米Futuremark社は18日(現地時間)、3Dグラフィックスベンチマークソフト『3DMark06』を公開した。前バージョン『3DMark05』をベースに、DirectX9のシェーダーモデル3.0ベースのHDR(ハイダナミックレンジ)レンダリングを含むテストを実装するなど、最新のレンダリング技術をサポートするテストとなっている。またデュアル/マルチコアCPUを考慮した、マルチスレッドの物理エンジンなども使用している。本日よりダウンロード配信を開始しており、“Basic Edition”は無料、“Advanced Edition”は19.95ドル(約2295円)などとなっている。
3DMarkシリーズは、パソコンやグラフィックスカードの3Dグラフィックス性能を計測するベンチマークソフトである。最新のグラフィックス処理を盛り込んだうえ、基本機能のみであれば無料で使用できるため、世界中で幅広く使われている。最新の3DMark06では次世代のゲームをモデルとし、前述のようにシェーダーモデル3.0(SM3.0)をサポートするテストが実装されたほか、CPUテストなどが、デュアルコアCPUを前提としたマルチスレッド化された物理エンジンを使用するようになった。2種類のシェーダーモデル2.0(SM2.0)ベースのテストと2種類のSM3.0ベースのテスト、CPUテストが用意され、テストスコアは“SM2.0 Score”、“HDR/SM3.0 Score”、CPU性能を図る“CPU Score”の3種類で示される。
要求するハードウェアスペックはかなり高い。これを下回る環境でも動作する可能性はあるかもしれないが、かなり厳しいスコアになると思われる。
- CPU
- インテルもしくはAMD互換CPU。2.5GHz以上。
- グラフィックス
- ピクセルシェーダー2.0以上をサポートするDirectX 9対応グラフィックスカード。ビデオメモリー256MB以上。
- メインメモリー
- 1GB以上
- HDD
- 1.5GB以上の空き容量
- OS
- 最新のサービスパックを適用したWindows XP 32bit版
- DirectX
- 2005年12月以降のDirectX 9c
3DMark06には、複数の製品形態が用意される。最も基本的な“Basic Edition”は、同社サイトなどから無料でダウンロードでき、ひととおりのテストを行なえるが、テスト項目や表示構成の選択等はできない。“Advanced Edition”は1ライセンスあたり19.95ドル。CD送付も希望する場合は追加で29.95ドル(約3445円)が必要となる。Advancedではテスト項目や表示設定を自由に変更できるほか、画質評価テスト用のツール、Excelへの計測結果インポート、オンラインベースの計測結果ブラウザー“Pro-Online ResultBrowser”へのアクセス、さらに完全バージョンのデモやミニゲームが用意される。Professional EditionはAdvancedの仕様に加えて、テスト自動化のためのコマンドライン操作やバッチ実行などが可能となる。価格は1ライセンスあたり490ドル(約5万6350円)で、CD送付は追加で500ドル(約5万7500円)となる。