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日本IBM、『ホームページ・ビルダー 11』を発表――ポッドキャスト対応で若者獲得を目指す

2006年11月07日 20時06分更新

文● 編集部 橋本 優

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日本アイ・ビー・エム(株)は7日、RSSファイルの作成などの新機能を搭載したホームページ作成ソフト『ホームページ・ビルダー 11』を発表した。発売日は12月1日で、価格は1万3800円。

『ホームページ・ビルダー 11』(通常版)
『ホームページ・ビルダー 11』(通常版)のパッケージ

ホームページ・ビルダー 11で新たに搭載されたRSS機能では、RSSファイルの作成から編集ページへのRSSリンクの挿入、音声/動画ファイルのサーバーへの転送までを行なうことが可能となっている。RSSファイルは“RSS 1.0”“RSS 2.0”のほか、“iTunes”で読み込み可能な形式でも作成ができ、ポッドキャスト対応のホームページを作成することができる。

RSSファイル作成の設定画面
RSSファイル作成の設定画面
RSSファイル作成の設定画面
RSSを埋め込んだホームページ。中央のオレンジ色のボタンがRSSのアイコン

また、スタイルシート(見栄えやレイアウトなどのテンプレート)に対応するページの作成が可能で、ホームページ・ビルダー 11では15パターン、145種のレイアウト用部品が用意される。これらをドラッグ&ドロップすることでスタイルシートの作成が行なえる。“スタイル要素”(HTMLのヘッダーに埋め込まれるスタイルシート)と“外部スタイルシート”(CSSファイルとして別途定義されるスタイルシート)のルール設定を簡単に行なえる“スタイルシートマネージャー”などが新たに搭載された。

虫めがねボタン かんたんナビバーの説明図
1クリックで文字サイズを変更できる“虫めがねボタン”“かんたんナビバー”の説明図

さらに以下の新機能も追加されている。

  • 1クリックで文字の拡大/縮小などができるボタンをページ上に配置できる“虫めがねボタン”
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  • 現在行なっている作業によって、メニューバーの項目が入れ替わる“新かんたんナビバー”
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  • 外部ホームページへのリンクについて、リンク先が変更・削除されていないかをチェックし、必要に応じてURLを修正してくれる“外部リンクチェック”
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  • ホームページのファイルをサーバーに転送する前に、全角文字や空白文字などが混じった無効なファイル名が含まれていないかをチェックする“無効ファイル名の自動検証”
  • 画面を切り替えることなく画像の回転や反転、アニメーション化などの処理が可能な“画像かんたんクイック加工”

そのほか、前バージョンから搭載されている“どこでも配置モード”(自由な場所に文字や素材を配置してホームページの作成が行なえる機能)において、音声ブラウザーに対応。どこでも配置モードで作成したホームページで音声読み上げにできるようになった、

対応OSはWindows XP SP2以降/2000 Professional(SP4以降)で、Internet Explorer 6.0以降のウェブブラウザーが必要。なおWindows Vistaについても対応予定だという。

ホームページ・ビルダー 11はオンライン販売(同社直販サイト)および店頭で販売される。ラインナップは“通常版”のほか、“バージョンアップ版”(7300円)、“学割版”(9400円)、“グループパック”(10ユーザーライセンス入り、9万500円)が用意されている。また店頭では、Flash作成ソフトやFlash素材集、画像などのホームページ素材集、3Dロゴ作成ソフトがセットになった“プレミアムパック”の発売も行なう。価格は通常版が1万8800円、学割版が1万4400円、バージョンアップ版が1万2300円。

20万本の出荷を目指す

三浦 浩氏
日本IBM常務執行役員でソフトウェア事業担当の三浦 浩氏

ホームページ・ビルダー 11の発表に伴い、都内で発表会が開催された。発表会では日本IBM常務執行役員でソフトウェア事業担当の三浦 浩氏が登壇し、ホームページ・ビルダーの累積ユーザー数が1000万人を突破したことを明らかにした。その上でホームページ・ビルダーが「(同社の)コンシューマープロダクトでは圧倒的に大きな地位」にあることを強調した。

松田憲幸氏
ソースネクスト(株)の代表取締役社長 松田憲幸氏

続いて登壇したのは、店頭販売を担当するソースネクスト(株)の代表取締役社長 松田憲幸氏。

松田氏はホームページ作成ソフトにおいて、ホームページ・ビルダーのシェアが72%にもなるとしながら、その9割が30代以上であることを指摘。さらなる普及を目指してターゲットユーザーを広げていく考えを示した。具体的には“RSS作成機能”で若年層に訴えつつ、“新かんたんナビバー”などで初心者ユーザーも獲得したいという。その上で、ホームページ・ビルダー 11の目標出荷本数については「20万本を目指していきたい」とした。

発表会の後、ソースネクストが主催する“ECO メッセージ展”に関するトークショーが開催され、眞鍋かをりさんなどが参加したが、その模様は後ほどお伝えする。

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