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コーレル、機能拡張可能な画像管理ソフト『Snapfire』を発表――無料版も提供


2006年9月12日

同時にフォトレタッチソフト『Paint Shop Pro Photo XI』も10月13日に発売

奇しくも今日は低価格フォトレタッチソフトの定番が同時にバージョンアップされることになった。片やアドビ システムズ(株)が『Adobe Photoshop Elements 5.0』を発表すれば、2005年6月より国内で“Paint Shop”シリーズの取り扱いを開始したコーレル(株)も最新バージョンと、デジタルイメージングプラットフォーム“Alta(アルタ、開発コードネーム)”の第1弾製品を合わせて発表した。

『Corel Paint Shop Pro Photo XI』のパッケージ
『Corel Paint Shop Pro Photo XI』のパッケージ
『Corel Snapfire Plus』
『Corel Snapfire Plus』のパッケージ

コーレルは12日、東京・青山のカナダ大使館にプレス関係者を集め、フォトレタッチソフトの最新版『Corel Paint Shop Pro Photo XI』(PSP XI)と、簡易編集機能やメール送信機能を持つ画像管理ソフト『Corel Snapfire』(無料版)、『Corel Snapfire Plus』(有料版)を10月13日に発売すると発表した。価格はPSP XIが1万3980円(通常版)、9980円(乗換アップグレード版)、7980円(アカデミック版)、6980円(アップグレード版)。Snapfire Plusは7980円(通常版)、5480円(乗換アップグレード版)、4480円(アカデミック版)。

カメラファン向けのレタッチ機能を強化

PSP XIは今回から製品名に“Photo”を追加された。写真加工・編集ソフトとしての位置づけを強調するとともに、デジタルカメラユーザーへの訴求を強めるのが狙いだ。

PSP XIのメイン画面
PSP XIのメイン画面

新機能としては、

  • 肌のキメを整えて美肌に見せるレタッチ機能“スキンのスキーム化”の搭載
  • 特定色(近似値を設定可能)を指定した色に変換する“カラーチェンジャー”
  • 歴史的なカメラで撮影したモノクロ/セピア調の雰囲気に一括変換する“タイムマシン”
  • 銀塩カメラのフィルムやレンズフィルターなどの効果を再現した“フィルムとフィルター”
  • 背景をぼかして被写体のフォーカスを際だたせ、被写界深度の効果を出す“フィールドの奥行き”

などが追加された。

タイムマシンでは、ネガフィルムを作らず銀板に直接感光する“ダゲレオタイプカメラ”や青写真、箱形カメラなど7種類のカメラで撮影したような効果をプリセットしており、1アクションで現代の写真をレトロ風にアレンジできる。

タイムマシン機能を使ったサンプル
タイムマシン機能を使ったサンプル

フィールドの奥行きを使うと、コンパクトカメラなどでレンズの絞り効果が得られにくい写真に対して、プロカメラマンが撮影したポートレートのような背景が奇麗にぼけた写真を作成できる。絞り効果には丸と角形の選択が可能で、境目が浮き出ないように輪郭をぼかすこともできる。

チュートリアル機能
従来バージョンから好評のチュートリアル機能を継続して搭載し、マニュアルを読まなくても各レタッチ機能や新機能を試しながら理解できる

このほか、写真をフォルダー単位でサムネイル表示や検索できる画像管理機能“フォトオーガナイザ”が搭載され、タグ付けによって画像をまとめて管理したり後からの検索も容易になるという。さらにフォトオーガナイザから編集したい画像をまとめてピックアップする“画像トレイ”機能が用意され、フォルダーをまたいだ画像の編集も便利になった。

対応OSはWindows 2000(最新のSP適用)/XP SP2以降。動作環境は、CPUがPentium III-466MHz以上、メモリー256MB以上(512MB以上を推奨)、HDD 500MB以上など。なお、アップグレード版はPSPシリーズの全バージョンのユーザーが対象で、乗換版は他社製品のフォトレタッチソフト(詳細は同社ウェブサイトを参照)およびCorel全製品のユーザーが対象のパッケージ。



印刷でもネットでも楽しむデジタルカメラの活用提案ソフト

同時に発表されたSnapfire/Snapfire Plusは、同社が6月に“Alta(開発コードネーム)”として発表した次世代モジュール型デジタル画像処理プラットフォームの最初の製品。機能を後からモジュールとして追加できるのが特徴で、モジュールは無償/有償、およびPlus専用などがあるという。

SnapfireとSnapfire Plus、およびPSP XIの位置づけ
SnapfireとSnapfire Plus、およびPSP XIの位置づけ

Snapfireのベースとなる機能は、動画を含む画像管理、簡易修正、レイアウト&印刷、スライドショー作成、および編集加工した画像を添付してのメール配信など。従来カメラのメモリーカードやパソコンに撮りだめるだけだった画像や動画ファイルを活用して、さらにユーザー同士のコミュニケーションにも利用するのがコンセプトとなっている。

Snapfire Plusのメイン画面
Snapfire Plusのメイン画面。サムネイルで制止画や動画を一括管理でき、編集したりスライドショーにまとめたいものを画面下部の画像トレイにまとめる機能を持つ

無償版のSnapfireでは、

  • デジタルカメラからの自動写真ダウンロード(USB接続を検知して自動的にパソコンに取り込む)
  • サムネイル表示や検索機能を含む画像管理機能“ホーム”
  • トリミングや赤目補正、明るさ/コントラスト/色調整、白黒化やセピア調などの簡易補正機能
  • BGMや場面転換エフェクトを含む独自形式スライドショーファイル作成機能(再生するには受け取った側も無料版のSnapfireのダウンロードとインストールが必要)

などが可能。

Snapfire Plusの編集機能
Snapfire Plusの編集機能の画面。スライドバーを使い、プレビュー画面を見ながらって明るさやコントラストなどを簡易調整できる。プレビューはダイアログボックスの小さな画面だけでなく、実際に開いているメイン画面の画像で確認することも可能

有料版のSnapfire Plusでは上記のほかに、

  • ファイルにタグをつけて管理が可能
  • 傾き補正やPSPシリーズに搭載している美肌レタッチ機能“メークオーバーツール”(歯を白くする、シミやしわを消すなど)を搭載
  • 画像への文字入力が可能
  • 66種類のイラストを貼り付けてコラージュしたイラストをつくる“ピクチャーチューブ”、および58種類の枠をつける“ピクチャーフレーム”を搭載
  • 動画ファイルを取り込んで、スライドショーに必要な部分のみ切り出す編集機能を搭載
  • CD/DVDメディアにバックアップが可能(記録型CD/DVDドライブが必要)

などの機能が追加されている。



InterVideoの資産や日本での知名度を生かしていく

コーレルのCEOのディビッド・ダブスン氏
カナダ コーレルのCEOのディビッド・ダブスン氏が来日して、日本を重点的な市場と位置づけ、今後も積極的な投資を継続すると表明した
下村慶一氏
日本法人の代表取締役社長の下村慶一氏

発表会にはカナダのコーレル(Corel)社からCEO(最高経営責任者)のディビッド・ダブスン(David Dobsun)氏が来日し、8月末に発表された米インタービデオ(InterVideo)社の買収契約発表についても話が及んだ。インタービデオは傘下に台湾ユーリードシステムズ(Ulead Systems)社を持ち、コーレルはデジタル動画再生とキャプチャー・編集、およびCD/DVDオーサリングなどで大きな知名度と技術力を手に入れることになる。さらに、同社の日本法人の代表取締役社長が元ユーリードシステムズ(株)の代表取締役社長を務めた下村慶一氏でもあることから、「Uleadのブランドはとても強力で、今後もこれを守っていきたい。日本では特に、これまでの成功を続けていきたい」と、買収完了後の明るい見通しを語った。

(編集部 佐久間康仁)


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