コネクサント・システムズ・ジャパン(株)は9日、(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント製の『プレイステーション 2』に対応したモデムチップセット『SmartSCM USB』を開発、販売を開始したと発表した。併せて、『プレーステーション 2』に対応した『PS2専用モデムドライバ』を開発し、ソニー・コンピュータエンタテインメント、(株)アクセスそれぞれのTCP/IPプロトコルスタックソフトへの対応を完了したと発表した。
このモデムは、メモリーを内蔵し、世界各国の規格にソフトで対応するシリコンDAAとUSBインターフェースを含んだV.90対応のモデムチップセット。サンプル価格は20ドル(約2320円)。
チップセットを採用したモデム基板 |
同製品に関して、米Planetweb社が『プレイステーション 2』対応ブラウザー用に『SmartSCM USB』のドライバーを採用・開発し、英SN System社も同社のTCP/IPプロトコルスタックソフトにおいて『SmartSCM USB』への対応を完了したとしている。また、『プレイステーション 2』のゲームソフトを開発する(株)アスキー、(株)エニックス、(株)カプコン、(株)コーエー、コナミ(株)、(株)スクウェア、(株)タイトー、(株)ナムコ、(株)ハドソンなどのゲームメーカーや(株)エルゴソフトなどのソフトメーカーは、同社から『PS2専用ドライバ』の供給を受け、『SmartSCM USB』の各社が開発するオンライン対応ゲームに採用することに賛同したという。一方、(株)アイ・オー・データ、アイワ(株)、アスキー、TDK(株)、(株)メルコ、台湾のBillionton Systems社などは、『SmartSCM USB』を採用した製品を計画中という。
今回、多くの大手ゲームソフトメーカーが『SmartSCM USB』に対応したゲームソフトの開発を決定したことで、ユーザーは1台の『SmartSCM USB』採用モデムを購入すれば、賛同各社から販売されるオンライン対応ゲームソフトを全てプレイできるとしている。また、ゲームソフトメーカーにとっては、ユーザーサポートの充実を容易に図れるとしている。
同社では、賛同各社以外のモデムメーカーやゲームソフトメーカーに対して『プレイステーション 2』対応モデムチップセットと専用ドライバーを幅広く普及させていくとしている。その際、ゲームソフトメーカーに対しては、無償で専用モデムドライバーを供給し、技術サポートを行なっていくとしている。