このページの本文へ

ワインとケーキで10周年をお祝い!!

日本IBM、個人向けウェブページ作成ソフト『ホームページ・ビルダー10』を12月2日に発売――ブログ/データベース対応へ

2005年11月15日 18時32分更新

文● 編集部 佐久間康仁

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

日本アイ・ビー・エム(株)は15日、東京・水天宮のロイヤルパークホテルにプレス関係者を集め、個人向けウェブページ作成ソフト『ホームページ・ビルダー10』を12月2日に発売すると発表した。価格は1万3800円、バージョンアップ版は7300円、学生向け“学割パック”が9400円、10ライセンスをまとめた“グループパック”は9万500円。

取締役専務執行役員の内永ゆか子氏
取締役専務執行役員の内永ゆか子氏

発表会にはホームページ・ビルダーの発売10周年という節目を祝うために取締役専務執行役員の内永ゆか子氏が出席したほか、販売パートナーのソースネクスト(株)の代表取締役社長の松田憲幸氏、およびユーザー代表として(株)セレブレインの代表取締役社長の高城幸司氏、インターネットのウェブサイトで和風アイテムを販売する和雑貨 花楽堂のインターネット事業部の橋本けい子氏らが出席し、新製品の特徴をデモやユーザーの意見を交えて紹介した。

ホームページ・ビルダーシリーズの歴史 ホームページ・ビルダー10の特徴
ホームページ・ビルダーシリーズの歴史ホームページ・ビルダー10の特徴

最初に挨拶した内永氏は、

  • ホームページ・ビルダーは1995年に最初のバージョンを発売して以来10年になること
  • 同社の大和研究所が総力を結集して、日本独自のアプリケーションとして開発・発売を行なっていること
  • 従来IBMが得意としていなかった“個人ユーザーにフォーカスした”製品作りのために、開発/品質/デザイン/マニュアル/人間工学/マーケットなどの専門家を集めた“UCD(User Centered Design、利用者中心の設計)”グループを立ち上げ、対象となるユーザーを実際に大和研究所に招いてユーザーがどこで“つまづく”か、分かりにくいかを検証・研究したこと

など、ホームページ・ビルダーシリーズの開発の歴史を紹介した。

“Myブログエディタ” “データベースWebパブリッシュ” “MagicalMaker”
ブログのレイアウトをテンプレートとして読み込み、編集できる“Myブログエディタ”オフラインのデータベースを参照することで、例えばオンラインショップの品目や価格などの情報を適宜更新できるという“データベースWebパブリッシュ”簡単なステップ操作でFlashアニメーションを作成できる“MagicalMaker”
“アクセス解析機能” インターフェースの改良点
ホームページ・ビルダー10の新機能の紹介

今回発表されたホームページ・ビルダー10では、

  • 既存の7種類のブログサービスをテンプレートとして取り込み、編集および登録(アップロード)が行なえる“Myブログエディタ”(※1)
  • DB2やExcel、AccessなどのODBC(Open DataBase Connectivity)対応データベースからレコードを参照し、作成したウェブページを登録する際に自動的にデータを更新する“データベースWebパブリッシュ
  • デジタルカメラなどで撮影した写真に動きのあるオブジェクトを重ね合わせたFlashアニメーションを簡単に作成できるという“MagicalMaker
  • ページの雰囲気やカラーパターンを5ステップで選択するだけでデザイン設定/変更が行なえる“かんたんページ作成
  • 自分のページが閲覧された際のリンク元や検索キーワードといったアクセス情報を解析する“アクセス解析機能

などが新たに追加された。なお、“MagicalMaker”は(株)ティーカップ・コミュニケーションが、“アクセス解析機能”が(株)環(かん)が提供したもの。

※1 対応するブログは、Amebaブログ/AutoPage/goブログ/ココログ/So-net Blog/livedoor Blog/Movable Typeの7種類で、これらのブログページを設定・登録することでテンプレートとして読み込み可能。ただし、出荷直後のパッケージでは一部ブログのサポートが間に合わなかったため、発売当日にアップデートプログラムを無償提供して対応するとのこと。また、今後対応ブログの拡充を図るしている

このほか、XHTML 1.0形式のサポート(新規作成および作成済みHTMLファイルの変換)、au携帯電話向けサイト作成のサポート、編集画面のツール類を小さなアイコンツールバーに切り替えることで、HTMLソースもしくはデザイン画面の領域を拡大、HTMLソースの表示速度が従来バージョンより最大10倍高速化、新たに29種類のテーマ別レイアウトテンプレートを搭載し、複数ページにわたるデザインの切り替え(統一化)が可能、などの機能強化も図られた。

ホームページ・ビルダー10の起動画面 ブログをテンプレートで読み込んで編集しているところ “MagicalMaker”の画面
ホームページ・ビルダー10の起動画面ブログをテンプレートで読み込んで編集しているところ簡単にFlashアニメーションが作れるという“MagicalMaker”の画面
データベース連携機能1 データベース連携機能2 データベース連携機能3
データベース連携機能。まず読み込むレコードを宣言(指定)したウェブページを作成次に読み込むフィールド名を選択して、レコードとの紐付けを行なうすると、データベースからリンク情報や画像、テキストなどを参照したページが作成できる
ホームページ・ビルダー10の画面

対応OSはWindows 98/Me/2000/XP。動作環境は、CPUがPentium II-266MHz以上(動画を取り込む場合は同-400MHz以上を推奨)、HDD 180MB以上(最大構成でインストールする場合は420MB以上)、メモリー128MB以上(256MB以上を推奨)、など。

ソースネクスト(株)の代表取締役社長の松田憲幸氏
ソースネクストの代表取締役社長の松田憲幸氏

ソースネクストの松田氏は、2002年の『ホームページ・ビルダー7』から販売提携を始めて15万本を売り上げ、昨年の『ホームページ・ビルダー9』までに累計で57万5000本を販売。ホームページ・ビルダー10は、現在伸びている“ブログ”“オンラインショップ”“モバイル(携帯電話)”の3つの市場に対応するべく機能強化が図られている。また、店頭でも好評な“説明扉付きスリムパッケージ”を通常パッケージとともに販売することで、売り上げの拡充を図り、販売目標25万本を目指す、と意気込みを語った。





会場には記念ワインや特製ケーキも登場

ソースネクストの松田氏が寄贈した特製ケーキ
ソースネクストの松田氏が寄贈した特製ケーキ。アイコンなども細かく再現されている

発表会の締めでは、集まったプレス関係者にグラスワインが振舞われ、「昨今の優れた国産ワインのように、日本を代表する国産ソフトとしてこれからも大きく成長したい」(内永氏)との意味を込めて、大和葡萄酒(株)から大和ワインを土産に提供。外箱にはホームページ・ビルダー10や過去のホームページ・ビルダーシリーズをデザインしており、「ワインを飲み終わっても、箱だけは記念に長くとっておいてほしい」(同氏)と話した。さらに、松田氏からは新製品発表を祝して特製ケーキが寄贈された。

記念ワイン1 記念ワイン2
発表会のお土産としてプレス関係者に配られた記念ワイン。大和研究所にちなんでか(?)、大和葡萄酒というメーカーの甲州白ワイン

なお、従来ホームページ・ビルダーは7~9まで黒いパッケージデザインだったが、今回のホームページ・ビルダー10は“白いパッケージ”を採用。これについて松田氏がIBMの担当者に聞いたところ、「最初のバージョンが白かったので、初心に戻るという意味を込めて白のパッケージに決めた」と裏話を披露した。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン