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三洋電機とテムザック、4足歩行型ユーティリティーロボット“T7S”を共同開発

2002年03月25日 22時20分更新

文● 編集部

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三洋電機(株)と(株)テムザックは25日、家庭内のセキュリティーなどの用途を想定した4足歩行型のユーティリティーロボット“T7S”を共同開発したと発表した。両社はこれによりロボット事業へ本格的に参入する。

『T7S TYPE2』
動歩行タイプの『T7S TYPE2』

発表した4足歩行ロボット“T7S”は、主にテムザックがロボットメカニズムを開発し、三洋電機が音声認識や電池システムを開発したもので、動歩行タイプの『T7S TYPE2』と、静歩行タイプの『T7S TYPE1』の2タイプ。

『T7S TYPE2』は、動歩行制御を採用しており、平地を分速35mで移動できるのが特徴。『T7S TYPE1』は、平地での歩行速度は分速約25mとなるが、室内の敷居などの段差(100mm)を乗り越えられるようになっている。ボディーはメタリックを基調として、一部のメカニズムがむき出しになった“近未来SF的”なイメージを採用したという。ともにロボット歩行ソフトには早稲田大学理工学部の高西淳夫教授が開発したものを利用しているという。遠隔操作は携帯電話を利用して音声で行なえる。

『T7S TYPE2』のサイズは、幅380×奥行き750×高さ700mmで、重量は約40kg。『T7S TYPE1』は、幅470×奥行き1000×高さ500mmで、約35kg。電源には両モデルともニッケル水素電池(20HR-D、7000mAh)を搭載する(充電時間は4時間30分)。

『T7S TYPE1』
静歩行タイプの『T7S TYPE1』

開発したロボットは、三洋電機(ソフトエナジーカンパニー)の鎮岩工場(兵庫県加西市)で2003年度に生産を開始する。年間生産能力は2000台の予定。ユーザーへの販売はテムザックが担当し、2004年度には10億円の売上を計画しているという。

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