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物理マシンから仮想マシンを作り出すツールも新たに提供――日本語対応ヴイエムウェア

2006年10月24日 18時34分更新

文● 編集部 西村賢

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ヴイエムウェア(株)は24日、仮想化プラットフォーム『VMware Infrastructure 3 日本語』の提供を30日に開始すると発表した。パッケージは仮想化ソフトの『VMware ESX Server 3.0.1』と統合管理ソフトの『VMware VirtualCenter 2.0.1』からなる。市場予想価格は『VMware Infrastractureスタータ』が16万円、『VMware Infrastracture』が60万円、『VMware Infrastractureエンタープライズ』が92万円でハードウェアベンダー、販売パートナーを通して販売される。1ライセンスあたり物理CPU2個までサポートする。

VMware Converter 3ベータ版
新たに提供される“VMware Converter 3ベータ版”

今回の製品は6月に発表された同社の同名のソフトウェアの日本語版。データセンターで運用される複数のサーバーに対して導入することで、サーバー群のリソースを統合的に管理。プロセッサパワーやストレージなど、各OSやアプリケーションで必要とされるリソースを動的に割り当てることで効率的な運用を可能にする。

今回のアップデートでiSCSIやXeon 1700番台といった新しいハードウェアに対応したほか、これまでベータ版扱いだったWindows 、Linux、Sun Solarisの64ビットOSのサポートを正式に開始した。また、従来バージョンのESX Server 2.xのホストOSを専用ツールを使うことで1回の操作でESX Server 3.0.1上で移行・アップグレードが可能。アップグレード中の仮想マシンのダウンタイムを短縮できるという。

また、新たに物理マシン上で稼働するOS環境を、そのまま仮想化する変換ツール、“VMware Converter3ベータ版”の無償ダウンロードを開始。また旧VMwareや、Microsoft Virtual Server、Microsoft Virtual PC、Symantec Backup Exec System Recovertyといった他社製の仮想化ソフトのイメージも、VMware上の仮想マシンに変換することができる。

2006年の同社の全世界での年間売上高は7億5000万ドル(約894億円)の見通しで、2003年に1億ドル(約119億円)、2004年に2億ドル(約238億円)、2005年に3億8700万円(約461億円)と、ほぼ倍々で伸びている。国内でも朝日新聞社、NEC、新生銀行など大手企業での採用が増え、「今回の日本語版リリースは、ヴイエムウェアの日本市場へのコミットを示すもの」(三木泰雄代表取締役社長)と言う。

三木泰雄
三木泰雄(みきやすお)代表取締役社長

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