブ向けグラフィックス編集ツール『Macromedia Fireworks 8』を本日販売開始したと発表した。同時に、主に日本のコンテンツ制作者の要望に応える形でFlashアニメの制作向け機能を搭載したという低価格ツール『Macromedia Flash Basic 8』も販売を開始する。Studio 8のパッケージ内容と価格、および各製品単体の特徴と価格は以下のとおり。

Macromedia Studio 8
『Macromedia Studio 8』のパッケージ
『Macromedia Studio 8』のパッケージ
構成内容
Macromedia Flash Professional 8
Macromedia Dreamweaver 8
Macromedia Fireworks 8
Macromedia Contribute 3(既存製品と同等)
Macromedia FlashPaper 2(既存製品と同等)
価格
パッケージ版 12万6000円
アップグレード版 5万400円
エデュケーション版 4万4100円
Macromedia Flash Professional 8
『Macromedia Flash Professional 8』のパッケージ
『Macromedia Flash Professional 8』のパッケージ
特徴
Flash Player 8の新たな高精細テキストレンダリングエンジンやビデオ再生エンジン(Flash Video形式)への対応、および携帯電話向けFlashコンテンツ作成機能などを強化したインタラクティブコンテンツ制作ソフト
価格
パッケージ版 8万8200円
アップグレード版 3万9900円
エデュケーション版 3万3600円
Macromedia Dreamweaver 8
『Macromedia Dreamweaver 8』のパッケージ
『Macromedia Dreamweaver 8』のパッケージ
特徴
CSS(Cascading Style Sheets)形式でのウェブページ編集・制作をサポートするツールを搭載し、RSS(RDF Site Summary)の管理やウェブページ内への取り込みなどXML対応を強化したウェブページ作成ソフト
価格
店頭パッケージ版 5万400円
アップグレード版 2万5200円
エデュケーション版 1万7850円
Macromedia Fireworks 8
特徴
ドロップシャドーをはじめとした26種類のブレンドモード(エフェクト)、アニメーション編集などの機能を持ち、DreamweaverやFlash Professionalとの親和性を高めた、ベクター形式とラスター形式の双方に対応するウェブグラフィックス編集ソフト
価格(オンライン販売のみ)
パッケージ版 3万7800円
アップグレード版 1万8900円
Macromedia Flash Basic 8
『Macromedia Flash Basic 8』
“Flashアニメーション”のクリエイターが多い日本市場に向けた製品、として販売開始された『Macromedia Flash Basic 8』
特徴
携帯電話向けコンテンツ制作、外部動画ファイルの変換機能などを省略し、アニメーションなどのFlash Video作成をこれから始めたいFlash初心者ユーザー向けソフト
価格
パッケージ版 2万6250円
Macromedia Flash Basic 8と同 Professional 8の違い
Macromedia Flash Basic 8と同 Professional 8の違い

発表会には、日本法人の代表取締役社長の大沢幸弘氏、米マクロメディア(Macromedia)社の製品統括担当副社長(VP Product Management)のジム・ジェラルド(Jim Geruard)氏、上級販売技術担当(Sr.Sales Engineer)のグレッグ・ルイス(Greg Rewis)氏、副社長兼テクノロジーアドバイザー(VP and Technology Adviser to the CEO)の田中章雄氏らが出席し、新製品投入の狙いやリッチコンテンツ市場の概況、Studio 8のβ版からの利用者による活用事例などを紹介した。

日本法人の代表取締役社長の大沢幸弘氏
日本法人の代表取締役社長の大沢幸弘氏

最初に壇上に立った大沢氏は、「モバイルインターネットが普及し、生活が便利になった。Flash技術は携帯事業者3社に採用され、多くのユーザーに愛用されている。また同時にブロードバンドの環境が整備され、広帯域でインターネットを利用する方が増えている。となれば、次はリッチなコンテンツが求められる。快適でビジュアルなコンテンツが生活を変えてくれる。これはまるで“ドラえもんのどこでもドア”のようだ。Flashで作られたウェブサイトを1クリックするだけで、ドアが開いて別の世界へと導いてくれる」と挨拶した。

米マクロメディアの製品統括担当副社長のジム・ジェラルド氏
米マクロメディアの製品統括担当副社長のジム・ジェラルド氏
米マクロメディアの上級販売技術担当のグレッグ・ルイス氏
米マクロメディアの上級販売技術担当のグレッグ・ルイス氏
米マクロメディアの副社長兼テクノロジーアドバイザーの田中章雄氏
Flash Playerをプレインストールして、Flashを使ったマルチメディアアプリケーション(音楽再生や画像表示など)をプレインストールしたソニー(株)の“type V”を紹介する副社長兼テクノロジーアドバイザーの田中章雄氏
Flash Player 8の新“Flash Video形式”での画質の違い
Flash Player 8の新“Flash Video形式”での画質の違い

次にジェラルド氏が新製品の機能について、ルイス氏によるデモンストレーションを交えて説明した。最初に、今年9月に配布開始された“Flash Player 8(コードネーム:Maelstrom、メイルストローム)”の表現力の高さをアピール。小さなサイズでも文字つぶれの少ないテキストレンダリングや、同じファイルサイズに圧縮してもブロックノイズが少なく画質が「3倍向上した」(ルイス氏)という“On2 VP6コーデック”採用、および透過情報(αチャンネル)によって重ね合わせによる多彩な表現が可能になったという新Flash Video形式、ビットマップキャッシュ機能によりブラー(にじみやぼかしによって動きや遠近感を表現する手法)などの新しいエフェクトを実現するなどを、具体的なデモ映像を交えて説明した。



米マクロメディアの製品統括担当副社長のジム・ジェラルド氏
左から歩いてくる女性の背景のテキストを編集してみせるデモ
さらに壁の模様(テクスチャー)を差し替えるデモ
さらに壁の模様(テクスチャー)を差し替えるデモ
最後には壁全体をほかの動画に変更して動画同士の重ね合わせを実現
最後には壁全体をほかの動画に変更して動画同士の重ね合わせを実現
αチャンネル付き動画を重ね合わせることで、テキスト(編集可能)やテクスチャー、ほかの動画を背景に置けることを示すデモ。いずれもFlash Player 8だけで再生してみせた
Macromedia Flash Professional 8のユーザーインターフェース
Macromedia Flash Professional 8のユーザーインターフェース。画面は4つのオブジェクトがくるくる回る立体彫刻風のオブジェクトを変形/加工してリアルな影をつけているところ。ドロップシャドーとオブジェクトの消去(影のみの表示)でリアルな影を表現した

続いて、こうしたFlash Player 8の新機能を生かすコンテンツ制作ツール群Studio 8の新機能を紹介した。ジェラルド氏は「開発のプロセスを変えた」と切り出して、まず開発者自身が“キーカスタマー”(この場合、先進的なコンテンツを発表するクリエイター/ウェブデザイナーなどFlash開発者を指す)のもとに行き、求められる機能や問題点を洗い出したという。その結果、多くの問題解決が図られ、クリエイターにも使いやすいものに仕上がった、と自信を見せた。



動きのあるオブジェクトの動作をベジェ曲線で指定/変更できる
Macromedia Flash Professional 8では、動きのあるオブジェクトの動作をベジェ曲線で指定/変更できる
Flash対応携帯電話のエミュレーター画面
Flash対応携帯電話のエミュレーター画面。Flash Lite 1.1を内蔵し、携帯電話での動作確認やデバッグなどが行なえる。携帯電話のプロファイルは追加・拡張が可能

具体的に多かった要望としては、

  • ユーザーインターフェースを各ツール間で統一してほしい
  • ウェブサイトの更新やメンテナンスに時間が取られるので、これを短縮したい
  • 携帯電話向けコンテンツの開発・デバッグをより効率よく行ないたい

などで、これらを中心に改善および機能強化を行なったという。例えば、FlashとDreamweaverでユーザーインターフェースを統一し、各アプリケーション間で作成したデータを相互に参照・編集できるようにしたほか、モバイルオーサリング環境では端末の機能(ボタンの種別や配置)をエミュレートしたインターフェースと“Flash Lite 1.1”(携帯電話に搭載されているFlash再生環境)を取り込み、Flash Professional 8上でデバッグが可能になった。

ウィザード形式の動画読み込み機能を搭載
Flashクリエイターには動画の使い方が理解されにくかったので、ウィザード形式の動画読み込み機能を搭載したという。読み込める動画形式はQuickTimeのほか、AVI/Windows Media/DVなどをサポートする
取り込んだ動画を編集するところ
取り込んだ動画のうち、使いたい部分をカット編集(開始/終了点の指定)できるほか、再生環境(Flash Player 7向けか8向けか)に合わせてコーデックやビットレートを変更できる
最後にスキン(再生/停止ボタンなど)を設定
最後にスキン(再生/停止ボタンなど)を設定して、額縁の中で動画を再生するオブジェクトをいともたやすく作ってみせた
Flash Professional 8でFlash Videoを組み合わせたオブジェクトを作成するところ
Macromedia Dreamweaver 8のユーザーインターフェース
Macromedia Dreamweaver 8のユーザーインターフェース。Flash Professional 8と親和性の高いインターフェースを実現している

Dreamweaverでは、従来バージョン(MX 2004)で対応しているCSSより「テーブルのほうがレイアウトしやすい。CSSでは暗闇でデザインしているようだ」(ユーザーの声)というリクエストに応えるべく、CSSのビジュアライゼーション機能を追加した。CSSのブロックを点線で示し、テーブルと同様に扱えるようにしたほか、入れ子の対応関係を背景色で分かりやすく示す、DTPソフトのような“ガイド機能”(直線上にオブジェクトを並べるための補助線)を搭載するなどの強化を図った。また、外部スタイルシートへの書き出しにも対応し、ほかのページへのレイアウトの流用も可能になっている。



ファイル一覧から動画をドラッグ&ドロップして、スキンを設定する
ファイル一覧から動画をドラッグ&ドロップして、スキンを設定することで、インライン/ダウンロード形式の動画を使ったページを作成できる
作成した動画付きページのプレビュー画面
作成した動画付きページのプレビュー画面
Dreamweaver 8でFlash Videoを使ったページを作成しているところ

タグを直接書き換えるテキスト編集モードでは、不要なタグを閉じる/編集中のタグ以外を閉じることでHTMLソース全体の見通しをよくできるようになった。閉じた状態でもマウスカーソルを重ねると、ツールチップでタグの内容が確認できる。

タブと対応する表示エリアを同じバックグラウンドカラーで色分け
CSSで編集中の画面。タブと対応する表示エリアを同じバックグラウンドカラーで色分けして、ページ編集を効率化した
“ガイド機能”による補助線
緑の線が“ガイド機能”による補助線。Ctrlキーを押すと、座標や間隔を確認できる
印刷用ページモードに切り替えたところ
CSSでレイアウトするメリットは、デザイン上の表現力向上だけでなく、異なるメディアに向けたページ作成を効率的にできることも挙げられる。画面は印刷用ページモードに切り替えたところ。こうしたページが自動生成される
携帯電話向けページモードに切り替えたところ
同じく携帯電話向けページモードに切り替えたところ。1度の制作作業で異なるデバイス向けのページをまとめて作れるため、作業の効率化が図れる
CSSでの編集を支援する機能強化

このほか、日本向けの強化点として、制作したウェブページのアクセシビリティー(あらゆる人にとっての使いやすさ)を日本工業規格“JIS X 8341-3”、および富士通(株)が企業サイトのアクセシビリティー基準として公開している“富士通ウェブ・アクセシビリティ指針 第2.0版”に準じて診断する機能を用意。不都合がある場合は、その具体的な内容と対応するソース部分、および対応方法のアドバイスを表示するリファレンスを搭載している。

不要なタグ部分をまとめて閉じておく
不要なタグ部分をまとめて閉じておくことで、全体のHTMLソースの見通しがよくなる。マウスカーソルを重ねると、閉じた部分を確認することも可能
アクセシビリティーをチェック
アクセシビリティーをチェックしたところ。不都合がある場合は、“×”で示して当該タグ部分を表示し、何が理由での不都合でどう直せばいいかのアドバイスが表示される
テキスト編集モードでの機能強化点

新機能の説明を終えた後に、田中氏が壇上に立ち、「ここ数年で爆発的に増えてきたFlash Video、特に日本ではウェブアニメーションを“本物のツール”で始めてみたい方に向けて『Macromedia Flash Basic 8』を発売する。アップグレード価格は、Flash 8単体が4万円弱なのに対して、Studio 8は1万円上乗せの5万円ちょっとで入手できる。しかも、Macromedia Studio/Flash/Dreamweaver/Fireworks/FreeHandのどんなに古いバージョンからでもアップグレードできるという、マクロメディアとして最も“ゆるい”アップグレードポリシーになった。これはぜひともStudioを多くの方に体験してもらいたい、という意思の表われでもある」とStudio 8の利用を勧めた。

特設サイト“8 the Projects”の画面
特設サイト“8 the Projects”の画面
六本木ヒルズの多目的イベントスペース“umu”では体験会を実施
リアルイベントとしては、六本木ヒルズの多目的イベントスペース“umu”で、13日〜15日まで体験会“Studio 8 セレブフェスタ”を実施
販売開始記念キャンペーン

同社では、Studio 8などの発売を記念して、

ウェブサイトを通じた“オンデマンドセミナー”
Flash/Flash Videoを多用したウェブサイトで、新機能や特徴などを確認できる
特設サイト“8 the Projects”を開設
人気のコンテンツクリエイターが集うキャンペーンサイト
リアルイベント“Studio 8 セレブフェスタ”
ウェブセレブ(人気のウェブサイトの管理者/制作者)として木村タカヒロ氏/ルンパロ氏/タナカミノル氏らを集めた“Studio 8体験会”。今月13日〜15日に六本木ヒルズの多目的スペース“umu(ウム)”で開催

などのキャンペーンを行なう。詳細は同社ウェブサイトなどを確認いただきたい。

(編集部 佐久間康仁)


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