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ソニーとUDC、高効率発光材料による有機ELディスプレーを共同開発

2001年04月18日 21時26分更新

文● 編集部

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ソニー(株)とUniversal Display社(以下UDC)は18日、高発光効率の有機ELディスプレーの共同開発で合意したと発表した。

ソニーが中大型の薄型ディスプレーとして開発を進めている“アクティブマトリクス有機ELディスプレー”と、UDCが開発を進めている高発光効率の“低分子型リン光(燐光)材料”(※1)を組み合わせることで、有機ELディスプレーの高効率化と長寿命化を図り、実用化に向けた技術開発を加速するとしている。

※1 リン光(燐光) 励起による発光現象のひとつ。従来の有機EL素子で利用している“蛍光(Fluorescence)”は発光効率の上限が25%であるのに対し、“燐光”は理論的には100%の発光効率を持つため、高発光効率と長寿命の素子を実現できるという。

UDCは、有機ELの技術開発のほか、同社とプリンストン大学や南カリフォルニア大学が所有する380以上の有機EL関連特許などのライセンスビジネスを行なっている企業。高発光効率素材の開発だけでなく、曲げることができる“FOLED(Flexible Organic Emitting Device)”や、透明フィルム状の“TOLED(Transparent OLED)”、さらに異なる色のTOLEDを重ねてフルカラー表示を行なう“SOLED(Stacked OLED)” などの有機ELディスプレー技術を開発している。

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