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ケンウッド、読み取り速度最大72倍速のCD-ROMドライブを発表

1999年11月05日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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(株)ケンウッドは、読み取り速度が最大72倍速のATAPI対応CD-ROMドライブ『72倍速 TrueX CD-ROMドライブ』を発表した。マルチビームピックアップを採用し、回転速度を抑えながら高速な読み取りを実現、従来方式のドライブと比べ低振動、高静粛性も達成しているという。OEM向けの出荷に11月下旬の出荷を予定しているが、現時点では価格は未定という。

『72倍速 TrueX CD-ROMドライブ』
『72倍速 TrueX CD-ROMドライブ』



同社は昨年、マルチビームピックアップを採用したCLV方式*による40倍速と52倍速のCD-ROMドライブを発売、今回の製品はその後継機に当たる。

*CLV方式(Constant Linear Velocity):一般的なCAV(Constant Angular Velocity)方式では、CD-ROMの回転速度は常に一定であり、内周部と外周部では、ピックアップと記録面の線速度が異なり、外周部と内周部での読み取り速度の差が生じる。それに対しCLV方式では、ピックアップと記録面の線速度が常に一定になるよう、外周部と内周部で回転スピードを制御するため、読み取り速度の差が生じにくい。

新製品では、1つのピックアップから7本のビームを出すマルチビームピックアップと2MBのキャッシュメモリーを搭載する。一部にCAV方式を採用した“P(Partial)-CLV方式”を採用し、読み取ったデータは米国ZEN RESEARCH社が開発した信号処理ICを使用して処理。この結果、全周域平均で毎秒10.5MB、70倍速相当の読み取り速度を達成したといい、「最外周部でだけ最高速転送レートとなるCAV方式とは一線を画する性能」(同社)としている。

回転速度は内周部で毎分5100回転、外周部で毎分2700回転。同社によると、これはCAV方式の50倍速ドライブに比べ1/4~1/2の速度となるため、振動、作動音ともCAV方式に比べ少ないという。フォーマットはCD-ROM、CD-DAなどの形式のほか、CD-RとCD-RWにも対応している。

ディスクローディングはトレー式、コネクターはIDE40ピン。5インチベイ内蔵タイプで、サイズは幅146×奥行き195×高さ41.3mm、重さ約930g。

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