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凸版印刷、 印刷物に対応した電子透かし技術を開発

2002年01月17日 18時43分更新

文● 編集部

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凸版印刷(株)は10日付けで、印刷物に対応した電子透かし技術を開発したと発表した。画集や写真集などの印刷物からスキャナーで画像データを取り込むなど、デジタル複製化での著作権保護や不正二次利用防止を目的とした画像処理技術で、慶應義塾大学理工学部情報工学科の小澤研究室(小澤慎治教授)の協力を得て開発した。

印刷の前工程である製版工程でデジタル処理される画像情報は、色や明るさを表わす小さな点が集まって構成されている。同技術では、この元の画像情報に、印刷物になったときに肉眼では認識できない形で電子透かし用の情報を埋め込める。この印刷物をスキャナーなどで再びデジタル化すると、透かし情報もデジタル化されて取り込まれるため、印刷物からスキャンした不正な複製画像がインターネット上に公開されている場合、それを検知できる。対象となる印刷物は画集、写真集、カタログ、カレンダー、雑誌、絵はがきなど。商業印刷で一般的に使われているオフセット印刷やグラビア印刷のほか、市販プリンターによる印刷にも対応する。なお、不正複製防止用の著作権情報を埋め込むだけではなく、マーケティング情報や商品情報なども埋め込める。

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