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セイコーエプソン、情報家電などをネットワーク接続するためのワンチップICを開発

2001年12月12日 20時18分更新

文● 編集部

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セイコーエプソン(株)は12日、情報家電を始めとする民生機器をネットワークに接続するために必要な、MAC、プロトコルスタック機能を1チップ化したネットワークコントローラーIC『S1S60000』を開発したと発表した。現在サンプル出荷を開始しており、2002年2月に量産出荷を開始する予定。サンプル価格は2500円。

『S1S60000』は、TCP/IP接続に必要なARP、ICMP、IP、TCP、UDPなどのプロトコル処理を行なえる組み込み機器向けのインテリジェントネットワークコントローラー。コアCPUは50MHz動作の『EPSON S1C33240』で、128KBのフラッシュROMを内蔵する。電源電圧は3.V。パッケージは100ピンのQFP15。物理層とのインターフェースは、IEEE802.3 Clause22準拠の“MII(Media Independent Interface)”に対応しており、MIIに対応したPHYチップを組み合わせれば、100BASE-TXや10BASE-Tに対応した機器を構成できる。プロトコル処理機能を内蔵したことで、高機能OSや市販のプロトコルスタッフが不要となるほか、ホストMPUとのインターフェースに8/16bitパラレルを採用したことで、PCI/ISAなどの汎用バスや外部バスを持たない機器でも利用できるとしている。

同社では、今後、高速化やIPv6対応を予定しており、同ICを搭載したインターフェースモジュールも順次開発するとしている。

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