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アドビ システムズとシックス・アパート、“Dreamweaver 8 機能拡張 for Movable Type 3.2”を無償提供開始

2006年02月27日 11時43分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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アドビ システムズ(株)とシックス・アパート(株)は27日、アドビ システムズ(旧マクロメディア)のウェブページ作成ソフト『Dreamweaver 8.0.1』上で、シックス・アパートのブログソフトウェア“Movable Type 3.2”向けのタグの入力補助やリファレンスのオンライン表示機能などを実現する“Dreamweaver 8.0.1機能拡張 for Movable Type 3.2”を無償提供開始したと発表した。入手先はアドビ システムズの専用ウェブサイト。ファイルサイズは約6.3MB程度。使い方や仕組みを説明する特設ページも用意されている。

アドビ システムズの西村氏とシックス・アパートの柳下氏
“Dreamweaver 8.0.1機能拡張 for Movable Type 3.2”について説明する、アドビ システムズの西村氏(左)とシックス・アパートの柳下氏

両社は従来から、『Dreamweaver MX 2004』向けにMovable Type 3.1用機能拡張を提供していたが、今回はMovable Typeのバージョンアップに合わせて追加されたタグ(入力補助およびリファレンス)を拡張し、Dreamweverの最新版に対応したもの。

Movable Type 3.2では、

  • シックス・アパートがASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)として提供しているブログサービス“Type Pad”の最新バージョンとデザインテンプレートを共通化した
  • コメントやトラックバックとして、悪意のあるサイトへの誘導を図る“スパム書き込み”対策を強化した

などの変更が加えられている。

タグ入力補助機能の例 リファレンスを表示させたところ
タグ入力補助機能の例リファレンスを表示させたところ

この機能拡張を無償提供する理由について、シックス・アパートのプロダクト担当ディレクターの柳下剛利(やぎしたたけとし)氏は「無償で提供するポイントは、ウェブデザイナーに生産性を高めてもらうため」と説明。タグを手打ちすることで発生するミスを減らし、デザインの構築に集中できるとメリットを示した。

一方、アドビ システムズのマーケティング本部Web&ビデオ部フィールドマーケティングマネージャーの西村真里子氏は、今回の機能拡張提供の狙いについて「ウェブの中の統合環境を目指している。ブログは、いままで(Dreamweaver単体で)は一から構築しなければいけなかったところを、シックス・アパートの協力を得ることで、ブログも簡単に構築できるような統合環境が提供できるようになった」としている。

実際、「シックス・アパートの問い合わせフォームでは、毎週のようにDreamweaverのサポートはどうなっているのかと聞かれるが、特に今年になってそうした質問が多く寄せられる」(柳下氏)、「アドビ システムズでは、開発者自身もMovable Typeで情報発信している。そこからニーズがもともとあり、花を開かせたという背景がある」(西村氏)と両社の“相思相愛”ぶりを披露。


ところで、アドビ システムズにはもうひとつのウェブページ作成ソフト『GoLive』がある。これについても同様の機能拡張を提供する予定がないのか聞いてみたところ、「今のところ提供する予定はない。GoLiveはデザイナー向け(デザインオリエンテッド)、Dreamweaverは開発者向け(デベロッピングオリエンテッド)というユーザー特性の違いがあると認識している。今回の機能拡張は、コードを編集するためのタグ入力を強化したDreamweaver向けと判断して、開発、提供に至った」(西村氏)と答えた。

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